クアラルンプールから電車とバスを乗り継いだ先にある、ワークアウェイのホスト先へ行ってきました。イスラム教徒の家族と一緒にすごしたクリスマスとお正月は特に特別な日ではなく、いつもと変わらない穏やかな日でした。
滞在するホスト先の宗教によって、Workawayですごす日常が変化します。異国文化の体験ができるWorkawayを紹介しますね。
目次
ものすごくのんびりとすごしたWorkaway
私たちにとって2回目のWorkawayは、去年のワークアウェイとはまた違う経験と時間をすごしました。
去年、私と子供3人と初ワークアウェイをしたのはラオス・ルアンパバーンにある『ナムカーン』。ここは、西洋のカップルがはじめたばかりのパーマカルチャープロジェクト。ナムカーンでの暮らしや時間は私たちにとって貴重な体験でした。
ナムカーンでのワークアウェイは別のページで詳しく書いています。ぜひ、のぞいて見てください。
ワークアウェイと言うよりはホームステイ?
ワークアウェイはホスト先や国よって、作業をする時間に違いがあります。それでもだいたい1日4~6時間の作業が基本でお休みは週に1~2日です。
今回私たちがお邪魔したホスト先では、ほとんど作業をすることがありませんでした。なので、のんびりとホスト先の家族と一緒にすごしたい人におすすめしたい滞在先です。
Workawayに必要な持ち物は?
ワークアウェイとWWOOFの大きな違いのひとつは、有機農家であるかどうかです。WWOOFのホストのほとんどは有機農家や自然農などの農法で野菜やお米、果樹などを育てているところがほとんどです。
ワークアウェイとウーフどちらに登録をしようか迷ってい人に向けて、詳細を書いたページがあります。ぜひ参考にしてください。
https://kaigai-tabitodeai.info/workaway-wwoof-tokucyou-chigai-638
そのため、WWOOFに参加をするときには帽子や長靴、軍手などは必需品です。
ワークアウェイでしたが、今回のホスト先にも一応、出発前のやり取りで持ち物についてメールで聞きました。すると、長靴は必要ないこと軍手はあるので、持ってこなくて大丈夫なことが書かれていました。
長靴は農作業には欠かせないアイテムですが、重たい上にかさばります。農場で貸してもらえるのなら、荷物が減らせます。でも農場に余分な長靴がない場合には、作業がはかどらずにややこしくなります。
ルアンプラバーンのナムカーンでも、農作業の必需品(笑)長靴を持ってこなかったボランティアは途中でビーチサンダルを脱いで、裸足で作業をすることになります。
今回のホスト先では、「借りられる長靴があるという意味ではなく」長靴を履くような作業はしないという返事でした。子どもたちにそのことを伝えると、複雑な感じでした。
ものすごく暑い中、重労働はしたくない。でも、行ったはいいけれど何かすることがあるのだろうかという素直な反応でした。
親戚の家に遊びに来たような
ホスト先から一度クアラルンプールまで出て宿に泊まったのですが、トータル3週間位滞在させてもらいました。その間お手伝いしたことといえば、ミントの植え替え、子供のお世話、家の周りのゴミ集め?、親しょうがの救出?くらいです。
ご飯の手伝いや後片付けなどもしますが、これはあまりワークアウェイの作業には入りません。
残りの時間何をしていたと言うと、自由にひたすらのんびりしていました。はじめの頃は、何もお手伝いをすることがないという状態が落ち着きませんでした。なので、ほかのボランティアに聞いてみたりもしましたが、「ここではみんなそんな感じで好きにすごしている」と言うのです。
複雑な気持ちも残りましたが、のんびりというより『だらだら』に近い感じでかなりリラックスしてすごしていました。
ホスト先のご主人が魚釣りが好きなので、息子を連れて魚を釣りに行ってくれたり、近所で市場がたつときには連れて行ってもらったりしました。
ほんと夏休みに田舎の親戚の家に遊びに行ったような感じです。
カウチサーフィン(Couch Surfing)とは?
ここのホストはワークアウェイのホストだけではなく、カウチサーフィンのホストもしています。
カウチサーフィンを私は体験したことがないのですが、お手伝いと滞在を交換するワークアウェイやWWOOFとは違い、特に何もする必要はないのに眠る場所を提供してくれるホストと繋がれる場所です。
ワークアウェイを通してこのホスト先に来た人は、数日から1,2週間滞在することが多いのですが、カウチサーフィンに登録をして来た人は到着して翌日に帰っていきます。
もちろんカウチサーフィンでも数日滞在する人もいると思うのですが、私たちが滞在していた間では、夕方に来て翌日のお昼には出発する人もいました。
まさしく眠る場所をサーフィンするかのように移動していく感じです。
「何もしないで無料で部屋を提供してくれる人のところに泊まれる」なんてとカウチサーフィンのことを知ったのは、私がWWOOFのホストをしているときです。もう10年以上前になります。
カウチサーフィンの公式サイトを貼っておきますので、気になる人は見てみてください。
WWOOFもWorkawayもお金のやり取りはしません。ボランティアとホストは対等の関係であり、『労働』と『宿泊と食事』を交換します。そして、お互いの文化や知識、経験などを交換し合うこともベースにあります。
カウチサーフィンは労働と宿泊+食事の交換がない代わりに、文化交流と言うと大げさかもしれませんが、人と人との交流に趣をおいている人たちが利用するプロジェクトのように感じます。
多くのイスラム教徒が暮らす村での生活
マレーシアにも多くのイスラム教徒が住んでいます。私たちが滞在したホスト先のファミリーもイスラム教徒で、彼らが住んでいる場所はほとんどがイスラム教を信仰している村でした。
イスラム教徒にならい服装に注意!
ワークアウェイのホストのページにきちんと書かれていました。イスラム教徒が多く暮らす村なので、肌の露出が多い服装は避けてくださいと。
普段は暑ければノースリーブが楽でよかったのですが、滞在中は上着をはおるようにしていました。ホストファミリーは家の中なら構わないと言ってくれていたのですが、やっぱり彼らの価値観を尊重したいと思い、なるべく上着を来ていました。
もちろん短パンもNGです。
短いズボンに慣れている子どもたちは家の中では、短いズボンを履いていても、表に出るときにはヒザを隠すズボンに着替えました。それでも最近は村の中にも中華系の人が移住してきているので、ノースリーブや短パンで歩いている人もいます。
子どもたちは短いスカートやズボンで歩いている人がいたと、目ざとく見つけます。それでも私たちが滞在しているホスト先の人たちを尊重する意味で表では、肌があまり見えない服装を選んでいました。
クリスマスもお正月も365日のうちの1日
今回の滞在先ではほぼ100%と言っていいくらい、クリスマスとお正月とは無縁の時間をすごしました。きっとバスに乗ってクアラルンプールまで出れば、華やかなネオンで街が華やいでいたり、花火が上がったりしていたのでしょう。
私たちが滞在していた村でもホスト先の中でも、特にクリスマスらしいことはしませんでした。クリスマスの歌もクリスマスの電飾も、もちろんケーキもなしでした。
笑ってしまうくらい、世界の大部分でクリスマスやお正月にはパーティやおめでたい気分になっている時に、いつもと変わらない日常を送っていたあの空間はとても貴重でした。
ただ、ホストが自作した大きな石のかまどがあります。ここに火を入れて、マシュマロを焼きました。燃える炎を眺めながら静かにすごすクリスマスはなんとも言えない贅沢な時間です。
クリスマスがそういう感じでしたが、さすがにお正月は!と思ったのですが(笑)、1月1日元旦も特に他の1日と同じ1日でした。
クリスマスやお正月を特別な1日として迎えることは、それはそれでステキなことです。そして同じように、特別な日ではなく他の日と同じようにすごすことも、不思議な感じはしますが、貴重な体験です。
ほんと世界は広い。
(『逃げるは恥だが役に立つ』の百合ちゃんにもおすすめできます)
2018年のクリスマスとお正月をすごしたラオスの体験も忘れられません。同じように、ごちそうやダンスなどとは全く無縁のクアラルンプールでのクリスマスとお正月も忘れられない大切な思い出です。
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