『ラオス流お正月のお祝い』バーベキューとラオビール、そしてラオダンス

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ラオスでの大晦日の様子をお伝えします。
異国の地で他の国々から来た人たちのとの年越し、とても幸せな時間でした。
旅に出たからこそ、共有できた貴重な時間です。

ぜひ、次はあなたがどこかの異国の地で、新しい年を迎えてください。

 

Workawayというシステムがあるのを知っていますか?

もしかしたらWWOOFの方が、知名度が高いかもしれません。
ワークアウェイという、ワークエクスチェンジを利用して、ラオス、ルアンプラバーンにある『ナムカーン』というパーマカルチャーのプロジェクトに滞在しています。

ラオスに来てはや3週間、今日は大晦日です。

 

曇り空と高い木々の間から、陽の光が輝いている空

 

今日は日曜日、しかもグッドタイミングで大晦日です。
子供達は、大晦日も元日も仕事をしないでゆっくりしたいと言っていたので、ご機嫌です。

ラオス、ルアンプラーバンの大晦日の様子をお伝えします。

 

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ラオ人は、大晦日も働きます

 

クリスマスはお休みにならずに(結果として、24日の日曜日に働いて、その代わりに、25日はお休みになった。)ボランティアとスタッフとで意見が割れに割れました。
なので、お正月も大晦日と元日と2日続けてお休みになることに、あまり期待はしていませんでした。

ただ、確かシスカが「ラオの人は、お正月は仕事をしない。」と言っていたので、かすかな期待はあったのですが。

 

(この時には気がつかなかったのですが、実はこのシスカの言葉には、後からそういう意味があったのかと、かなり納得するできごとが隠れていました(笑)。気になる人は、お正月編ものぞいてください。)

 

ラオス・ルアンパバーンのお正月は、ただ穏やかで満ち足りています
2018年元日、ルアンプラバーンでのお正月の時間と風景を紹介します。おせちも初詣もない代わりに、ただ、穏やかな時間、満ち足りた風景が広がっています。異国の地での元日をお伝えします。出かけてみようと思ったら、もう旅に出る始めの1歩が始まっています。

 

 

日本で大晦日は、掃除やおせち料理の準備、年賀状の追い込みなど、やっぱり日常と違いますが、ラオの人たちはランドの人を見る限り、いつもと様子は変わりません。

いつものように起きてきて、朝仕事をしてもち米を食べます。
ご飯の後も、やっぱり畑仕事です。

いくらボランティアとはいえは、日曜日がお休みとはいえ、いつも一緒に仕事をしている人が、目の前で働いているのを見ると、ちょっと気兼ねしてしまいます。

 

それならと、部屋の片付けと毎日畑にはいている長靴をきれいにします。

 

ワークアウェイを共にすごした長靴の写真

どろどろだった長靴が、ツルぴかになりました

 

 

ルームメイトのリンダとフェデェリコは、他のボランティアと一緒に町へ行きました。

 

いつものように仕事をしても、ラオの人にとって、大晦日はやっぱり特別の日。

今日は、ラオ人が大好きな、バーベキューが夕ご飯です。

そしてそして、その後に、リンダとフェデェリコが中心になって、イタリア料理を作ってくれることに。
その材料を買いに、町へ出かけてきました。

なんという幸せな大晦日でしょうか。

 

片付けと長靴しか洗っていないのに、12時になると鐘が鳴り、お昼ご飯です。
買出しには行かなかったアンドリューとエカも、ご飯の支度が整ったときに、やっぱり町へ出かけていきました。

おいしいコーヒーを飲むためと、ネット回線の良いところでパソコンを使いたいと言っています。

 

そうなんです。
ランドのネットは、あまり良好とは言えず、特に日中はつながりにくいです。
朝早起きすると、かなりいいのですが、昼間はメールも受信できないことがあります。
ただ、携帯はそれほど、問題なくつながるようです。

となると、ボランティアで残っているのは、私達だけ?いつもは長椅子にギュウッと詰まって座るのに、今日は広すぎるくらいです。
ご飯も4人では食べきれないほど。
たくさんあるけれど、それほど動いていないのでお腹があまり空いていません。

 

まぁ、人並みには食べたと思うのですが。

 

おめでたい時には、ラオ風バーベキュー

なんとなく午後になるとラオの人も、仕事というよりは今夜のお祝いの支度に取り掛かりだします。
私もお料理の準備をしたいので、早めにシャワーを浴びてさっぱりしました。

さてさて、何を手伝おうかな。

表に出ると、いつも厨房でおいしいご飯を作っている人たちが、手招きしています。
やっぱり、バーベキュー用に、野菜を切るのと串にさすのを手伝って欲しいようです。
きゅうりに、トマト、巨大なしし唐、パイナップルに、なす、たまねぎを切って、串にさしていきます。

 

おいしい野菜の串焼きが、たくさん積まれています

ベジ串焼き、山のように作りました

 

あれ?今日はお肉はないんですねぇ。

クリスマスイブのバーベキューの時には、お肉が串に刺しづらく、特に、内臓の脂身のところが、素人の私には大変でした。

やっぱり今日はお祝いです。

バーベキューは野菜だけですが、お肉料理もしっかり作っています。
串刺しを手伝っているところに、もうすでに、おつまみが出てきました。
鳥の足と豚肉の煮つけです。
しかも、まだ3時をすぎた頃なのにラオビールがケースで出てきます。

 

ラオの人はビールが大好きです。
普通の家の裏にも、ビールのケースが山積みされているところをよく見かけます。

え? 私も飲んでいいんですか?

ラオビール飲みやすくって、とってもおいしいので、私も大好きです。
ひとつのコップをみんなで使って、順番に飲んでいきます。
どうやら、3回飲むようです。
これ以上飲むと、ほろ酔い気分になりそうでしたが、せっかくのお祝いなので遠慮なくいただきました。

今日はいつもより人数が多いので、台所は大忙し。
大きなお鍋が大活躍。
生姜をたくさん入れて、鶏肉やら豚肉、そしてヤギの肉までお料理していきます。

大きなお鍋にたくさんの野菜とお肉のスープが入っています

大晦日のご馳走です

 

表では、バーベキューの準備です。

薪を使って炭に火をつけていきます。
薪がしっかり燃える前に、炭を大量に入れてしまったようで、炭になかなか火がつきません。
サオさんが延長コードを持ち出してきて、何をするのかと思えば扇風機で、風を送り出しました。
これもラオ流なのでしょうか。

火がある程度おき火になったら、野菜を並べていきます。
クリスマスの時には、たぶん総勢40人くらいになったので、今日はもう少したくさんの人が来るかもしれません。

 

串に刺した野菜を炭火で焼いています

炭火で焼くのがラオ流です

 

野菜なので、少しくらい生でもいいのですが、たまねぎとしし唐が辛いので、しっかり火を通します。
野菜の串をひっくり返している隣では、魚のボールやソーセージをやっぱり串に刺して焼いています。
焼きあがると次々にお皿に盛られて、焼きながら食べたり、話しながら食べるので、焼いても焼いてもお皿が空になっていきます。

ラオダンスとバッファロー

 

日本の大晦日とは違うけれど、ラオの大晦日もとっても楽しいです。
違う国でその国の人たちと一緒に、大晦日がお祝いできて、とても幸せ、ラッキーです。

台所で作っているお料理も仕上がる頃、町に出かけた人たちが戻ってきました。
どこかで、お酒を分けてもらったようで、少しほろ酔いで帰ってきました。

ラオスでは、お祝いをしているとよく声をかけられるようです。
村も町もあっちこっちで新年を迎えるお祭りをしているのでしょう。

さっきビールを分けてもらったけれど、もう少しラオビールを飲みたいので、買いたいことを伝えます。
すると、サオさんは今日は「4ケースはランドがプレゼント」してくれるようで、そのあとは、個人で飲みたい人はビールを買うことになっていたようです。

 

そうなんですねぇ。
それなら、なおさら、遠慮なくいただきます。

 

次々に出てくるお料理が、どれもおいしくって、ついビールを飲んでしまいます。
でも、ちょっと回りを見ると、ビールのケースがあっちにもこっちにもあります。絶対に4ケースではありません。
たぶん、倍のケースは、開いています。
どうなっているのでしょうか、でも誰も気にしていません。

それどころか、食べたり飲んだりしながら、ラオダンスの始まりです。
みんなで曲に合わせて、踊ります。
男の人も女の人も、みんな踊りが上手です。
いつも、畑で一緒の人もラオビールを片手に、踊っています。
お正月は、ラオの人にとってとても大切な時なんですね。

 

ほろ酔い気分になり、陽気なラオダンスを踊り始めます

右にいる男性がラオダンスの名人です

 

ナムカーンオリジナルの堆肥に使うバッファローのウンチを紹介しましたが、お祝いには、バッファローのお肉も出てきました。
たっぷり生姜を使っているので臭みとかはないのですが、なんとなく硬く、場所によってはちょっと食べにくかったです。

バッファローのお肉にも驚いたのですが、おいしかったのはヤギのお肉です。

 

ただ、「味王」という調味料を大量に入れるのを見てしまったので、ヤギのお肉+うまみ調味料になってしまいますが、とってもおいしくってびっくりしました。

きっと、おいしい草を食べているのでしょうか。
他のボランティアの人も、ヤギのお肉のおいしさに笑顔になっていました。

 

手作りのマヨネーズをオフィスで作って、アンドレスが持ってきてくれました。
これがまた、バッファローのお肉やヤギのお肉にとっても合いました。

 

ご馳走だらけです。
子供達も、大満足。
たくさん食べて、たくさん飲んだ後は、ラオダンスです。

 

この分だとラオの人たちも、年が明けるまでここでお祝いをするのだろうと思っていたのですが、10時をすぎた頃から帰り支度が始まり、えっ?帰るの?と思った頃には、どんどんみんな引き上げてしまいます。
残ったのは、ボランティアと数名のラオ人だけになってしまいました。

 

イタリア料理で2回目のお祝い

 

それでも、私達の宴は続きます。

今度は、パスタと名前を忘れてしまったけれど(フェデリコごめんねぇ)、ピザのようなんだけれど、チーズを使わずに生地の上に、トマトやジャガイモ、塩にハーブ、オイルを乗せて焼くだけ。

シンプルなのに、めちゃくちゃおいしかったです。
正直、チーズがないのは寂しいなぁと思っていたのですが、チーズなんていりません。
どうして、このシンプルさでこれだけのおいしさが出るのか、とっても不思議なのですが酔いがさめるほどおいしかったです。

 

ピザ生地のようなものに、トマトやジャガイモスパイスが乗っています

フェデリコが作ってくれた、めちゃくちゃおいしいお料理です

 

パスタもとってもおいしくって、あれだけ食べた後にぺろりと食べてしまいました。
ただ、子供達のおなかが満腹でふたりが残したパスタが、私のところに届けられました。
さすがにバクバクは食べられないので、とりあえず年内に食べきろうと、ゆっくり食べていたらハプニングが起こりました。

 

イスの背もたれが壊れてしまったので、カンプーがラオビールの空瓶で釘を打ち直し始めたのです。

みんなで「えーカンプー」、それはないでしょうと笑うのですが、止める人がいません。
きっとみんな、ほろ酔いだったのでしょう。
考えれば当たり前ですが、何度か打ちつけた後にビール瓶が砕けて割れました。

 

そして、スパゲッティを食べている私の方向にも飛んできたのです。
誰も怪我をする人はいませんでしたが、破片が入っているかもしれないパスタは、食べられませんでした。
カンプーはカンプーで箒を持ってきて床を掃くのですが、カンプーの足を見ると裸足です。
それは危ないと言ったのですが、本人は大丈夫のようで、実際大丈夫だったのでよかったのですが。

(そもそも、どうして椅子が壊れたかと言うと、みんなが椅子の上に乗って踊ったからなのです。)

いつからか、ラオビールだけではなく、ラオの名物『ラオラオ』がテーブルにありました。
私も、初ラオラオを飲んでみました。
聞いていたほど、強くはなく、確かにエタノールのようなにおいなのですが、火がつくほどではありません。
でも、おいしいと言うお酒ではなく、まさしく『アルコール』という感じです。

今日は、イタリアンデザートまでついています。
パスタは残した子供達も、おいしいデザートはぺろりと食べてしまいました。

リンダ、フェデリコ、ありがとう。

 

はるばる、ラオスまで来てよかったです。
ここに来なければ、出会えない人たちと出会え、おいしいご馳走を囲んで一緒に新年がお祝いできて、ほんとに幸せです。

 

つぎは、あなたの番です。
行ってみたいと心が動くところへ、出かけてみて下さい。

 

 

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