ワークエクスチェンジができるWorkawayやWWOOFを利用して、海外に行ってみようと思う人はかなり増えています。名前だけは知っているけれど、まだまだ未知の部分があり参加や登録を迷っている人もいるでしょう。
WorkawayやWWOOFに参加をするときに多くの人たちが気になることは、「どんなビザが必要なのか?」そして「ホスト先はどんな所なのか?」ということです。
ここでは、どんなビザを用意すればいいのかがわからずに、迷っている人の判断材料になるようにビザ情報をまとめてみました。
気になる点を解消したら、安心してWorkawayやWWOOFの扉を開けてください。
ホスト先についてはWWOOF Canadaを例にして、紹介しているページがありますので、のぞいてみて下さい。
以前に、WWOOF Japanのホストを数年間していました。
また、去年は初ボランディアとして初 Workawayに参加して、ラオスにあるルアンプラバーンのホスト先に3人の子供たちと3週間ほど滞在しました。
そのときの経験なども織り交ぜながら、紹介できたらと思っています。
目次
WorkawayとWWOOFをするのに必要なビザ
日本国内にもたくさんのホスト先があるので、WorkawayやWWOOFでボランティアとして、日本国内を旅することができます。
この場合には、WorkawayかWWOOFに登録をする必要はありますが、日本で暮らしているのならビザの心配はもちろんありません。
「海外でワークエクスチェンジを利用してみたい」
と思っている場合には、パスポート以外に国によってはビザが必要です。
ちなみにですが、海外から日本でWorkawayやWWOOFをする場合には、観光ビザで入国できます。(2018年3月現在)
海外へ行くときには、ビザ情報のチェックは必須
ワークエクスチェンジではなく観光で海外に行く場合でも、ビザが必要なのかどうかは事前に確認をするでしょう。
日本のパスポートを持っていると、他の国のパスポートと比べても、一定期間ビザなしで滞在できる国がたくさんあります。
短期間の観光旅行ならば、パスポートさえあれば多くの国に滞在できます。
最近は、フリービザ(ビザなし)で短期間なら入国できる国も増えているので、短い休日を利用した旅行ならビザの心配はほとんどありません。
ビザが必要なくても帰りの飛行機のチケット(その国を出る)がないと、入国できないこともあります。ツアーではなく個人で行く場合には、必ずその国の最新情報を確認しておきましょう。
以前行ったカナダと、これから行こうとしている台湾への入国が同じ条件であるとは限りません。
WorkawayやWWOOFの事務局がビザの準備をしてくれる?
WorkawayやWWOOFの公式サイトを開くと、多くの人が疑問に思うことへの回答が出ています。
海外でのワークアウェイを始める時に、『ビザ』のことを気にするのは日本人だけではありません。
海外へ行ってみたいと思っている、多くの人たちにとってビザは重要案件です。
Workawayのサイトにも、ビザの手続きをしてもらえるのか?という質問が載っています。
その答えは、以下のとおりです。
Sorry, we cannot arrange visas. We just post the listings. Please remember it is your responsibility to obtain the correct visa for any country visited.
(WorkawayのHPより)
WorkawayやWWOOFは、旅行をアレンジしたりホテルの予約やビザの代行をするエージェントではありません。
どちらも、世界中のホストとボランティアの橋渡しをする団体です。
ビザ取得の手続きを依頼したり、時にはビザ収得に必要なスポンサーになってもらうこともできません。
「あなたが行ってみたいと思っている国の取り決めにしたがって、適切なビザを用意してください」と書かれています。
ほとんどのボランティアは、観光ビザで入国
Workawayに参加している国は、170カ国。
WWOOFも、WWOOF Independentsを合わせると100カ国以上の国が参加しています。
ボランティアとして入国をするためには、それぞれの国で事情が大きく変わってくるために、各国別のサイトごとにはっきりとしたことを書くことができません。
また、国によって違うであろう最新のビザ情報をすべて把握することも、簡単ではないでしょう。
Each country has different visa requirements and it would be impossible for WWOOF to assist volunteers with individual visa requirements. This means that neither WWOOF staff or WWOOF hosts can help with obtaining visas. Most WWOOFers travel using a tourist visa; however, it is your responsibility to determine the correct visa for your visit depending on the country you wish to visit. WWOOF is not responsible for any problems you may experience with immigration.
(http://wwoof.net/)
「WWOOFで働くスタッフも、WWOOFに登録しているホストも、ビザ収得に関しては、手助けすることができません」とあります。そして「ほとんどのウーファは、観光ビザを収得している(下線は私が引きました)」と書かれています。
多くの人にとって、海外の就労ビザを収得することは簡単ではありません。
唯一、年齢に制限がありますが『ワーキングホリデー』の取り決めをしている国同士ならば、比較的簡単に働くことのできるビザを取ることができます。
WorkawayやWWOOFに参加をしている国がたくさんあるのに、就労ビザがないとボランティアとして入国できないのなら、WorkawayやWWOOFそのものが、機能しなくなってしまいます。
ただし、国によって取り扱いが違うためにどのビザが適切なのかは、各ボランティアが選択してほしいとも書かれています。
NZのワークエクスチェンジには、ワーキングホリデービザが必要
もちろん例外もあります。
国の取り決めではっきりと観光ビザでは、WorkawayやWWOOFなどの活動はできないと書かれている国もあります。
ニュージーランドへWorkawayやWWOOFに参加をして、行ってみたいと思っている人が、きっとたくさんいると思います。
実は、ニュージーランドは観光ビザでは、WorkawayやWWOOFのボランティアとして、入国することができない国のひとつです。
ワークエクスチェンジをしてもお金を得ることはありませんが、ボランティアの代価として宿泊や食事を得ることも、ニュージーランドでは『労働』をして『収入』を得たことになります。
Workaway やWWOOF自体に年齢制限はありませんが、ニュージーランドでワークエクスチェンジをする場合には、年齢制限のあるワーキングホリデービザを利用する必要があります。
観光ビザやフリービザで、ボランティアとして入国できるのかを事前に確認する方法
行ってみたいと思っている国のイミグレーションサイトで確認してみるのが、一番正確な情報がわかるかと思いますが、きちんと書かれていないこともあると思います。
Workawayのサイトでは、国によってビザのお知らせが表示されます
Workawayの公式サイトから、ホストリストのページに進み、行ってみたい国を選んでみましょう。(登録をする前から、気軽に利用できますので試してみてください)
例えば、ここでニュージーランドを選択してみます。
すると、900以上のホストがWorkawayに参加をしているのがわかります。
そして、青く囲まれたところに「show results」と書かれているので、そこをクリックすると、「Important information for volunteering」と赤枠で囲まれた、注意書きが出てきます。
ここを開くと
If you are planning to visit New Zealand solely as a volunteer you will need the correct visa. To find out more information you need to contact the embassy in your home country before travelling.
(WorkawayのHPより)
と表示されます。
必ずしも、この注意書きが出た国が観光ビザやフリービザで、ワークエクスチェンジができないのかというと、これも確実ではありません。
ニュージーランド以外で同じように注意書きが出る国があるのですが、その国に行ったボランティアで、観光ビザやフリービザで入国している人を何人も知っています。
実際にボランティアをした人に教えてもらう
WorkawayやWWOOFに参加をした時の体験をブログで紹介している人はたくさんいます。
日本語だけではなく、英語で検索してみるとものすごい数が表示されます。
すべてのブログではないでしょうが、自分が行った国のビザの情報を公開している人もいます。実際に、行ってみた人からビザ情報を教えてもらうことができれば、かなり確実なことがわかります。
もし、WorkawayやWWOOFにすでに参加をしている人は、これから行ってみたい国の情報が必要な時には、旅先で出会ったボランティア同士で交換し合うこともできます。
Workawayのメンバー機能を活用する(登録後)
Workawayのメンバーになると、利用できる機能がたくさんあるんです。
Workawayは、ホストとボランティアだけではなく、ボランティア同士の橋渡しもしています。
その機能を活用すると、メンバー同士でコンタクトを送りあうことができるんです。
これから行こうとしている国に、実際にボランティアで滞在している人から、その国のビザ情報だけではなく、他にも気になることを教えてもらえます。
WWOOF Independentsからのアドバイス
WWOOF Independentsのサイトには、ビザについて詳しく書かれているページがあります。
このページを開いてみると、労働許可を持たずにWorkawayを利用して海外へ行くときの心構えや、どのように対応したらいいのかが詳しくまとめてあります。
1.WWOOFに参加するということは『休日を利用した、観光(文化交流)』であり、オーガニック農法や持続可能なライフスタイル「学ぶ」ことであると、始めに書かれています。
そして、ホストとボランティアの間には、一切の上下(雇用)関係やお金のやり取りはなく、その代わりにお互いを尊敬し信頼する友好関係が基本になっています。
2.入国をするときに、イミグレで神経質になったり、余計な心配をすることはありません。
礼儀正しく、そのままを伝えることをすすめています。
また、時にはイミグレの職員がかばんの中を調べることがあるようですが、それも、そのまま自然に対応することが書かれています。
3.旅の間必要になる充分なお金を用意しておきましょう、とあります。
4.帰りのチケットをあらかじめ準備しておくこと
WWOOFのサイトに書かれているアドバイスを私なりに補足すると
海外に出る時のビザはとても大切なことですが、場合によっては、あいまい?なこともあり、なかなか文章で書くのが難しいと思います。
WWOOF Indepententsのサイトでは、ここまで細かく書かれていて、すごいです。
1.イミグレでよく聞かれる質問は、『滞在期間』や旅の『目的』です。
イミグレの人から、何をしにきたのかを聞かれたときに、「有機農家で働くため」と答えてしまうと、ややこしくなってしまいます。
確かに、『労働』をする側面もあるけれど、そこにお金は発生しません。あくまでも、文化交流であることを意識してイミグレを通過するのがベストだと思います。
あえて『働く』ことはいらないでしょう。
2.時にはというか、かなりの割合でイミグレで働いている人は、無愛想に見えることがあります(それほどたくさんの国のイミグレを見ているわけではありません…。)。
でも、それがイミグレの人たちの仕事です。
そして、相手が怖そうな態度であったとしても、私たちまで暗くなったり、対抗して怖い顔をしたり、必要以上に神経質になることはありません。
私は、イミグレを通るときには、まず挨拶をするようにしています。その国の言語がわかれば、その国の言葉で挨拶をします。
挨拶が返ってくるかこないかは、関係ありません。
何か聞かれたときには、できる限り丁寧に答えるように心がけています。そして、最後に、ありがとうと伝えて、パスポートを受け取っています。
(パスポートにはんこを押してくれる音が聞こえたら、心の中ではものすごくホッとします。)
実際に、イミグレの人に助けてもらったことも何回かあります。
旧パスポートを忘れた時には、あやうく出国できないかと思いましたが、イミグレの人の柔軟で親切な対応に助けられました。
3.お金を持っていないで入国をすると『働いて現金を得る』ことが目的では?と思われてしまいます。
もちろん、WorkawayやWWOOFでは現金収入を得ることはありませんので、個人差はあるでしょうが、旅を続けるために必要なお金は持っているでしょう。
私は、今まで、どのくらいお金を持っているのか聞かれたことはありません。
中には、観光ビザを取るためにも、ひと月以内に発行された口座の残高証明が必要な国があります。
ブラジルはひとりにつき、25万円が目安になるようです…家族で行く場合には、桁が上がりますね。
4.これも、国によって対応が変ってくると思います。
確実に帰りのチケットが必要な場合には、きちんと用意しておかないと、その場で高いチケットを買わないと入国できないこともあります。
実際に何が理由ということではなく、たまたま別室に呼ばれたりイミグレを通過するときに、ずいぶんと色々聞かれたりすることがあるようです。
私は今まで、とてもラッキーで(時には「ラッキー」という言葉ひとつで片付けてしまうことができないほど、よくしてもらったこともあります)、ドキドキしたことはありますが、いやな思いをしたことはありません。
(そういえば少し前に、滞在期間の数え方を間違え、出国するときに延長料金を払ったこともあります。ぜひぜひ、これから行かれる皆さんは、私のようなうっかりをなるべくしないように、大切なことは、しっかりと確認をしてください。それはそれで思い出になりますが…。)
まとめ
私は、やっぱりイミグレを通るときには、ちょっとドキドキします。
それは、イミグレという立場上、どうしても、そういう雰囲気(ドキドキするような)が漂ってしまうこと、そしていろいろな話を聞いていることも影響します。
でも、顔ではにこにこ、そして自分自身には大丈夫と言い聞かせながら、イミグレに並んでいます。私の場合は、うっかりすることもあるので、どうしてもドキドキしてしまうのかもしれません。
ビザや入国に関しては、国によって違うことはもちろんですが担当官によっても、実は対応が違うこともあります。
それでも、向き合っている人は、同じ『人』です。私達が丁寧に応じていれば、相手も極端に厳しくなることはありません。
行きたいと思っている国の情報の下調べをしっかりしたら、あとは、大丈夫と思って、安心して出かけてください。
もし、私のようなハプニングがあったときにも(どんなにしっかりしている人でも、旅に出れば、それなりに何かあるのが旅です)、できるだけ前向きに受け取って、対応していきましょう。
ラオスで、WorkawayやWWOOFに必要なビザ
ラオス・ルアンプラバーンにある『ナムカーン』にボランティアとして滞在したときには、観光ビザでラオスに入りました。
私達が滞在したナムカーンは、最短でも3週間ステイすることが書かれていたので、フリービザでは15日しか滞在できません。
そのために、30日間ラオスに滞在できる、観光ビザを空港で発行してもらいました。
ラオスのビザ情報をもう少し知りたい人は、下のページも参考にしてください。
ビザに関しては多くの国で、なんとなく厳しくなっている話も聞くことがあります。
タイでビザランができなくなったのは、3年位前から出しょうか。
シンガポールも日帰りの入国はできなくなったと聞きます。
それでも、まだまだその国の事情をしっかり理解して出かけていけば、WorkawayもWWOOFも、安心して楽しめる国が世界にはたくさんあります。
思いを実現して、新しい扉を開きましょう。
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