2回目のWorkawayをマレーシアでした後に、初めてマリンドエアに乗りました。マレーシアを出るチケットの価格が下がらず、ものすごくギリギリの購入でした。
エアアジアばかりを見ていました。預け荷物に支払う料金を考えると荷物の料金が無料のマリンドエアと航空チケットが変わらないことに気が付きました。
LCCなのにLCCらしからぬ嬉しいサービスを提供している、マリンドエアの感想を紹介します。またエアアジアやマリンドエアを含むLCCの特徴を一緒にお伝えします。
ぜひぜひこの機会にLCCを旅の選択肢に加えて、海外への旅行を身近に感じてください。
目次
LCCなのに預け荷物と食事が含まれるマリンドエア
LCCという存在がなければ、子供3人と一緒にたとえアジアであっても、あっちこっちと旅に出られることはなかったかもしれません。それほど日頃からエアアジアを含むLCCにはお世話になっています。
そんな私たちが、初めてマリンドエアを利用したときの詳細をお伝えします。価格は少し高めですが、食事に預け荷物料金、そして前の座席にはモニターが備え付けてありました。
LCCらしからぬマリンドエアの感想をお伝えする前に、海外旅行の心強い味方である「LCCとは?」からはじめます。
実際のどのくらいお得に海外へ行かれるのか、料金の比較もしています。
エアアジアなどのLCCの特徴
LCCの存在をすでに知っている人も多いでしょう。Low cost Carrierの頭文字を取ってLCCです。手厚いサービスなどが料金に入っている全日空やJALとは異なり、多くのLCCは別のところに価値観をおいています。
たくさんの人が飛行機に乗り旅行に出られることを目指し、余分と思われるサービスなどを取り除きました。格安な料金で安心して移動することに、重点をおいています。
多くのLCCに共通する特徴をお伝えします。
・座席の前後左右はタイト
・持込可能な荷物は7kgまで
・預け荷物はニーズに合わせて料金をプラス
・食事は別料金
・水も軽いおやつも出ません
・映画を見たりするモニターはない
・搭乗口がはしっこのはしっこ
今までLCCに乗ったことのない人は、LCCの内容を見て目が点になるほどの衝撃を受けたかもしれません。
コンパクトな座席
LCCではなく、レガシーキャリアとも言われるFSC(Full Service Carrier)に乗ったのは、はるか昔になりますので、ANAなどの座席と比較できる記憶がありません。
私は決して長身ではないので(笑)、エアアジアの座席でも窮屈に感じたことはありません。
でも、ちょっと背が高い人はわざわざ通路側の席を取り、少しでも足を伸ばせるスペースを確保することもあるようです。やはり座席はかなりタイトにできているのでしょう。その分たくさんの人が乗車できるので、チケット代が安くなります。
持ち込み荷物と預け荷物
FSCでも機内に持ち込める荷物は、7kgと決められていることもありますよね。
LCCでは、預け荷物が有料になるので、可能な限り機内に持ち込む人が多いのでしょう。ちょっと遅めに機内にはいると頭上の棚があっちもこっちもいっぱいで、離れたところに荷物を入れたこともあります。
LCCの搭乗口で荷物の重さを量られたことはありませんが、なんとなく荷物に関して徐々に厳しくなっている気がします。
預け荷物は有料。機内持ち込み以外の荷物はすべて有料です。そのため、荷物がたくさんある人はLCCを利用するメリットが小さくなります。航空会社にもよりますが、30kgの荷物を預けてもプラスの料金が発生しないFSCのほうが、お得になることもあります。
LCCでお得に旅をしたい人は、少ない荷物で移動することが鍵です。海外をあっちこっち飛び回っている人でも、常に荷物は7kg以下の人を知っています。
私も数日の旅なら7kgで大丈夫です。8年近く前に買ったパソコンを入れても7kgに収まります。
Workawayをするときなどは、みんなで20kgの荷物を預けています。
旅行に楽しみの機内食は?
無料の機内食はありません。お水やナッツ類などのおやつも皆無です。
そのため、飛行機に乗る前にお水を買っておくか、機内で購入するかになります。もちろん有料で事前に食事を申し込むこともできますし、メニューが限られますが、機内で買うこともできますので安心してください。
以前アジアの夜行バスで移動した時に毛布やお水、お菓子が配られ、子どもたちがびっくりしていました。すでに飛行機には何度か乗ったことはあったのですが、すべてLCC。『飛行機よりいいねぇ』と上機嫌でした。
映画などの娯楽は?
LCCには、映画などが見られるモニターはありません。
前の座席にあるものといえば、カラーの広告がカバーの中に入っているくらいです。どこを探してもスイッチはないので、広告が映像に変わることはありません。
私は飛行機に乗ったらほとんど寝ています。もともと眠るのが好きなこともあるのですが、LCCはチケット代が安い分(LCCの中でもより安いチケットを選ぶと)、変な時間にフライトがあります。
空港泊をしていることもあるので、飛行機の中は大切な休息時間です。
搭乗口までの長い道のり
LCCは搭乗口が入り口から遥か遠くにあることがほとんどです。たぶんですが、搭乗口の場所にも価格があると思います。チケット代が安いLCCは、はしのはし。
笑えるほど必ず、はしっこです。
LCCの最大のメリットは手頃なチケット代
ない物づくしの特徴を見てしまうと、「LCCは乗りたくない」と思う人もいるでしょう。
もちろん、チケット代が高くても気にならない人や「飛行機に乗るならファーストクラスやビジネスクラスでしょう」と言う暮らしをしている人には、LCCの魅力はないかもしれません。
LCCがおすすめなのは「台湾の温泉に行ってみたい」、「韓国で本場のキムチが食べたい」、「ドイツで地ビールが飲みたい」と思っているけれど、飛行機代がネックになり思いを形にできない人たちです。
また、「至れり尽くせりのサービスよりも必要なサービスだけで十分」と思う人にもシンプルなLCCはとてもおすすめです。
ちなみにちなみにですが、日本から海外へ行く時にLCCを利用する場合とFCCとでは、料金がどのくらい違うのか調べてみたいと思います。
ここ数日(2019年6月現在)、台湾までのチケットを調べているのですが、関西から台北が5,000円台であります!ものすごくラッキーな価格です。「台湾に行ってみたい」と思っている人は調べてみてください。
比較!東京から台湾 LCCとFSC
関西や九州から台湾に行く場合には、もっとお得なチケットがあります。ここでは東京から台北(タイペイ)で見てみますので、LCCとFSCを比べてみてください。
たとえば、8月の夏休みを利用して台北まで行く場合のチケットを見てみましょう。お盆の期間中は高いですし込みますので、8月21日で見てみます。(2019年6月22日の結果です)
・ジェットスター 成田→台北 9,400円
・タイガーエア 羽田→台北 10,700円
・スクート 成田→台北 11,700円
出発する空港はバラけますが、LCCなら8月でも1万円前後で片道行かれます。同じLCCでももう少し高いチケットもあります。
・ピーチ 羽田→台北 13,400円
・バニラエア 成田→台北 13,700円
利用する空港も違いますし出発時刻も異なりますので、気になる人は調べてみてください。世界中の航空会社やエージェントのチケットが簡単に比較できるのが、スカイスキャナーです。
それではいよいよ、FSCのチケット代を見てみましょう。
・エバ航空 成田→台北 23,600円
・チャイナエアライン 成田→台北 33,600円
・キャセイパシフィック 成田→台北 34,700円
・JAL 羽田→台北 43,800円
・全日空 成田→台北 54,500円
エバ航空は新しい航空会社なのでしょうか。初めて知りました。台湾の企業のようですね。
同じ日付けでも時間が変わると、さらにチケット代が上がることもあります。そして、どこで買うかによってびっくりするほど、価格が変わりますのできちんと調べてください!。
【重要】チケットの購入場所!ネットのサイト?既存のエージェント?
LCCの特徴のひとつとして、チケットの購入場所はインターネット上のサイトであることが目立ちます。街中に直営のカウンターがありますが、とても稀です。
多くの場合は、カードを使って公式サイトやインターネット上のエージェントから購入します。
私はLCCばかりを利用しているので、ほとんどインターネットでチケットを購入しています。初めての航空会社だったりサイトがリニューアルされたりしたときには、手続きに戸惑うこともあります。
それでも今まで問題なく、チケットを購入できています。
少し前に母のチケットを探している時に、衝撃をうけるほどびっくりしたことがあります。同じチケットでもどこで購入するかで、料金が大幅に変わることです。
たとえばたとえばです。
上で紹介しているタイガーエアの10,700円のチケットですが、この価格で買えるのはトリップドットコムというネット上のエージェントです。タイガーエアの公式サイトで買うとスカイスキャナーの情報では11,000円です。
ふたつの購入先では大きな違いはないので、私ならタイガーエアの公式サイトから購入します。
同じチケットをエクスペディアで申し込むと12,600円、HISでは17,700円に上がります。
LCCではなくJALで見てみると、購入場所によってもっと大きな違いがあることに気が付きます。
成田から台北までのチケットが43,800円で購入できるのは、Kiwi.com(キウイドットコム)です。HISで買うといきなり138,400円、JALで直接購入すると138,600円もします。
近畿日本ツーリストでは、142,400円です。
文章も長くなってきました。数字も並んでいます。表にしてみますので、大きな違いを確認してください。
東京→台北(JAL) | 購入場所 |
43,800円 | Kiwi.com |
138,400円 | HIS |
138,600円 | JAL |
142,400円 | 近畿日本ツーリスト |
LCCを利用して台湾まで行けば、1万円前後でチケットが買えます。LCCではなく、フルサービスが提供されるJALで行く場合には、インターネット上のエージェントなら4万円台、旅行代理店のサイトやカウンターへ行くと13万円以上にまで価格が上がります。
同じチケットの価格が購入場所によって、ここまで違うのはどういうことなのでしょうか。
広く情報を収得して、比較していく気持ちや実際の行動で、チケット代を大幅に節約できます。
母のチケットは、私が代わりに探して購入しました。インターネットを活用しない母がひとりでチケットを買う場合には、旅行会社のカウンターが唯一の選択肢になるかもしれません。
台湾までの片道チケットが13万円もするのでは私ひとりでも、月に行くのと同じくらい、おとなりの国台湾が遠くなります。
LCCとは思えないマリンドエアとは?
2019年1月に初めてマリンドエアのチケットを購入しました。なかなか希望通りにエアアジアのチケットが下がらなかったために、出会えたマリンドエアです。
Workawayの帰りであったために、預け荷物がありました。それで、預け荷物が料金に含まれているマリンドエアが候補に上がりました。
マリンドエアの予約のとり方や実際の乗った時の様子などをお伝えします。
特に預け荷物がある時におすすめしたいマリンドエア
1月上旬にクアラルンプールを出る予定にしていました。「もう少し待てば、運賃が下がるかも」と思い、なかなかエアアジアのチケットと買えずにいました。
そうこうするうちに、年が明けてしまい出発は目の前に迫ります。理想の金額ではないけれど、「これ以上待っても上がることはあっても下がることはない」と思いチケットの購入をしよう!と決心しました。
そんな時にエアアジアのチケット代よりも少し高いけれど、受託荷物が25kgまで無料のマリンドエアに出会いました。
しかも、食事がついて映画などが観られるモニターがあると。子どもたちはLCCにしか乗ったことがなく、ほとんどの移動はエアアジアでしたので、たまには別の航空会社に乗ってみたくなりました。
1月3日に1月10日発の飛行機を予約しました。
支払いに日本のカードが使えない!(2019年1月時点)
マリンドエアはクアラルンプールを中心に近隣のタイやインドネシア、中国、インドやオーストラリアなどに就航しています。私が申し込みをした時点で、日本国内を発着する便はありませんでした。
マリンドエアの公式サイトは英語のみです。
フライトを予約していざ支払いの時になって、カードが使えませんでした。マリンドエアのことを調べた時に、以前にチケットを購入した人のブログにも同じようなことが書いてありました。
もし「使えればラッキー」と思い手続きを進めてみたのですが、はやり支払いの段階でストップ、それより先にすすめません。
スカイスキャナーででてくる『Trip.com』を通して予約をしました。
いつもは、スカイスキャナーはチケットの検索をするだけです。実際に購入をするのは、航空会社の公式サイトという流れができていました。
そのため、インターネット上のエージェントにお金を送ることに小さな抵抗はありましたが、「大丈夫」と思い手続きと支払いをすすめます。
すぐに、航空券の支払いが完了したお知らせと、Eチケットが送られてきました。
今は、札幌と台北、札幌とクアラルンプール間にフライトが新設されていますので、マリンドエアの公式サイトからも日本のカードで支払いができるかもしれません。
日本からもマリンドエアが乗れるようになったのは嬉しいことですが、2月15日から受託荷物の決まりごとが変わりました。エコノミーでも25kgまで預けられたのですが、エコノミーの預け荷物が15kgと30kgに分かれています。
選択肢が増えたので、それぞれのケースで最適なプランで購入できますね。
実際にマリンドエアに乗ったときの感想
機内に入ると座席がゆったりと取られて、とても明るい雰囲気でした。
目の前にある画面に下の娘は嬉しそうで、映画が観られるとわかるとさっそく操作をすすめます。選んだのは『ホビット』です。乗っている時間よりも映画のほうが長かったので、始める前に搭乗時間のほうが短いことが表示されました。
添乗員や機長からのアナウンスが入るたびに、映画が止まってしまうのが気になりましたが、それは飛行機の中。
マリンドエアの公式サイトで予約を進めているときには、食事がついているとありました。Trip.comで予約を進めても完了しても、ご飯のことが書かれていませんでしたので、子どもたちには「ご飯はないかもよぉ」とがっかりさせないために伝えておきました。
ないと思っていたご飯もでてきました。普段はシンプルなLCCにばかり乗っているので、機内食は久しぶり。子どもたちが嬉しそうなのが何よりでした。
札幌からの航路が加わったとはいえ、日本から海外へ行く場合にはまだまだ乗る機会が限られてしまいます。スカイスキャナーでマリンドエアのチケットが格安で表示されることがあれば、ぜひ検討してみてください。
クアラルンプールからマリンドエアに乗るときの注意点!
マリンドエアはエアアジアなどの主なLCCが使用しているKILA2ではなく、KILAから離陸します。
初めてクアラルンプールの空港を利用したのが、7年くらい前です。このときは乗り換えだけでした。
クアランプールに数日滞在して、KLの空港を利用したのが6年くらい前。タイムズスクエアの側にある格安な宿に宿泊しました。まさかクアラルンプールに空港が2つあるとは思っていませんでした。
クアラルンプールの空港はひとつではない!
宿泊した宿でスタッフをしている人に良くしてもらい、色んな情報を教えてもらいました。帰りの飛行機の話をした時に彼女が「Which airport are you goint to use?」みたいなことを聞きました。
「え?」
その時に私はマレーシアの空港はひとつでないことを知りました。もし彼女があの時に「Which?」と聞いてくれなければ、私は間違った空港へ向かっていました。
現在クアラルンプールには空港が2つあります。正確には、以前の国際空港であったスバン空港と市内からバスで1時間ほどのところにあるKILAとKILA2です。
いつもエアアジアばかり使っている私たちは、KILA2のターミナルを使っていました。今回のマリンドエアはKILAから離陸します。
クアラルンプール市内から空港へ向かうときの交通手段
クアラルンプールの市内から国際空港へ向かうときにどんな方法があるのか、簡単にお伝えします。
まずは、どの空港から飛行機が出るのかをきちんと確かめてください。間違った空港へ向かってしまっては、大変です。
メータータクシーやグラブなどのアプリのタクシーを利用するのが、一番簡単でしょう。市内から空港へ向かうときは通常の料金ですが、空港からアプリタクシーで街中へ向かうときには、かなり高い料金が設定されています。
市内からKILAやKILA2までは、車で約1時間。50km離れています。渋滞などが気になるときには、KLセントラルから空港まで出ている電車『KILAエクスプレス』を利用しましょう。
所要時間は約40分ですので、時間に余裕がないときにも利用したい方法です。ただ、料金が高いために、私たちは一度も使ったことがありません。
KLセントラル駅からKILAやKILA2まで、ひとり55リンギットもします。(私の大好きなロティがひと皿1リンギットですので、55枚も食べられる計算です!)
KILAエクスプレスは本数も多く渋滞もなく、安心して行かれる方法です。それでも私たちは、空港へ行くときには、KLセントラルから空港まで直通のバスを利用します。
所要時間は約1時間、本数は1時間に2~3本でしょう。座席がほぼいっぱいになった時点で出発しますので、早めにバス乗り場につくようにしましょう。
運賃は11リンギット?だったと思います。
以前は子供料金もあったのですが、今回は同じ金額でした。
KILA2へ向かうバスも同じ場所から出ますので、チケットを買うときとバスに乗る時に気をつけてください。
KILAからKILA2への移動は?
万が一ですが、KILAとKILA2を間違えてしまうこともあるでしょう。乗り換えでふたつのターミナルを移動しなくてはならないこともあります。
KILAとKILA2はどのくらい離れているのでしょうか?
無料のシャトルバスがおおよそ10分間隔で走っています。所要時間は約15分ですので、待ち時間と合わせて30分位です。
ほかには、有料バスやタクシーなどもあります。KILAエクスプレスを利用すれば、ほんの数分で移動できます。
まとめ
お得な価格で搭乗できる上に、預け荷物も無料、食事もモニターも付いているマリンドエアの紹介をしようと思い書き始めました。
あれもこれも広がってしまい、長い文章になりました。
世界にはさまざまな航空会社があり、費用を抑えていこうと思えば、理想のプランもきっと見つかります。
「旅に出たい!」「バックパッカーをしながら、海外へ行ってみたい!」、それぞれの思いを形にする道はあります。スカイスキャナーやLCCなどを活用して、幸せな時間を体感してください。
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