2019年12月に台湾の首都、台北へ行ってきました。台湾も美味しい食べ物がたくさんあるところです。目に入るものどれも美味しそうで、観光はほとんどしないで食べ歩いていました。ははは
すると自然に、食事の中心は動物性の食べ物や炭水化物ばかり。そんなときに見つけた『ベジタリアン料理専門店』があります。種類も豊富で見た目も良くって、しかも美味しいんです。値段も安心価格。
次回台湾へ行ったときにも、また寄ってみたいお店の候補です。台北の街なかにある美味しいベジタリアン(素食)のお店を紹介します。
目次
台湾で美食中におすすめ!ベジタリアン『祥意素食館』
国内旅行でも海外旅行でも、日常から離れたところへ行くとつい美味しいものばかり食べてしまいますよね。せっかく来たのだからという思いから、自然に美食に傾きます。
私は海外でなくても、どこかへ出かけるときの最大の楽しみは、やっぱり現地での美味しいご飯です。高級食材やおしゃれなレストランには興味が行きませんが、現地の人たちが普段食べているその土地ならではのお料理に惹かれます。
それでもやっぱりメインは動物性の食材と炭水化物。どうしても野菜と果物が不足します。
『祥意素食館』は飯糰の人気店『青島飯糰と飯糰霸』のすぐ側
台北駅にある『台湾風のおにぎり飯糰(ファントァン)』で有名なお店に行ったときに、見つけたのが『祥意素食館』です。「野菜を中心にしたお料理がたくさん並んでいるなぁ」と気にはなったのですが、このときは目的のおにぎり屋さんを目指します。
台湾人の朝ごはんの定番、『飯糰』を紹介しているページです。
飯糰ももちろん美味しかったのですが、遠目に見た祥意素食館に並んでいた野菜料理が忘れられませんでした。台湾を発つ前に祥意素食館で素食のお弁当、そしてやっぱり飯糰もいくつか買って桃園国際空港で食べました。
ああ~どちらもまた食べたいです。
自由に選べるビュッフェスタイルの『祥意素食館』
さまざまなお料理の中から自分が食べたいものを選ぶブッフェスタイルは、なんだかワクワクしますよね。台湾には、ブッフェスタイル(自助餐)で食事を提供する『素食』のお店がたくさんあります。
お店が始まるのは朝の8時です。開店してすぐには、種類が少ないこともあるようです。私たちが祥意素食館へ行ったのは、夕方すぎ。それでも、空になったお皿は下げられ、すぐに新しいお料理が運ばれていました。
辛くなかったのでシシトウの仲間でしょうか。
日本ではあまり見かけない野菜もあります。
れんこんは、ものすごく久しぶりに食べました。シャキシャキで美味しかったです。
点心もあります。もちろんベジタリアン点心です。
とにかく種類がとっても豊富。お腹が空いているときには、危険です。全種類食べたくなってしまいます。
特に美味しかったのが、お豆腐のような揚げのようなものの煮付けです。ほんのり甘くって少し濃い目の味つけで、ご飯と食べたら幸せいっぱい。そうなんです。次回台湾へ行ったら、「このお麩のようなものを探して持って帰ろう」と思っています。
『祥意素食館』への行き方と料金設定
祥意素食館は、『台北駅』からスグです。
表へ出る前に、出口『M8』を探しましょう。
地図の上部が台北駅です。動かしたり、縮小したりしてみてください。
料金は、重さで決まります。お店に入ってよくわからずウロウロしていたら、祥意素食館で食事をしていた女性が英語で説明をしてくれました。
100gの野菜が26台湾ドルです。日本円に換算すると、96円です。
美味しそうに並んでいますから「高いかも?」とちょっとドキドキしていたのですが、そんな事はありませんでした。食欲旺盛なうちの子どもたちでも、予算内に収まる良心的な価格です。
ご飯は別の価格が設定されています。
さまざまな宗教が共存する台湾
台湾は日本と同じように『宗教の自由』が、憲法で認められています。また、ヨーロッパや日本などが台湾を統治した時代の影響などもあり、さまざまな宗教が台湾の中で信仰されています。
道教や仏教以外にも、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教などを信じる人の割合も少なくありません。また、台湾で暮らすネイティブの人たちが信じている考えや他の宗教が時間とともに混ざり合い、独自の宗教心も生まれています。
さまざまな宗教がときには癒合し合いながら存在しているのは、宗教に対する台湾人の『寛大さ』があげられています。
台湾人はベジタリアンが多い?
台湾は人口の約1割が、ベジタリアンと言われています。
10人にひとりが、動物性のものを食べない食生活を選択しているです。(日本素食振興会のページには、台湾人の2割が素食であると書かれています。)
台湾仏教や道教の教えから、素食が日常生活の中に根付いています。
若い世代では環境問題や動物に対する思いからベジタリアンをしている人が多く、上の世代の人は『宗教的理由』から素食を重んじています。中にはにんにくやネギ、らっきょうのように刺激や香りの強い『五葷(ごくん)』を取らない人います。
五葷は特にベジタリアンをしている人には必要のない食べ物で、本来人が持っている『氣』を乱すとの考えられているためです。
日本にも台湾からの『素食』が、どんどん広まっています。日本で開業している台湾のベジレストランで、美味しいごはんを食べた人もいるかも知れませんね。
台湾人の寛容さからくる『素食』に対する考え
仏教や道教を信仰しているからと言って、動物性のものと五葷を全く取らない人ばかりではありません。中にはお祝いの日には食べないなど、臨機応変に選択している人もいるようです。
また同じ『素食』の中にも、『全素(純素)』、『蛋素』、『奶素』などと分かれていて、動物性の食べ物と五葷を一切取らない食事、卵は取る、チーズなどの乳製品は取るけれど、などどそれぞれの人が自分の思いで選択しています。
そう言えば、もうずいぶんと前に「台湾はベジタリアン料理が楽しめるお店がたくさんある」と教えてくれた人がいました。全くすっかり忘れていました。トホ
祥意素食館のほかにも『素食』が、楽しめるお店はたくさんあります。次回台湾へ行ったときには、『素食』のお店も何軒かまわれたら幸せだなぁと思います。
ぜひ皆さんも、台湾旅行中に「野菜が不足しているなぁ」と感じたときや、美味しそうな『素食』のお店に出会ったときには、台湾でベジタリアン料理を楽しんでください。
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