台北の桃園国際空港で、子供3人と一緒に空港泊をしたときの体験談を紹介します。今までに空港泊をしてきた空港は、マレーシアのクアラルンプール、シンガポールのチャンギ国際空港、フィリピンのマニラとマクタン・セブ国際空港、そして日本では成田と羽田で空港泊をしています。
台湾へ行くのは2回目ですが、空港泊は初めてでした。まずは、桃園国際空港の基本情報からお伝えします。
台北には国際空港が2つ!桃園空港と松山空港
台北には、国際空港が2つあります。桃園国際空港は台北からMRTで約45分、快速列車は35分です。松山国際空港は街なかにありますので15分ほどの距離です。2つの空港の違いや特徴を簡単にお伝えします。
桃園国際空港はどんな空港?
桃園国際空港は、1979年に開港し2000年に第2ターミナルが完成します。どうやら現在は第3ターミナルを建設中のようです。
台北から、約50km離れたところに位置します。世界中からたくさんの飛行機が離着陸して、ハブ空港として役割も果たし136もの都市を結んでいます。
LCCを含む日本からのフライトもたくさんあります。
台湾最大の空港でもあり到着後には、台北市内だけではなく台中などへの長距離バスも利用できます。また、2007年に開通した、台湾新幹線の乗車駅である『高鐵桃園站』にも行きやすいことから、長距離バスや新幹線で台湾国内を移動したい人への利便性が高い空港です。
新幹線の乗車駅である『高鐵桃園站』は、桃園国際空港から7kmほど。タクシーでも約20分の距離ですが、MRTやシャトルバスでも行かれます。
松山国際空港の特徴や利用するメリットなど
台北市内から離れている桃園空港と比べると、松山空港は台北の中心地からすぐ。タクシーでも10分ほどの距離です。MRT乗り場も空港のすぐ側、桃園国際空港のように長い距離を歩くことはありません。MRTやバスでも乗車時間は15分くらいですから、台湾での滞在時間が限られている人もフットワーク軽く行動できます。
桃園国際空港ができてから国内線のみの空港として役割を果たしてきましたが、国際線も運行されるようになりターミナルも2つに分かれています。第1ターミナルが国際線、第2ターミナルが国内線です。
それでも空港の規模はこじんまりとしているために、自然に利用する人の人数も小さくなります。入国や出国にかかる時間も短くなり、台湾ですごせる時間が長くなります。
ただ、日本からのフライトは、現在羽田空港からだけです。LCCも飛んでいないので、利用できる人は限定されてきますね。数年前までは愛媛県の松山空港からも直行便がありました。
また、松山空港の大きな特徴として飛行機の離着陸が望める『展望台』がよくあげられます。搭乗券がなくても入れるエリアにあります。
もうひとつの大きな特徴は、国内線の飛行機が利用できること。桃園国際空港は国際線のみ。台湾国内を飛行機で移動する場合には、松山空港が便利です。
それでも、桃園空港と松山空港の間をシャトルバスが結んでいます。トランジットの時間が十分にあれば、桃園空港と松山空港の移動は難しくありません。
20~30分ごとに走り所要時間は1時間ほどで、深夜便はありません。シャトルバス以外には、MRTやタクシーを活用して移動します。
どうやら松山空港には、移転と閉鎖の話題があるようです。期間などはとっても流動的のようですが、桃園空港にターミナル3やターミナル4が完成する頃に、決行されるかもしれません。
桃園国際空港のターミナル情報
桃園国際空港はアジアでも知名度が高く、シンガポールのチャンギ国際空港のように利用者に優しい設備が充実しているのではと思っています。
意外なことに桃園国際空港では、国内線は運行されていません。そして2つあるターミナルは、航空会社やフライトによって分かれます。まずは、航空会社によってどっちのターミナルを利用するのかをお伝えしていきますね。
第1ターミナルを利用する航空会社
1979年に完成した、第1ターミナルを利用している航空会社の一覧です。アイウエオ順に乗せていますが、正確ではないところがあると思います。
・イースタージェット(Easter Jet)
・エアアジア
・エアアジアX
・エアアジアジャパン
・エアアジアフィリピン
・タイ・エアアジア
・エミレーツ航空(Emirates Airlines)
・吉祥航空(Juneyao Airlines)
・キャセイドラゴ航空(Cathay Dragon Airlines)
・キャセイパシフィック航空(Cahay Pacific Air)
・四川航空(しせん/Sichuan Airlines)
・ジェットスター航空(Jetstar Airways)
・ジェットスタージャパン航空(Jetstar Japan Airways)
・ジェットスターパシフィック航空(Jetstar Pacific Airways)
・JCインターナショナル航空(JC International Airlines)
・春秋航空(しゅんじゅう/Spring Airlines)
・ジンエアー(Jin Air)
・スクート(Scoot)
・スターフライヤー(Star Flyer Inc)
・タイ国際航空(Thai Airlines)
・タイガーエア台湾(Tigerair Taiwan)
・タイライオンエアー(Thai Lion Air)
・大韓航空(Korean Air)
・ティーウェイ航空(T’way Airlines)
・チェジュ航空(Jeju Air)
・中華航空(China Airlines)
中華航空は目的地によって第2ターミナルのこともあります。
・ノックスクート(Noc Scoot Airlines)
・バテックエア(Batik Air)
・バンブーエア(Bamboo Airlines)
・ピーチ(Peach Aviation)
・ファーイースタン航空(FarEasten Air Transport)
・フィリピン航空(Philippines Airlines)
・ベトジェットエア(Viet Jet Air)
・ベトナム航空(Vietnam Airlines)
・マカオ航空(Air Macau)
・マレーシア航空(Malaysia Airlines)
・マリンドエア(Malindo Air)
・マンダリン航空(Mandarin Airlines)
・ロイヤルブルネイ航空(Royal Brunei Airlines)
・JSC Royal Flight Airlines
・S7航空 Airlines
桃園国際空港の公式サイトを載せておきます。最新情報を確認してください。
第2ターミナルを利用する航空会社
2000年に新しく完成したターミナル2に、離着陸する航空会社一覧です。
・アシアナ航空(Asiana Airlines)
・廈門航空(あもい/Xiamen Airlines)
・エアカナダ(Air Canada)
・エアプサン(Air Busan)
・エールフランス(Air France)
・エバー航空(EVA Airways)
・海南航空(Hainan Airlines)
・河北航空(Hebei Airlines)
・KLMアジア(KLM Asia)
・山東航空(さんとん/Shandong Airlines)
・深セン航空(Shenzhen Airlines)
・シンガポール航空(Singapore Airlines)
・全日空(All Nippon Airways)
・ターキッシュ航空(Turkish Airlines)
・中華航空(China airlines)
米国、カナダ、オーストラリア、中国、日本行が第2ターミナルで、この国以外は第1ターミナルを利用
・中国国際空港(Air China)
・日本航空(Japan Airlines)
・ニュージーランド航空台湾(Air Newzealand Limited Taiwan Branch)
・香港航空(Hong Kong Airlines)
・ユナイテッド航空(United Airlines)
・ユニー航空(立栄航空/Uni Airways)
・China Eastern Airlines
・China Southern
桃園国際空港の公式サイトを載せておきます。最新情報を確認してください。
第1ターミナルと第2ターミナル間の移動手段
桃園国際空港でターミナル間を移動する場合には、スカイトレイン、シャトルバス、そしてMRTがあります。
スカイトレイン(制限エリア/入国区域)
桃園国際空港に到着して、イミグレーションを通過する手前もスカイトレインに乗ってターミナルの移動ができます。
まずは、ターミナルの地図を載せておきますね。
地図が小さくて見づらいかもしれませんので、桃園国際空港の公式サイトから大きな地図を見てください。
第1ターミナルでは上の地図の2階部分に、2カ所スカイトレイン乗り場があります。右側と左側の上の方です。
第2ターミナルは下の地図を見てください。2階の右側と左側にターミナル1へのスカイトレインのマークがあります。
制限エリア内の出国フロアと入国フロアは、それぞれが第1ターミナルと第2ターミナルはつながっています。ゆっくり歩いても約20分ほどの距離です。
スカイトレイン(非制限区域)
桃園国際空港に到着してイミグレーションを通過した後にも、スカイトレインに乗ってターミナル間の移動ができます。台北市内からMRTやバスに乗って空港に到着したけれど、間違ったターミナルで降りてしまったときにも、スカイトレインに乗れますね。
まずは、ターミナル1から地図を確認してみましょう。
第1ターミナルのスカイトレイン乗り場は、1階にあります。地図を見ると左側です。すぐ側にシャトルバス乗り場もありますね。非制限区域内のスカイトレイン乗り場は1カ所です。
次は第2ターミナルです。
第2ターミナルでは、3階にスカイトレイン乗り場があります。地図上では左側です。
スカイトレインの利用可能時刻など
ターミナル間を移動できるスカイトレインは、入国エリアと非制限区域の両方から乗れます。そして、料金は無料。所要時間は、約5分です。
多くの人が気になるのが、スカイトレインは24時間運行されているのかだと思います。桃園国際空港は24時間体制で飛行機が離着陸していますので、スカイトレインも深夜でも乗れます。
ただし、安全確認のために運行が休止する時間があります。メンテナンスは深夜に行われることが多く、停止する時間帯も公式サイト内でお知らせがあります。
夜中の1~5時まで点検のため運転が休止されますが、上記のサイトから表を見ると南側と北側が一日ごとにお休みになります。制限エリア内のスカイトレインは深夜の時間帯は2つある乗り場のどちらかが走っていることになりますね。
それでは、「非制限エリアにあるターミナルにひとつずつしかないスカイトレインはどうなるのだろう?」といろいろ調べてみたのですが、はっきりわかりません。公式サイトに『夜間呼び出し方式』とあるので、定期的に運行はされていないもののボタンを押すと電車が来るようになっているのかもしれません。
はっきりした情報が入ったら、またブログに書き足していきたいと思います。
制限エリア内であれば、到着ホールからも出国エリアからも歩いてターミナル間が移動できます。公式サイトにある『Q&A』で詳しく書かれています。桃園国際空港の公式サイトは、日本語で書かれているページもあります。それでもわからないことがあれば、Eメールで質問も受け付けています!
シャトルバスは深夜限定
第1ターミナルと第2ターミナルを結んでいるシャトルバスについて書かれている公式サイトのページを載せておきます。
『PDF』でシャトルバスの時刻も掲載されていますが、どうやら第1ターミナルと第2ターミナル間を走るシャトルバスは深夜限定のようです。
第1ターミナル⇒第2ターミナル
23 | 50 |
0 | 30 55 |
1 | 20 |
2 | 00 25 50 |
3 | 10 |
4 | 00 05 25 55 |
5 | 20 45 |
第2ターミナル⇒第1ターミナル
23 | 55 |
0 | 35 |
1 | 00 25 |
2 | 05 30 55 |
3 | 20 |
4 | 10 35 |
5 | 00 25 50 |
載せている時刻は2020年1月現在です。最新情報は、公式サイトで確認してください。
第1ターミナルのシャトルバス乗り場は、スカイトレイン乗り場のすぐ側です。上記の地図上の1階の左側。第2ターミナルのシャトルバス乗り場は、スカイトレイン乗り場のある3階ではなく、1階にあります。到着ロビーを出て左に進み、道なりにまた左に曲がった先です。
MRT
空港MRTでも、ターミナル間の移動はできます。ただし、桃園国際空港はとても広く、空港からMRT乗り場まで少し歩きます。また、深夜は走っていませんので、空港内にいる時に別のターミナルへ移動するために、MRT乗り場まで行く状況にはなかなかならないのでは?と思います。
ただ、ターミナル1⇔ターミナル2⇔ターミナルホテル間は、電子マネー(悠遊カード、イーカートンやhappy cashなど)を持っていると無料でMRTの乗車できるサービスがあるようです。それでも、スカイトレインもシャトルバスも無料なので、やっぱりターミナル間を移動する手段としては利用する可能性は下がりそうです。
桃園国際空港の空港泊はターミナル1がおすすめ
桃園国際空港は、とっても居心地の良い空港です。シンガポールのチャンギ国際空港のように『近代的』な感じではありまさせんが、落ち着いた雰囲気が基本にあるので自然にくつろげます。
どうやら世界中の空港の中で、寝心地の良さを投票するランキングで第6位に選ばれたようです。納得です。
さまざまなところに休息を取るためのスペースがしっかり確保されているので、長時間のフライトで疲れていたり、小さな子供を連れている場合でもホッとできる空間があります。
12月の空港泊はショールだけでは寒い?
私たちが桃園国際空港に到着したのは、夜中の2時位です。前回台湾を訪れた時にイミグレーションで1時間以上待ったので、空港泊をする前にとりあえず表に出ておこうと思いました。そのほうが翌日、待たずに行動が開始できます。
案の定、入国をするのに真夜中にも関わらず1時間以上並びました。
そして、予期していたことだったのですが『12月の台湾はものすごく寒い。8年近くを東南アジアで暮らしていると、北国にいるような寒さでした笑』厚手の上着は持ってきていたものの、空港内でもガタガタ震えてしまいます。
ほかの人のブログを見ても、『寒さ』について書いている人がいました。空港泊をする場所によっては温かいフリースなどの毛布があると熟睡できます。
どうやらクーラーが来ているようで、場所によって温かいところもあれば、冷え込むエリアもあります。
ターミナル1にある空港泊スポット(非制限エリア)
到着してロビーに出ると、左手に仮眠できる場所が2カ所あります。『Ikari Coffee』と『サブウェイ』が目印です。どちらも私たちが行ったときには、閉まっていましたがすぐにわかると思います。
確かに足を伸ばせて寝心地の良さそうなイスがあるのですが、ほぼ満席。ひとりかふたりなら眠れそうでしたが、4人はちょっと難しそうでした。
それならと、3階にあるモスバーガー付近の休息スペースに移動します。残念ながら、ここも4人で眠れるスペースはなし。桃園国際空港の空港泊は、大人気なのですね。
それならそれならと、地下1階にあるフードコートへ行ってみようとしたのですが、どう地図を見てみても地下1階へ行けません。ウロウロしたのですが、フードコートへの入り口は見つからず、頼みの長男くんはイスで横になって寝てしまい、結局私たちもごく普通のイスで朝まで休みました。
(帰る時に娘はフードコートへ行かれるエスカレーターを発見します。MRT乗り場へ続く道の手前のようです)
それでも、桃園国際空港のイスは親切です。ちゃんとクッションがついていますし、肘掛けがふた席ごとにあります。これなら足は伸ばせなくても、上半身は横して眠れます。
私たちが休息をとった場所の下の階に、セブンイレブンがありました。ここでラーメンやスープを買って空腹と寒さをしのぎました笑。まだ2週間ほど前のことですが、とっても懐かしい。
クリスマス数日前でした。
ターミナル1の制限エリア内には誰でも使えるおすすめラウンジあり
台湾についてすぐに入国してしまったので、制限エリア内で空港泊はしていません。数日台湾に滞在したあとに、搭乗前に出国エリアで子どもたちと一緒に夕ごはんを食べたラウンジがとっても居心地が良かったので、紹介します。
どうやら24時間利用できて、横になれるイスもあります。私たちが来たときにはものすごく空いていて、静かでした。ただ、制限エリア内の出国ゾーンにあります。これから飛行機乗って台湾を出る人限定です。桃園国際空港で台湾に入国しないで、トランジットをする人にもおすすめできます。
この場所はと言うか、どこへ行く場合でもたいてい子どもたちの後ろをついていきます。このときも飛行機に乗る前に、台北で買ってきた美味しい『台湾おむすび』を食べるために、空港内を歩いていました。
何も考えずに後ろをついていくと、何やらいつもとは違った雰囲気にの場所にたどり着きます。ジュータンが敷かれ高級感があふれ出ていました。「もしかして迷ってしまったのでは?」と思ったのですが、子どもたちは迷わず進んでいき、ちょっと薄暗い空間へ入っていきます。
私たちが夕ごはんを食べた席は横に長いソファが向き合い、真ん中に大きなテーブルがある席です。時間は夕方の6時頃だと思いますが、空いていました。ターミナル1の出国エリアで空港泊をしたい人にはとってもおすすめの場所です。
場所は、搭乗口『B1~B9、Ç1~Ç10』を目指してください。
シャワーも利用できます。のぞいてみましたが、とっても清潔でした。
ターミナル2で空港泊ができるスポット(非制限エリア)
ターミナル2で休息が取れるスペースは、4階と地下2階にあるフードコートです。ただ、横になれるイスは少なめですが、2019年6月にリニューアルしています。
以前より広くなり、空港泊がしやすくなっているようです。
制限エリアならターミナル2でも空港泊できる
空港泊ができる場所が少ないと言われるターミナル2ですが、制限エリアには横になれるイスがたくさんあります。アーリーチェックインや台湾に入国せずにトランジットをする場合、または到着後入国をする前に、空港泊をする場合には休息できるソファや区切りのない長椅子が点在しています。
朝の6時から23時までですので空港泊には向きませんが、図書館もあります。調べ物や読書、休息にはおすすめです。場所は出国エリアの3階、エリアDにあります。
次回もまた「のびりすごしたい」桃園国際空港
足を伸ばせるソファで休むことはできませんしたが、桃園国際空港はとっても居心地のいい空港です。『空港はただたんに飛行機に乗って降りて、乗り換えをするためだけの場所ではない』という思いが全面にあふれている感じがします。
そのため、子どもを連れての空港泊だってリラックスした気持ちですごせます。そして今回の滞在では、行かれなかった場所もあります。次回台湾に行ったときには、もっと空港でのんびりしたい!と思っています。
台湾の政府が発行しているニュースでも桃園国際空港の休息エリアについて取り上げています。3年ほど前の記事ですが、のぞいてみてください。
寒かった台湾も日ごとに暖かくなっていきます。スカイスキャナーなどを上手に利用して、台湾への旅を楽しんでください。次からの記事では、癒やされる北投温泉や台湾での両替、何度でも食べたくなる台湾の美味しいご飯などについてお伝えしていきますね。
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