海外へ行こう!と気持ちが決まったときに、国内にふらっと出かけるのと違い、いくつか必要なことがありますね。
そのうちのひとつが、行きたい国までのチケットです。
お金がわんさかとあるので、チケット代がいくらかかっても気にならない人もいるかもしれませんが、多くの人は、格安でお得なチケットを購入したいと思っているでしょう。
そんな時に心強い見方が、LCCです。
LCCならお得に海外へ行けるのは知っているけれど、中にはLCCを利用したことがなく、不安や抵抗がある人もいます。
そんな人たちに向けて、LCCばかりを利用して何度も海外へ行っている経験から、LCCの特徴やそのメリットをお伝えします。
ないものはないけれど、あるものはあるのが、LCCです。
ぜひ、LCCを旅の選択肢に入れて、海外へ旅に行ってみたいと言う思いを形にしましょう。
いわゆる「普通」に知名度のある航空会社の飛行機に乗って、旅をすれば、やっぱりチケット代はそれなりにします。LCCとFSC(Full Service Carrier)では、特徴が大きく異なります。
FSCはサービスが充実し、機内の設備や持ち込める手荷物の量が優遇されます。
逆に、コストを可能な限り抑えることで、チケット代を安く提供している航空会社もいくつもあります。
それが、LCC(Low Cost Carrier)です。
わたしは、JALやANAのような航空会社しか存在しなければ、子供と一緒に海外へ行くことはなかったかもしれません。
それが、LCCがあるおかげで、子供と一緒に「行ってみたいなぁ」と思える国まで、出かけていくことができます。
LCCの最大のメリットは、格安な運賃で海外へ行けることです。
LCCに感謝。
そして、この時代に生まれて、感謝です。
費用を抑えて旅をするためには、LCCだけではなく、長距離バスも大切な移動手段です。アジアで利用した長距離バス旅行も紹介していますので、海外旅行をするときに参考にしてください。
子供と一緒に旅をしている中で、気がついたこと、感じたことと併せて、LCCの特徴などを紹介します。
海外へ行きたいけれど、予算がムリ。
とあきらめる前に、あなたの夢を実現するための道を探してみましょう。
目次
飛行機ではなく、バス(2回+途中フェリー)と電車を乗り継いで移動する旅
うちの子供たちは、もうすでに何回も飛行機に乗っているのですが、すべてLCCです。
予算を重視していることももちろんあるのですが、私の性格が「余計な予算は、かけないほうが楽しい?」みたいなところがあります。
旅はのんびり、地味に行くほうが楽しいし、性にあっているのです。
また、きちんと計画されたツアーのような、旅は私の選択肢にはほぼありません。
そのため、飛行機が飛んでいる区間でも時間に余裕があり、長距離バスや電車を乗り継いで、移動したほうが予算を抑えることができるのなら、飛行機なら1時間ほどで、着いてしまうところを、2日以上かけて移動したこともあります。
その時の行程はこんな感じです。
・ローカルバスを2回乗り換えて、バスごと船に乗り隣の島へ
・宿(?)に1泊して、電車に乗る予定がチケットが全て売り切れ
・滞在をもう1泊延期して、早朝ローカル電車に12時間以上揺られる
それでも宿代や食事代を計算しても、飛行機で移動するよりも微妙にお得でした。笑
バスや電車で移動すると飛行機の旅では、見ることのできない景色が見られ、感じることのできない町の雰囲気がたいかんできます。そして、その土地の人やおいしい食べ物と出会うことができます。
上に書いた旅先で泊まったところは、たぶん正式な宿ではありません。観光案内所兼レストランの人が、空いている部屋を提供している感じでした。
この時は3人だったのですが、1000円もかからずにひと晩泊まることができました。(たぶん、4人でも同じ値段。)
部屋は、それなりに値段相応でした。それでも足を伸ばして眠れるので、助かりました。2日めの朝、早い電車に乗る私達のために、作ってくれたお弁当がとってもおいしかったです。
特にクルップ、揚げ煎餅?が絶品でした。今まで食べた中で、1,2位に入るおいしさでした。
別の機会に長距離バスで旅をしたときには、思いがけずおいしいお弁当に出会いました。この時に移動時間は10時間ほど。
長距離バスを降りた町で、何気なく寄った小さなお店に並んでいた、パパイヤの葉っぱで作ったおかずがものすごくおいしかったです。
パパイヤの葉っぱに含まれている栄養素で、体がモリモリと元気になりました。
この時の旅で、誰一人として体調を誰も崩さなかったのは、このパパイヤの葉っぱのパワーが大きいと思えるほどです。
あまりの美味しさにお持ち帰りをして、空港でも同じご飯を食べました。
LCCより、長距離バスの方が豪華?
海外の長距離バスを利用したことも何度もあります。
特に夜行バスに乗ると眠っている間に、目的地に着くので飛行機よりお得に移動できる上に、宿代を節約することができます(笑)。
バスによっては、夕ご飯がついていまが、9時になっても10時になっても、夕ご飯を食べるお店に到着しません。
今回はないのかもと思って、熟睡してしまうと「もう真夜中では?」と思うような時間に、ピカピカと眩しいくらい灯りのついたお店に到着することがあります。
こんな時間に起きてすぐに、全くご飯を食べる気にはならないのですがトイレに行っておいたほうがいいと思い、バスを降りると、ついやっぱりなんだかおいしそうになり、真夜中に夕ご飯を食べることになります。
いつも、LCCばかりに乗っている子供たちが初めて、長距離バスに乗ったときに、(もちろん、そのバス自体も予算を抑えてあるので、地元の人ばかりが乗る普通のバスなのですが…)、「飛行機より豪華だねぇ。」と言ったことがあります。
確かに、毛布や枕もついていて、お水にお菓子が配られました。
座席も足置きがあり、リクライニングの角度が飛行機に比べるとずいぶんと下がります。
いつも乗るLCCは、何も出ません。
お水も必要なら買わないと出てきません。
寒くても毛布を借りることもできません(本当に緊急ならできるかと思います。)
LCCは、座席の幅が迫っているので、リクライニングも結構ちょっとしか倒せないのです。
そういう飛行機ばかりに乗っているので、現地の人たちの足になっている長距離バスも、子供達には新鮮で飛行機よりも豪華に感じたのでしょう。
LCCにあるもの
アジア圏しか利用したことがないので、地域限定になってしまいますが、今まで、LCCを利用していて困ったり、大変だったことはほぼなかったと思います。
(3歩歩く前に忘れてしまう性格なので、あまり当てにはならないのですが…。)
飛行機の最大の目的は、安全に目的に着くことです。
今まで、出発や到着の時間が変ったことも何度かありますが、特にそのあとの旅に支障が出るほど、遅れたことはありません。
1,2回ほど、大きく揺れた経験もあります。
これは、飛行機なので、何度か乗っていれば、こういう経験もあるのでは?と思います。
(無事の着陸と共に拍手が上がったこともあります。)
LCCも他の航空会社と同じように、安全第一で目的地に着けています。
機内に持ち込める手荷物は、航空会社や国内線か国際線かによっても変わってきますが、7~10kgの手荷物を無料で持ち込めます。
最近は、この手荷物が厳しくなり(決められた重量以上の荷物を持ち込む人が多いから。)入り口で、抜き打ちでチェックしている場面に出会うこともあります。
幸い、私達は今まで、声をかけられたことはありません。
傾向として、ひとり旅で大き目の荷物を持っている人が目立つようです。
私達のように、何人か一緒だと荷物の総量がよくわからないためか、無事に通過しています。(ラッキーです。感謝です。)
LCCならではの、ユニーク?な特徴
初めてLCCに乗る人が、きっと新鮮な驚きを感じると思うことを2つ上げます。
はるか彼方の搭乗ゲート
まずは、搭乗口が果てしなく遠いことです。
小さな空港ならそれほど実感はないかと思うのですが、シンガポールやクアラルンプールのような大きな空港の場合、あまりの顕著さに思わず笑ってしまうほどです。
その大きな敷地内にある、本当に端っこのゲイトを、LCCが独占していると言ってもいいでしょう。
重たい荷物を預けたあとなので…(いえいえ、搭乗手続きをするカウンターも、やっぱり隅っこです…笑)、歩くのが大変と言うこともないのですが、普段はLCCを利用しない人は、時間に余裕を持って登場口まで行ってください。
時には、搭乗ゲートからバスに乗って、飛行機が待つところまで移動することもあります。
以前、羽田空港からLCCを利用したときに、搭乗口で待っていたらゲートの変更があり、端のゲートから別の端まで移動したことがあります。
この時、初めて空港内にある乗車できるカートのお世話になりました。
あのカートはやっぱり無料なのですねぇ…。
シンプルでコンパクトな機内
LCCによって微妙な違いはありますが、基本LCCの機内はとてもシンプルです。
そして、かなりコンパクトに作られています。
座席にある設備
何もないに近い?かもしれません。
それぞれの座席には、折りたたみ式のテーブル、読書灯とその横に冷たい風が出てくる口(調節可能)がついています。
座席の前の網には、非常口や酸素マスクの使い方が書かれた冊子、その航空会社の情報誌、そして機内で注文できる食事やお土産のメニューです。
映画が観られる画面や、イヤホンやヘッドホンもありません。
新聞と雑誌もありません。
間違っても、雑誌を持ってきて下さいとか言わないようにしましょう。
もう、10年ほど前に、ヨーロッパから来たウーファーさんと飛行機に乗っている時間の話しをしたことがあります。(WWOOFのホストをしていたことがあります。)
10年以上前でさえ「機内でいろいろな映画が見放題なので、15時間なんてあっという間にすぎてしまって、退屈する間もない」と言ってました。
飛行機はそういうものなのかと、感心したのですが、LCCにはそういうことはありません。
座席同士の間隔
LCCの座席の広さは、決して広いとはいえません。
特に、一番後ろになると航空会社によっては、小さなリクライニングの角度さえ取れないので、常にまっすぐの座席で座ることになります。
私はいつも、座席指定をしないで取るのですが、足が長い人は通路側の席を予約すると、少しは足を置ける場所が増えます。
ただ、ものすごく大きな人も、LCCを利用しています。
大きな人があの座席に収まっているところは見たことがないのですが、同じ搭乗口に並んでいたり、同じところから出てきたときに大きな人がいます。
LCCでも、座席の幅が広めの席もあるので、プラスの料金を出せば快適度をアップすることもできます。
まとめ
LCCの最大のメリットは、予算を抑えた格安チケットで飛行機で移動できることです。
日本国内でも、新幹線や寝台車を利用するよりは、はるかに安く北へ西へ旅に出ることができます。
同じように、場所が海外に変わってもLCCを利用することで、時にはびっくりするような費用で、目的地まで行かれます。
有名どころの飛行機(FSC)に乗りなれてしまうと、LCCのあまりのシンプルさに、目が点になってしまうかもしれません。
でも、大切なところ設備の豪華さだけではありません。
飛行機代のために、アルバイトを3ヶ月延長するのではなく、LCCを選択することで、もっと夢を形にしやすくなるのではないでしょうか。
もちろん、どの人にもLCCをおすすめすることはありません。
場合によっては、LCCではなくレガシーキャリア(LCCではなく、いわゆる大手の航空会社)のほうが、予算が抑えられ快適な旅ができることもあります。
プラスの予算を出してでも、ゆとりのあるシートに座って、映画を観ながら移動したいと思う人もいるはずです。
今どこかで、海外へ行ってみたいと言う想いがありながら『予算』がネックになり、自分の思いを形にすることをあきらめようとしている人に、きっと道はあると、伝えたいと思っています。
「ないものはないけれど、あるものはある。」
「行動していくことで、現実が生まれる。」
LCCはあなたの「旅にでたい。」という思いを形にする心強い選択肢です。
旅の目的は人それぞれで、時には目的と言うものさえも漠然としている人もいるかもしれません。
それでも、気持ちの中に、どこかに行ってみたい。
今いるところから、旅に出てみようかなぁと言う気持ちがあるのなら、どんな選択肢が目の前にあるのか、あたな自身の目で確かめてみてください。
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