バリ島へ海外旅行へいこうと計画している人に向けて、インドネシアのビザ情報をお伝えします。海外旅行へ行くときにパスポートは必需品ですが、国によっては入国するために『ビザ』が必要です。
バリは滞在したい期間によって申請するビザが変わってきます。30日以内のフリービザ、60日まで滞在できる到着ビザがあります。また、別のページで180日まで延長できる『ソシアルブダヤビザ』について詳しくお伝えしています。
後から「別のビザにしておけばよかった」と残念な思いをしないためにも、インドネシアのビザ情報をしっかり確認してバリ島観光を楽しんでください。
目次
- 1 フリービザと到着ビザの特徴やメリット、申請方法など
- 1.1 バリ島に短期滞在ならフリービザ
- 1.2 フリービザ開始当初は勘違いしてしまう人が続出
- 1.3 バリ島に31日以上滞在したい人は『VOA(Visa on Arrival)』!
- 1.4 到着ビザを申請するときの注意点
- 1.5 到着ビザで60日まで滞在するには延長手続きが必須!
- 1.6 延長手続きの理想的な開始時期
- 1.7 手続きをする場所は大きく分けて2つ
- 1.8 バリ島内にあるイミグレーションの場所
- 1.9 イミグレーションの営業時間
- 1.10 到着ビザ(VOA)のを延長するときの必要書類や手続方法
- 1.11 到着ビザの延長完了までに3回イミグレーションへ行きます
- 1.12 フリービザのメリットと到着ビザのメリット
- 1.13 フリービザと到着ビザでバリ島に入国するときの注意点
- フリービザと到着ビザの特徴やメリット、申請方法など
フリービザと到着ビザの特徴やメリット、申請方法など
現在(2019年11月)、日本のパスポートを持っているとビザなしで入国できる国は、142カ国あります。これだけの国が期間は限定されているものの、パスポートだけで入国できるんです。
142カ国にプラスして、空港で『Visa on arrival(到着ビザ)』を申請できる国やオーストラリアのようにインターネットで事前にビザの手続をする国などがあります。
インドネシアは以前は1日の滞在でも観光ビザの申請が必要でしたが、2015年6月12日からビザなしで入国できるようになりました。
バリ島に短期滞在ならフリービザ
2015年6月から始まった『30日まで滞在できるフリービザ』は、バリに観光で来る人たちにとってとってもうれしい政策です。フリービザが実行される以前は、数日の滞在でも事前のビザ取得か空港での手続きが必須でした。
始まった当初は30カ国だけに限定されていたフリービザも、今では約170カ国にまで広がっています。
私が初めてバリへ行ったのは2012年3月ですから、空港で観光ビザの手続きをしました。人数分の写真、申請費用に25USドル✕人数分を日本を出る前に用意していました。
今ではパスポートさえあれば、ビザはいりませんから手続きも費用も発生しません。気持ち的にもとっても楽ですよね。
ただし、フリービザがおすすめできるのは、バリ滞在予定が30日以内の場合です。途中で予定が変わっても、インドネシア国内で延長はできません。
フリービザ開始当初は勘違いしてしまう人が続出
フリービザが始まったばかりのころ、かなり混乱をしました。
『フリービザ』はとっても魅力的なネイミングです。空港でも大々的に『フリービザ』のアピールはしていましたが、『延長できない』ことや『31日以上滞在するなら到着ビザが必要』なことの説明は十分ではなかったのでは?と感じています。
もちろん、ちゃんと調べることは大前提ですが、フリービザのお得な面ばかり前面に出ていた気がしています。
実際に、バリ島で知り合ったフィリピン人のカップルは60日滞在予定なのにフリービザで入っています。ほかにもイミグレーションで、延長手続きに行ったけれどフリービザだから延長できないと言われている外国人にも会いました。
今ではちゃんと浸透しているようで、うっかりしてしまう人はほとんどいないのではないでしょうか。
・フリービザは30日まで
・インドネシア国内で延長はできない
バリ島に31日以上滞在したい人は『VOA(Visa on Arrival)』!
長期のお休みが取れたから「バリでのんびりすごしたい」人は、空港で到着ビザ(VOA)を申請しましょう。
私が来たときには写真が必要でしたが、今は申請手続きと35USドルの支払いだけです。
Visa on Arrivalの手続きをして申請をしてから、イミグレーションの列に並びます。イミグレーションでは到着ビザの手続きはできません。バリに観光で来る人の大半がフリービザで入国しますから、到着ビザを申請しないで直接イミグレーションへ向かいます。みんなが行くからとついていってしまうと、ややこしいことになりますから気をつけましょう。
あまり目立ちませんが『VOA(Visa on arrival)』と書かれたカウンターがあります。手続自体はとっても簡単ですから、心配しなくて大丈夫です。支払いは日本円でもできますが、ベースは米ドルです。その時のレートによって、ほかの通貨の場合は大きく変動します。
レートを事前にチェックするなどして、あらかじめ35USドルを用意しておくと安心です。
2019年10月現在の到着ビザ費用です。
日本円で支払うとひとり4,033円です。33円までちゃんと支払うのか確かめていませんが、正確に払いそうですよね。
到着ビザを申請するときの注意点
申請手続き自体はとっても簡単ですが、担当する人やタイミングによってはインドネシアを出国するチケットがあるか聞かれます。
私は帰りのチケットを聞かれることが多いのですが、、「一度も聞かれたことがない」という友人もいます。聞かれたときに持っていないと、これもややこしいことになります。もちろん担当者によって対応は大きく変わってくると思いますが、その場で帰りのチケットを購入させられた人もいます。
到着ビザに関わらずフリービザでも、一応出国する予定表を用意しておくと安心です。
到着ビザで60日まで滞在するには延長手続きが必須!
空港で『VOA』を無事に取得しても、何もしないで60日間滞在できるわけではありません。イミグレーションで押されたスタンプには30日までの滞在が許可されているはずです。
ちゃんと日付と一緒にスタンプを確認してくださいね。
私は以前、子供3人と一緒に真夜中すぎにバリのングラライ空港に到着したことがあります。このときには気が付かなかったのですが、担当した職員によって日付が違っていました。ある人は前日のまま、別の人は24時を回って日付けを変えていました。
ギリギリの日程で予定を組んでいるときには、1日の違いでオーバーステイになることもありますから、しっかり確認をしておきましょう。
延長手続きの理想的な開始時期
ビザに関しての手続きや決まり事は国によって大きく違います。
以前行った国での延長手続きは1日ですんだから、インドネシアも一緒だろうと思ってしまうと後から大慌てすることになってしまいます。インドネシアでのビザ延長手続きは2週間から10日前に始めるのがベストです。
どんなにバリでの毎日が楽しくても、頭の片隅に『ビザを延長』することを置いておきましょう。ドンピシャリでバリの休日に当たってしまうと、数日イミグレーションがお休みのこともあります。バリへ来て半月たった頃に、手続きを開始することをおすすめします。
手続きをする場所は大きく分けて2つ
到着ビザを延長する方法ですが、大きく2つに分けられます。
・自分でイミグレーションへ行って直接手続きをする
・エージェントに依頼する
自分で手続をする場合には、手続きをする場所はイミグレーションです。「なんかややこしそうだし、わざわざイミグレーションまで出かけたなくない」人は、最寄りのエージェントに依頼をします。
自分で手続をするときのメリット
費用が大幅に抑えられます。
依頼するエージェントによりますが、実際にかかる費用に約30~50万ルピアプラスで支払います。2500円から4000円位が、エージェントに渡すお礼です。ひとりならなんとなく納得できる金額ですが、うちは4人ですから来たばかりの頃以外は、自分で手続をしています。
あとは、経験や知識が増えます。実際に自分でしてみると気がつくことってありますよね。
エージェントに依頼するときのメリット
イミグレーションまで行く手間と時間をほかのことに使えます。あとはやっぱり滞在に関わる重要なのことですから、ときにはドキドキする場面も。
エージェントに依頼をすれば、肝心なところすべてをプロがしてくれますから、安心感があります。
バリ島内にあるイミグレーションの場所
バリ島で延長手続きができるイミグレーションは、デンパサール、クタ、シガラジャの3カ所です。
どこのイミグレーションに行ってもいいわけではなく、滞在場所によって違ってきます。間違った場所に行かないように、同じエリアで延長手続きをしたことのある知り合いや滞在先のオーナーに教えてもらいましょう。
ウブドはギャニアール県に属します。ギャニアールに滞在している人は、デンパサールにあるイミグレーションへ行きましょう。
場所はレノンです。日本領事館から車やバイクで5分ほどのところにあります。
イミグレーションの営業時間
イミグレーションは月曜日から金曜日までが営業日で、朝8:00から手続きできます。
最初の申請手続きは、8:00~12:00、13:00~14:00の間にします。金曜日はちょっと変則的で、お昼休みが11:30~13:00までです。
パスポートの受取は、14:00~16:00まで、金曜日のみ16:30までです。
インドネシアのカレンダーに合わせて休館しますが、バリだけの祝祭日でもお休みをしますから気をつけましょう。
到着ビザ(VOA)のを延長するときの必要書類や手続方法
VOAを延長するときに必要な書類は、申請用紙とインドネシアを出る旅程表、パスポートのコピーです。
申請用紙はイミグレーションで受け取れます。裏表記入する1枚の用紙です。難しいことはありませんから、落ち着いて記入していきましょう。滞在先の住所やオーナーの連絡先をひかえておくと、スムーズに進みますよ。
パスポートのコピーは、顔写真のページとVOAのはんこが押されているところをコピーしておきましょう。近所のお店でコピーしてもらうこともできますし、イミグレーションの中にもコピーできるワルンがありますから、うっかり忘れてしまっても大丈夫です。
パスポートのコピーをするときに、1枚余分にコピーをしておきましょう。手続きが終わってパスポートが戻ってくるまでに10日前後かかります。その間身元を証明できるパスポートが、宿泊をするときや両替をするときに必要です。
到着ビザの延長完了までに3回イミグレーションへ行きます
自分で手続をするとVOAの延長完了までに、3回イミグレーションへ行きます。エージェントに依頼をすると申請と受け取りはしてもらえますから、2回めの写真撮影と指紋、インタビュー時の一度だけですみます。
〈初回編申請〉バリ島でのVOA延長手続き
必要書類を持って午前中のうちにイミグレーションへ行きましょう。なるべく早い時間に行ったほうが、早く帰れます。
イミグレーションの建物を入って一番右奥に外国人用のカウンターがあります。
整理番号を受け取る機械があります。
機械で番号が呼ばれますから、指定されたカウンターに行きます。英語も通じますから、「I would like to extend my VOA」と伝えましょう。申請用紙とピンク色の封筒を渡してもらえます。
少し離れたところに記入できる机がありますから、そこに移動して申請用紙とピンク色の封筒の表紙に必要事項を記入していきます。
封筒の中に申請用紙、パスポートのコピー、旅程表とパスポートを入れたら、同じカウンターに戻って机において待ちます。中身を確認してもらい問題がなければ、椅子に座って待ちましょう。
今度は機械ではなく、イミグレーションのスタッフが名前を呼びます。呼ばれたらカウンターで控えをもらいます。写真撮影と指紋、インタビューを受ける日付と時間が書かれてます。
〈写真撮影編〉バリ島でのVOA延長手続き
写真撮影とインタビューは午前中に指定されます。この日に行かれない場合は翌日以降でも大丈夫ですが、時間は同じ8時からです。
写真撮影当日か、延長申請後にビザ延長料金を支払っておきます。支払いをしないと、先に進めません。
イミグレの建物の真向かいに、郵便局が車で出張しています。そこに並んで費用を払います。ひとりなら500,000ルピアです。だいたい4,000円くらいです。
2012年に来たばかりの頃は250,000でした。途中値上がりして355,000になりましたが、2019年5月にいっきに50万に変更されました。
支払いをすると領収書を添付してくれますから、控えを持ってイミグレの一番奥のカウンターまで行きます。申請書を提出したカウンターを通りすぎて、正面です。
しばらく座って待っていると、写真撮影時の番号を渡されますから、今度は機械で呼ばれるまで待ちます。
写真のときは番号の前に『C』がつきます。申請時は『A』です。
中に入ると2~3人、イミグレーションスタッフがいます。指定された椅子に座って写真と指紋、あとはパスポートに書いたサインを書きます。ときどき日本語が上手なスタッフもいます。
「何でバリに来たのか?」「どこに滞在しているのか?」など、いくつか質問されますが、とにかく笑顔で対応していきましょう。
必要なステップが終わると控えが渡されます。今度はパスポートを受け取る日付と時間が書いてあります。
〈受け取り編〉バリ島でのVOA延長手続き
パスポートの受取りは、通常午後14時からです。
待つことはほとんどありませんが、一度うっかりしてしまったようで、私は1時間近く待ったことがあります。もっと早くに声を掛けておけばよかったのですが。
申請から受け取りまで、だいたい10日前後かかります。
それなりの確率でシステムが動かず、イミグレーションへ行ったものの何もできずに別の日に行き直したことも何度かあります。
あまり早く延長を申請しても「来週来てくれ」と言われますから、目安は2週間前に始めるとゆとりを持って対応できます。
フリービザのメリットと到着ビザのメリット
フリービザのメリットは2点あげられます。
・無料で30日までインドネシアに滞在できること
・手続きの必要がないこと
到着ビザ(Visa on arrival)のメリット
・31日以上60日まで滞在できる
・滞在期間が未定の場合にはインドネシア国内で延長できる
フリービザと到着ビザでバリ島に入国するときの注意点
フリービザは30日までバリに滞在できるビザです。ひと月ではありません。到着ビザ(VOA)も同じく60日です。ふた月ではありませんから、気をつけましょう。
あとは、インドネシアに到着した時点でパスポートの期限が切れるまでに6カ月以上あることが条件です。30日しか滞在しないからと思って期限が間近に迫っていると、入国できないことがありますから、気をつけてください。
本日の記事では、インドネシアバリ島のビザ情報をお伝えしてきました。ビザに関する決まり事は、ずっと同じではなく国の政策によって常に変更する可能性があります。また、国同士の取り決めになりますから、別の国へ海外旅行へ行くときにはその国でのビザ情報を参考にしてください。
日本のパスポートを持っている人が海外旅行へ行くときに、とっても役に立つビザ情報の紹介を別のページでしています。
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