便秘で悩んでいる人と実際に便秘である人は、必ずしも同じではありませんが。女性の約4割から5割、男性の2割が何らかの便秘症状を感じています。そして、便秘で悩んでいる人は、日本人だけではなく、世界中に一定数います。
これだけ多くの人が便秘で悩んでいるのなら、自分が便秘なのもしょうがないと諦めてしまったら、もったいない。便秘とサヨナラすることで世界が違って見えるほど、嬉しいことがたくさんあります。
いろんなことを試してみたけれど、全く改善されなかったという人もいるでしょう。完全に諦めてしまう前に、簡単でとっても大切なポイントをお伝えしますので、もう一度、便秘解消に向き合ってみませんか?
目次
便秘とサヨナラする決断ができたのも便秘のおかげ
長い間付き合ってきた便秘とサヨナラすることを決めました。
甘いものは好きだし、時々お酒も飲むけれど、それなりに食事には気を使っている方だと思っています。野菜を中心にした、なるべく手作りのご飯。体にいいと思われるものは、それなりに積極的に取り入れるようにしています。アーモンド、ターメリック、ココナッツオイル、お味噌や塩麹などの発酵食品などなど。そして、精製度の低い全粒粉や玄米も、食卓に上げるようにしています。
それでもそれでも、便秘状態がいつまでも続いていた一番の原因は、私がきちんと向き合ってなかったことと気がつきました。便秘があまりにも当たり前すぎで、ちょっとは気にするけれどよっぽど重症化しなければ、それが私にとっての自然?な状態だったのです。
でもでも、最近特に眠たくなり、1日のうちのしたいことの半分もできなかったり、より一層うっかりミスが増えました。この状態のままでは、まずいと本気で思うように。気がつくのにずいぶんと時間がかかりましたが、もう便秘とはサヨナラをします。
便秘だったおかげで、どれだけ便秘でないスッキリとした状態の爽快感も味わっています。やっぱり便は溜めるものではなく、排出していくものです。私にも便秘とサヨナラをすることができたので、慢性的な便秘を抱えている人も、きっと爽快な毎日を送れるようになります。
まず大切な一歩として、あなたの体内にある腸の素晴らしい働きを知りましょう。便秘を解消することで、毎日がどれほど輝き出すかがわかれば、諦めていた便秘体質を改善していこうともう一度、決心できると思います。
食べ物だけでは不十分!意識して腸を動かす
便秘を解消するために食物繊維や乳酸菌、そして善玉菌のエサになるオリゴ糖などを積極的に取ったけれど全く便秘が良くならなかった経験がある人は、たくさんいるのではないでしょうか。
腸を健康にするための食生活はとても大切ですが、便秘の状態や日頃の生活スタイルによっては、食べ物だけで便秘を解消できないことがあります。体の中から便秘に働きかけると同時に、体の外からも腸に刺激を与えること腸が活発に動くようになります。
寝ながらできる『金魚運動』
一時期、金魚体操がブームになり、金魚運動をするための健康器具が人気を集めたことがあります。そして、子供がいる人は赤ちゃんの便秘や機嫌を良くするために、両足を持って金魚運動をさせた懐かしい思い出がある人もいるのではないでしょうか。
この金魚運動が、大人の便秘にとってもよく効きます。もちろん道具はいりません。好きな時に、横になって2分ほど腸を刺激するために金魚運動をしてみましょう。
おすすめは夜眠る前と、朝起きてからです。気合を入れてする必要もありませんので、のんびり1,2分体を動かしてみてください。
頭の後ろではなく、首の下で手を組みます。アキレス腱を伸ばす感じにして、両足を揃えます。腰を起点にして、肩と足を床にをくっつける感じにしてくの字に体を曲げます。左右何度か繰り返すだけ、これだけで腸を刺激することができます。
しかも、歪んでしまった背骨の矯正効果もあるようです。
とにかくあっちこっちストレッチ
一時期、チベットヨガにハマり、毎日続けていたことがありました。ただ、私が始めるきっかけになった本には、食事の2時間後であること、必ず毎日続けることなど、ちょっとした決まりがありました。1日の中で、チベットヨガをする時間を作るのが難しく、数日できなかったことから結局やめてしまった経験があります。
今までに体操教室やヨガに通っていた経験がある人は、そのストレッチがやりやすければ、始めやすい形で体を伸ばしてください。どこにも通ったことがなくて、どうしたらいいのかわからない人はとりあえず体を伸ばして見てください。
手首だけのばしてみたり、首だけを回してみたり、背中や足の裏をのばしてみたり、自分の体が気持ちいいと感じる形で色々なところをのばします。眠っていた細胞が目を覚まし、滞っていた流れが動き出すのが感じられるはずです。
そして、体全体を伸ばすようにしていくと、長い冬眠状態だった腸が目を覚ましていきます。体が喜ぶことをすると、気持ちも脳も喜びます。ということは、腸も確実に喜んでいます。
腸をもみほぐして、腸の働きを呼び戻す
自分でできる簡単な「腸のマッサージ」方法があります。ぐるっとお腹の中を回っている腸の4箇所に焦点を当ててもみほぐしていきましょう。大腸の長さは、約1.5m、小腸は6mもあるので腸全体をもみほぐすことはできません。外からマッサージしやすい4カ所をお伝えします。
まず大腸の始まりとも言えるのが、右側の鎖骨の下にあります。ここから右側の肋骨の下に向かって大腸が伸びています。そして、左側の肋骨の下まで伸び、そのまま下に降りて、左側の鎖骨の下で、くねっと曲がり肛門へ向かいます。
なのでポイントは、鎖骨と肋骨の下にある4箇所です。思いっきり押す必要はありません。軽く刺激を与えるように、マッサージをしてみましょう。
外せない大切なポイント
金魚運動にも、ストレッチにも、そして腸のマッサージにも共通して言えるとても大切なポイントがあります。
このポイントなくしては、効果の現れ方が歴然と変わってきます。今までに、色々試したけれど、なんの変化も感じられなかった人は、実はこのことに気がついていなかっただけではと思います。
深呼吸しながら続けること
慣れないことをすると、そのことに集中してしまうので、つい呼吸が浅くなってしまいます。時には、集中するあまり、呼吸が止まっていることも。そうすると、身体が緊張してしまい、せっかくの効果が期待できません。
大切なのは深呼吸です。
体中を空にするイメージで、出せる全てをゆっくり出し切りましょう。そして、新しい空気をゆっくりと全身に行き渡らせるために、息を吸い込みます。慣れないうちは、意外と深く深呼吸することができません。でも、大丈夫です。続けていくうちに、必ずできるようになってきますので、安心してください。
腸をはっきり意識してイメージすること
あなたの中に、腸があることを意識してください。私達の想像を遥かに超える働きを、休まず続けている腸が、誰のお腹の中にもあります。金魚運動をするときも、ストレッチをする時も、マッサージをするときも、腸に意識を送ってください。
時には、いつも頑張ってくれている腸に、「ありがとう」と感謝の気持ちを送ってみるのもいいと思います。
妊娠をしたことがある人はお腹をさする時に、確実に命が存在していることを疑わずに、愛を持って手を当てます。このイメージすることがとても大切です。赤ちゃんではありませんが、確実に腸も生きています。ストレッチをするほんの1,2分だけでも、あなたの健康と幸せを作り出しているとも言える腸に意識を向けてみましょう。
まとめ
日々、忙しくすごしていると自分自身の健康に向き合う余裕がなかなかできません。忙しくって、体のことを振り返る余裕がなくても、誰もが幸せを感じながら暮らすことを望んでいるはずです。
体の中にある腸の働きを知ることそして、その腸を健康にしていくことが、確実に今日の幸せにつながっていきます。
あなたが幸せになり、あなたの隣りにいる人もいっぱいの笑顔で暮らすために、まるで宇宙ような腸を元気にして便秘とはサヨナラをしましょう。
お通じがあったあとに、続けてほしい2つのこと
腸の活発な動きを持続させるために、心がけたいことが2つあります。
それはお通じがあったあとに、コップ1杯のお水をゆっくりと飲むこと。そして、腸を意識しながらゆっくりと体を伸ばし、腸に刺激を与えること。この2つのポイントをすることで、次のお通じにつなげることができます。
排便があった直ぐあとに、水分を補充して、腸を動かしておくと鈍っていた腸がどんどん目覚めていきますよ。
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