偏っている食生活が気になったり体調がいまいちな感じが続いても、サプリや薬に頼るのではなく、自然素材で体調を整えたいと思っている人は多いのではないでしょうか。
今日は日本に古くから自生する、桑の葉の持つ優れた成分とその効果を紹介します。
芽吹いた頃の新しい葉は、天ぷらにすると美味しいですが、新緑の5月頃しか食べられません。桑茶ならいつでも気軽に飲むことができます。
しかもカフェインフリー。
その効果は便秘だけにとどまりません。家族みんなで桑茶を飲んで、日々の健康をアップをしていきましょう。
桑茶の効果で腸が変わると、想像以上にいいことがあることも お伝えします。腸内環境を改善して、幸せな毎日を送りましょう。
目次
子供のころは近所にあった桑の木、紫色の小さな実を見たことはありませんか?
絹の生産に力を入れていた頃には、日本各地で桑の木がたくさん育てられていました。中国では5~6千年も前から、養蚕が始まっていたようです。
桑の実を食べて、手やほっぺを赤く染めた経験があるの人もいるではないでしょうか?
ほんの少し前までは、とても身近な果樹でした。
政策の変換と外国から安い絹製品が入ってくるようになると、養蚕農家が急激に減少して桑の木と共に蚕が姿を消していきます。
石油から作られる、ナイロン素材などの普及も、桑畑の減少をあと押ししました。
それでも、まだまだ地方に行くと桑の木に赤や紫に染まった、小さな実がついているのを見かけます。子どもたちは、そのおいしさを知っているで、口の周りが染まることも気にせずに次々と食べていきます。
もちろん、お店で売っているような大きな果物のような食べ応えや甘さはありませんが、カルシウムやカリウムをたくさん含みます。特にビタミンCの多さは、グレープルーツに匹敵するほどです。そして、桑の実の独特の色には、フラボノイドが含まれています。まさしく、アンチエイジングの強い見方です。
寒さや熱さにも強いので、比較的育てやすい果実です。お庭にスペースがある人は、ぜひ苗木から育ててみてください。春に芽吹く若い葉を、てんぷらにして食べると、ごちそうです。
実が赤く色づき出すのは関東では、6月頃です。
桑茶に含まれる成分で、健康面と美容面が大幅にアップ
桑茶に含まれるさまざまな成分たちが相互に協力し合い健やかな体を作り、嬉しい美容効果まで期待できるのです。
他のお茶にはない!桑茶だけが持つとっておきの成分
『デオキシノジリマイシン』という成分が、桑の葉には特に多く含まれています。
鎌倉時代から糖尿病に効き目があると桑の葉が重宝されていました。デオキシノジリマイシンは、二糖類が分解されるのを抑える働きをします。
食事と一緒に桑茶を飲むと、自然に血糖値の上昇は緩やかになりインシュリンの分泌が少なくなります。
デオキシノジリマイシンの働きによって分解されなかった二糖類は、そのまま大腸へ送られていきます。そして、乳酸菌などのエサになるので便秘解消にもつながります。
血糖値の急激な上昇は糖尿病などの健康面だけではなく、精神面にも大きく関わりがあります。あまりにも極端な上昇や下降が繰りかえされると、 イライラしたり情緒不安定になることがあります。
糖分がたくさん含まれている飲料水を常に飲んでいる人は、この飲み物を減らすだけで、体調が変わってくると思います。血糖値の急激なアップダウンを意識しながら、桑茶を飲むようにすると、安定した穏やかな気分で毎日をすごせるようになっていきます。
豊富なミネラルとビタミンたち
桑茶には、なんとカルシウムが豊富に含まれています。
お茶にカルシウムって、なんとなくピンとこないかもしれませんね。ところが桑茶には、同量の牛乳の20倍ものカルシウムがあるんです。
その他には、マグネシウムやカリウム、不足しがちな鉄分や亜鉛を補うこともできます。
そして、ビタミンA、ビタミンB1、B2、ビタミンC、ビタミンEも含んでいます。
ビタミンAは過剰摂取を心配する人もいるでしょうが、桑茶に含まれるビタミンAは、βカロチンに含まれているもの。必要に応じて、ビタミンAに変化するタイプなので、動物性食品に含まれるレチノールのように 、頭痛や疲れなどの副反応の心配はありません。
またまた、桑茶には強い抗酸化作用もあるんです。
生活習慣病を予防したり、シミやそばかすなどの肌トラブルを解消して、つるつるお肌になる手助けもしてくれます。
食物繊維の宝庫~互いに影響しあう腸と脳
そして、忘れてはならないのが、桑茶が持つ食物繊維の働きです。
なんと、桑茶の約4割は食物繊維からできているようです。桑茶の食物繊維は消化酵素では分解されにくいので、届いてほしい大腸にまで到達します。
便秘が続き腸内が老廃物で覆われていると健康のために食生活を気をつけても、必要な栄養素を十分に吸収できません。ビタミンやミネラルを摂取しても、効果を発揮することなく腸内では悪玉菌が増えだし、さまざまな不調となって肌や体に表れてきます。
便秘が原因と言われていることは、お肌の調子や倦怠感、肩こりや腰痛、立ちくらみ…上げるとキリがないのですが…こういった体の不調だけではありません。
便秘が原因で精神的な症状となって表れることがあります。
脳と腸はとても仲良しで、腸の状態が私達の脳に大きく影響を与えることがあります。逆にストレスや心の悩みから、便秘が始まることも。
私たちの体は器官器官で別の働きをしているわけではなく、影響をし合いながら存在しています。
『第2の脳』と呼ばれる腸が健康になると、人生が幸せになる
便秘になると体の中でどんな変化が起こるのかというと、まず栄養や酸素を運ぶ血液が汚れていきます。ということは、体中を老廃物をたくさん含んだ、血が巡り続けていると言うことです。
この血液は脳も例外ではなく、ドロドロによどんだ血液が脳の中にも流れていきます。健康にも良くないことは、簡単に想像できると思います。
老廃物ばかりがたまってしまった血液の影響で、ウツなどの心の重さや、イライラ、そして性格にも影響を与えている研究が進んでいます。
ストレスを感じたときに、そのストレスと向き合い対処するために、体内では『セロトニン』と呼ばれる物質が活躍します。実は、この物質は腸内で作られるのです。腸がきちんと働かない状態では、充分なセロトニンを作り出すことができません。
また、幸せを実感する『ドーパミン』も、乳酸菌などの善玉菌が生成していることがわかってきています。善玉菌が元気な腸内なら、私たちの心は幸せを感じやすくなります。
何んで『腸』にこんな働きがあるのか、信じられなかったり不思議に思う人もいるでしょう。腸は私たちの体内にありながら、独自の遺伝子を持つと言われています。なんだか、ミトコンドリアを連想します。
今、腸の存在は世界中で熱い注目を集めています。
体の中にありながら、実は『体外』であると言われるほど 、その神秘は広がるばかりです。
まとめ
便秘を改善しようと思って買った、ラオスの桑茶から話が広がりました。宇宙にまで飛び出していきそうな、腸の神秘には終わりが見えません。
お手軽に始められる桑茶で、あなたの体の中にある無限の無可能性を持つ腸を健やかにしていきましょう。
腸と幸せのつながりが気になる人は、他のページものぞいてみて下さい。
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