海外へ出るためのひとつの手段として、WWOOFなどのワークエクスチェンジがあります。
夢に描いていた旅に出るために、WWOOFに登録をする人もいるでしょう。
WWOOFに登録はしたもののいざ、ホスト先とやり取りを始めるときになって
「ホスト先はどんなところか?」と考えてしまう人もたくさんいるのではないでしょうか。
始めてしまえば小さくなる心配事も、特にWorkawayやWWOOFが初めての人にとって、すっきりしないうちは先に進めないこともありますよね。
WWOOFやワーキングホリデーで海外へ行く人にとって、人気の高い国にカナダが入るのではないでしょうか。
WWOOF Canadaのホストプロフィールから、ホストのどんな情報がわかるのかを一緒に確認してみましょう。
そして、あたなの希望に近いホストの見つけ方もお伝えしますので、ひとつずつ夢を形にして行きましょう。
WorkawayやWWOOFのメンバーとして、世界中を旅してみたいと思う人が増えています。
実際に『観光旅行』ではなく、現地で暮らす人たちや他の国から来たボランティアとの交流が生まれる旅を始める人が、世界中にたくさんいます。
旅人にとってWWOOFは、とても魅力的なシステムですが「滞在するホスト先はどんなところなのか」、「安心して、ボランティアを始めることができるホスト先なのか」は確認しておきたい優先課題ですよね。
ホストリストから、事前にチェックできることをお伝えします。
理想のホスト先を探して、ワークエクスチェンジの『はじめの一歩』を踏みだしてみませんか。
目次
WWOOF Canadaのサイトから、登録前にわかること
ネットにつなげることができれば、WWOOFの公式サイトを開いて、行ってみたい国のWWOOF情報をすぐにチェックすることができます。
WWOOFでは、登録前に見られる情報と、メンバーになってからではないとわからない内容があります。
WWOOFの公式サイト
WWOOFは国ごとに独立して運営をしているので、国ごとの個別公式サイトがあります。
『WWOOF Japan』や『WWOOF Taiwan』、『WWOOF Canada』のように分かれています。
ただ国によっては、まだまだホスト数が少ないなどの理由から、独自の事務局を持たずに『WWOOF Independents』というグループを作り活動している国々もあります。
それぞれのWWOOFには、登録料や規約などに小さな違いはあるものの、基盤となる大切な考えはほぼ同じです。
サイトの形式は、国によって、大きく違うこともあります。
WWOOF Canadaの公式サイトは他の国のサイトと比べてみると、かなり細かい情報が丁寧に書かれています。
カナダでウーフの予定はないけれど、ウーフについて詳しく知りたいと思っている人にも、とても参考になると思います。
WWOOF CANADAの公式サイト
100カ国以上の国がWWOOFに参加しているので、WWOOFのメンバーになって、世界を旅するなら選択肢は世界中にあります。
その中で、日本人の行ってみたい国TOP3を上げるなら、オーストラリア、ニュージーランド、そしてカナダが入るのでしょうか。
オーストラリアやカナダに人気が集まるのは、まずは英語圏であることが上げられるでしょう。
他の言語と比べると行きやすいですし、英語を学びたいと思っているひとにとっても最適な選択肢です。
そして、実際にWWOOFやWorkawayを利用している人が多いので、ブログなどからたくさんの情報を得ることもできます。
WWOOF Canadaのサイトを開いて、ホストリストからどんなことがわかるのか、一緒に見てみましょう。
ページを開くと、左上に言語を選択できるスペースがあります。
50ヶ国語以上から選べるようになっているので、日本語で開いてみると読みやすい部分もあると思います。
ただ、翻訳がいまいちなところもあるので、英語と日本語の両方のサイトを一緒に見ながら、進めていくとよりわかりやすいのでは?と思います。
カナダにある820ヶ所のホスト情報
2018年3月現在で、WWOOF Canadaに、登録をしているホストの数は820もあります。
これだけのホストの中から、行ってみたいと思うホストをひとつひとつ探そうと思うとかなりの時間がかかってしまいます。
どんなホストがあるのかざっと見てみたいというのなら、写真もたくさんあるので楽しいと思いますが、希望するホストを探すことが目的なら的を絞って見ていきましょう。
ホストリストの一番上に検索欄があるので、あなたが「こんなところでウーフをしてみたい。」と思っているところをリストアップするために、思いつく言葉を入れて検索することもできます。
ただ、時には正確性に欠ける?のではと思うことがあります。
たとえば、馬を飼っているホスト先に行ってみたいと思って『horse』と入れると、堆肥の説明のところで馬のフンを使っているホストも、一緒に振り分けられます。
『more filters』を活用して、理想のホストを見つけよう
日本語に変換をしてあるページなら『その他のフィルター』と書かれているので、ここをクリックしてみましょう。
すると、いくつもの選択肢が出てくるので、あなたの希望するホストを見つけやすくなります。
カナダの中で、特に行ってみたいと思う場所があれば、12の地域からホスト先を探すことができます。
『赤毛のアン』が育ったプリンスエドワード島で、ウーフをしてみたい人は、『Prince Edward Island』を選ぶと10箇所のホスト先が上がってきます。
行って見たいと思う地域の他にも、たくさんの選択方法があります。
『animals』を開けてみると、ホスト先にいるであろう動物情報がわかります。
犬や猫はもちろん、ヤギや羊、アルパカやバイソンなどを育てているホストから、滞在先を選べます。
養蜂や酪農を体験したいと思っている人も、ここのフィルターから指定できますし、逆に動物が苦手という人なら、ペットのいないホスト先も指定することができます。
その他には、同じOrganic Farmでも、農法に違いがあり、細かく分けることができます。
学んでみたいと思う農法を実践しているホスト先をピンポイントで見つけることもできます。
WWOOFは、持続可能な暮らしや有機農業を学びたいと思っている人にとても魅力的な集まりです。
また、WWOOF Canadaでは、ここの時点で子供と一緒にウーフができるホストだけを見つけられます。
YESが約200で、 NOが約600軒なので、圧倒的に子供と一緒に行かれないホスト先のほうが多いですが、カナダだけでも子供と一緒にウーフのできるホストが200軒以上もあるんです。
ひとつずつ、希望のフィルターを選択して、より理想のホスト先を探していくこともできます。
始めから、やり直したいときには、『Reset search』をクリックすれば、まっさらな状態から始められるので、安心して希望に近いホストを探してください。
もちろん、この作業は登録前にできるので、カナダでのWWOOFに興味がある人なら、誰でも検索できますよ。
カナダにもある『日本語 OK』なホスト先
ホストが話す言葉によって、ホスト先を絞ることもできます。
その中に、なんと2ヶ所ですが、日本語を話すホスト先がありました。
OntarioとBritishColumbiaなので、東側と西側に分かれていますが、カナダでWWOOFをしてみたいけれど「ちょっと言葉が~。」という人には、かなりおすすめではないでしょうか。
ただ、一ヶ所の経営形態が『commercial』とあるので、ワーキングホリデービザを持っていない場合には、残りのホストだけが選択肢になります。
海外でワークエクスチェンジをしたいけれど、言葉のことを考えるとなかなか思い切れない人に向けて書いたページもありますので、気になる人は覗いてみてください。
気になるホストは『view』を押します
もし、私がカナダでウーフをするならと思いをめぐらしながら、希望するホストを探してみました。
私がフィルターにかけたのは、子供と一緒に行けるところ。
一度に、4人はウーフできるところ。
そして、ヤギを飼っているところにしてみました。
ヤギはもしかしたら、ヤギの乳でチーズを作っていないかと期待をして。
ずいぶんと前に長野県大鹿村に行ったときに、ヤギの乳から作った、手作りチーズのチーズフォンドゥがとってもおいしかったので。
800以上あったホストの数が、12箇所になりました。
ちょっと少ない気もしますが、個々のページへ行ってみます。
なんだかとっても魅力的なホスト先ばかりなので、結局『View』を押したホストは6ヶ所でした。
(フランス語で書かれているところは開きませんでした。)
このうちいくつかのホストが『commercial』だろうと思っていたのですが、どのホストも観光ビザで行くことができる『non-commercial』でした。
ホストの個別ページからわかること
6ヶ所のホストプロフィールをさっと見てみると、カナダもいいですねぇ。
次のワークエクスチェンジ先候補にカナダは入っていなかったのですが、行ってみたくなりましたぁ。
どこか一ヶ所に絞って紹介をしていこうと、もう少しよくプロフィールを見てみたら、どんぴしゃり。
ありました。
ヤギを飼っていて、チーズを作っている農家が。
そして私も興味のある『不耕起栽培』を実践しています。
この農家に焦点を当てて、ホストのプロフィールからどんなことがわかるのか、紹介します。
まずは、写真やホスト先がある、大まかな地図があります。
住所や農場名は載っていません。
いつから、WWOOFのホストになったのか。
メールを送った場合どのくらいの間隔で返信がもらえるのかも、書かれています。
大まかな概要(description)
一番最初に経営の形が表示されているので、ここに『commercial』と書かれているのか、それとも『non-commercial』なのかはとても重要です。
時々、両方の形態を持っている農家もありますが、
あとは、農場の広さやオーガニックの認証の有る無し。
実践している農法、栽培や生産しているもの。
ペットのことなどが、わかるようになっています。
このホストには犬や猫はもちろん、ミツバチに、七面鳥、ニワトリに豚もいます。
楽しそうですよねぇ。
ホスト先によって、とても詳しく書いているところもあれば、大まかに紹介しているところもあります。
ここのホストは、かなり熱くそして丁寧に、自己紹介を書いてくれています。
ボランティアとして経験できることなど
ここの農場で、経験できる作業は、動物のお世話、搾乳、卵集め、種まき、収穫、草取り、そしてアートや建築関係のお手伝いもあるようです。
(もちろんできない分野のことを無理やりすることはありませんので、安心してください。ただ、今までしたことのないことでも、ワクワクする気持ちがあるのなら、取り組んでみるのも楽しいかも。)
現在、進めている仕事やプロジェクト、たくさん人が来てくれたら取り掛かりたいことなども書いていあります。
共同生活になるので、朝ご飯と昼ごはんは自分達で作るようです。
そして、夕ご飯や掃除は、代わりばんこ。
タバコやアルコール、チョコレートなどの食材以外は、用意してもらえます。
2週間以上いられるウーファさんを探しています。
たくさんある魅力的な暮らし方や農法を短期間では伝えきれないので、多くのホストは、できる範囲で長期滞在を希望しています。
私が子供と初Workawayをしたラオスにあるパーマカルチャー『ナムカーン』は、最短3週間でした。
あとは、1週間のうち何日休みがあるのか、一日何時間お手伝いをするのかもきちんと書かれています。
このホストは、1日6時間、週2日お休みです。
ホストの経歴
どうして、ウーフのホストになろうと思ったのか、今まで、ウーファとしての経験はあるのかなども、紹介しています。
農場の様子や設備など
どんな家に住んでいて、ボランティアが滞在するスペースはどんな所なのかがわかります。
このホストは、4つベッドルームのある家で一緒に寝泊りをします。
希望すれば、キャビンやテントを使うこともできます。
室内に入ってくるペットのことや普段食べる食事はどのくらいの割合でオーガニックなのかも知ることができます。
可能な食事のチョイスもここに記載されています。
このホスト先では、ベジタリアン、ビーガン、ノンベジタリアンでも、大丈夫のようです。
あとは、ネット状況やタバコがすえる場所などについても事前に確認できます。
ホストレビューの閲覧
登録する前から、ホストの情報をたくさん知ることができるので、ホスト先を決めるときの、判断材料は充分に思えます。
ただ、ホストについての『レビュー』がありません。
今は、お互いの感想を残していくことが多いので、WWOOF Canadaでも、きっとレビューのページがあると思うのですが、どの国のWWOOFも登録する前に、レビューの閲覧はできません。
登録をすれば、ホストの農場名や連絡先もわかるので、ホストにメールを送ったり、スカイプを使って、直接電話をかけることもできます。
WWOOF Canadaに関する質問などは、登録前から事務局に送ることはできます。
「WWOOFは、安全か?」~WWOOF Canada~
WWOOF Canadaの公式サイトには、「IS WWOOFING SAFE?」がタイトルになっているページがあります。
ウーフは、受け入れるホスト側にとっても、ボランティアをしに行くウーファにとっても、相互の信頼関係がとても大切です。
このため、WWOOF Canadaではウーフのホストになるためには、細かいだけではなく厳しい審査基準を設けています。
そして、800以上ある現ホストは、約3割が、ウーフのホスト経験が10年から25年以上。
約4割が2年から9年、そして残りの約25%が新しいホストで構成されています。
いつホストに登録したのかは、ホストプロフィールに載っているので、ウーフに登録する前から確認できます。
また、WWOOF Canadaでは、ホストやウーファからの意見や評価に重点を置いています。
その中で、深刻な内容があった場合には、すぐにWWOOF Canadaが自発的に事実を突き止めるためにうごきます。
明らかになった状況によっては、ホストまたはウーファが脱退をすることにもなります。
毎年多くのワークエクスチェンジがカナダでありますが、深刻な事態になることはほとんどなく、多くのホストとウーファがそれぞれ、充実した時間をすごしているとも書かれています。
WWOOF Canadaの入国時のサポート
もうすでに長い文章になっているのですが、ウーフカナダのサイトで見つけた、ものすごく手厚いサポート体制があったので、紹介せずには終わらせられません。
多くのWWOOFのサイトでは、ビザのことについて触れています。
その国に入るための適切なビザを用意することは各自の責任であり、どんなサポートもできないと書かれています。
もちろん、ウーフカナダも必要な情報を事前に調べておくことは、各ウーファーに、一任していることは同じです。
ただ、イミグレーションで、困ったことがあった時に連絡できる番号を載せてくれています。
ここまで踏み込んだサポートをしている国はあまりないと思います。
出国前に自分ができる範囲内の下準備ができれば、あとは安心して(ちょっとのドキドキとたくさんのワクワクと一緒に)旅に出られるのではないでしょうか。
まとめ
今は、ネットで瞬時に情報が流れていくので、最新の状況を簡単に調べることができます。
こんな風に便利になったのは、ここ10数年の話ではないでしょうか。
以前はウーフのホストリストは、紙の冊子でした。
たとえば、ウーフジャパンにウーファーとして登録をすると日本中のホストの詳細が書かれた、分厚いホストリストが、郵便で送られてきました。
新しくメンバーになったホスト情報が加わるのにも時間がかかり、今は当たり前になっている、レビューなどは存在しません。
本当に少ない情報量でホスト先やウーファを決め、やり取りは手紙や電話でしていました。
今は、今であふれるような情報の中から、自分にとって本当に必要で大切な情報を見つける術が必要です。
WWOOFは登録前にレビューの確認ができないのが、ちょっと残念ですが、登録することを決め手申し込みをすれば、ウーファが書いた感想がレビューとして見ることができるはずと思っています。
(今、WWOOF Canadaにメールを送って聞いてみました。返信がきましたら、ここで紹介しますね。)
どこの国へウーフに行くにしろ、気になることは確認をして、安心して出かけることはとても大切です。わからないことがあれば、その場で、教えてもらったり、調べるようにしていきましょう。
また、WWOOF Canadaのサイトには、訪ねていったホスト先が、どうも居心地が良くないと感じたときには、ムリに滞在をする必要はなく、平和的に、そのホスト先を出るようにしましょう、とあります。
これだけの数のホストがあれば、時には『相性』のようなものが、合わないこともあるでしょう。
そんな時には、あまり深刻に取らずに、別のホスト先を訪ねてみましょう。
You are under no obligation to stay if you feel uncomfortable or are not happy with the situation. A host may feel similar. In some cases, it is just a case of personality clash – and both parties agree to disagree and move on amicably. When travelling, you should always have a back-up plan in place, and enough emergency funds to help you out if necessary.
(WWOOF Canada)
WWOOF Canadaからの返信
WWOOFでは、何かわからないことがあれば登録前から事務局に連絡ができます。どこをみてみホスト先のレビューが載っていなかったので、たぶん、メンバーになってから見られるのだろうと思ったのですが、確認をしてみました。
Once you become a member you will have full access to the hosts profiles.
Some have comments that have been left on their profiles whiles do not have any. It depends on whether the WWOOFers have left any comments or not.
If you have any more questions please contact us and we would be pleased to assist you.
滞在したボランティアがレビューを残していれば、そのホスト先の様子がボランティアの視点から知ることができます。
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