バリ島は観光地として魅力的な場所ですが、さまざまな理由から観光ではなく長期滞在している日本人も少なくありません。インドネシアバリ島に長期滞在したいと思っている人に向けて最長6カ月まで滞在できる『ソシアルブダヤビザ』の申請方法や特徴、注意点などを細かく紹介をします。
フリービザとVOA(Visa on arrival)の短期ビザではなく、60日以上滞在したい人は『ソシアルブダヤビザ』を検討してみてください。実は、31~60日以内の滞在でもソシアルブダヤビザを取っておくほうが楽なこともあります。
フリービザとVOAでバリに滞在予定の人は、別のページを参考にしてください。
目次
ソシアルブダヤビザなら最長180日まで滞在可能!
国籍のある日本に住んでいるときには、パスポートの期限やビザの延長などを気にすることはありません。
海外で暮らすときにパスポートとビザの期限や延長は重要事項です。パスポートはもちろんですが、ビザの期限が切れてしまったら滞在していられません。
インドネシアバリ島は観光地としてとても有名ですが、中期から長期滞在しやすい国になるかと思います。インドネシアで長期滞在するひとつの方法である、『ソシアルブダヤビザ』情報を体験談を混ぜながらお伝えします。
「日本を離れてどこか海外て暮らしてみようか」と思っている人の役に立てれば、うれしいです。
南半球にあるバリ島は日本人にとって長期滞在しやすい国?
海外で暮らすときの必須アイテムは、やっぱりパスポートとビザでしょう。もちろん現金やカード、暮らす家や気の合う友人などなど、上げだしたらきりがありませんが、まずはパスポートとビザがないと始まりません。
そのため海外での長期滞在先や移住地を探すときに、『ビザの取得しやすさ』は大切なポイントですです。
インドネシア・バリ島はその点では、かなりビザが取りやすい国のひとつに入るかと思います。
半年ごとにインドネシアから出国して再取得できる
『移民の国』として知られるブラジルでさえ、日本人が滞在できる期間は1年のうち180日までと限定されています。しかも入国時に口座の残高を提出しないとなりません。もちろん正規の仕事や結婚などで入国するときは別です。
バリ島は中期滞在できるソシアルブダヤビザで、出国を繰り返しながら数年間滞在できます。
もちろん、リタイヤメントビザや就労ビザなどを取得すれば、ソシアルブダヤビザ以上に安心して長期滞在ができます。それでも、リタイヤメントビザは年齢が55歳以上であること(連れ合いだけでもOK)、就労ビザは自分で事業を始めるかインドネシアにある企業に雇ってもらう必要がありますから、ハードルがちょっと上がります。
ブラジルのビザ情報を再確認してみたら、2019年6月17日から米国、カナダ、オーストラリア、日本の4カ国限定ですが、従来のビザ申請よりも簡単にしかも、オンラインで申請できるようになったようです。
手続きにかかる日数も短くなり、費用も大幅に下がりました。必要書類もグンと減り、パスポートと写真のみとあります。それでも、1年間で滞在可能日数は180日までです。
細かい内容は詳しく書かれているサイトを参考にしてください。
のんびりした暮らしやインドネシア人のおおらかな人柄に助けられます
人によって暮らしやすい国や文化に違いがあると思いますから、どの国が落ち着くのかは人によって大きく変わってくるかと思います。
それでもバリ島は南国なこともあり、全体的に暮らしがのんびりしていて、バリ人やインドネシア人も温厚で優しい人が目立ちます。のんびりしすぎていたり緩やかすぎたりして、いまだに驚くことがあります。そして、そんな気質があるから外国人を受け入れ、私たちも長期に渡り隣人として助けてもらいながら暮らしていかれていると思っています。
感謝です。
(実はバリ島でも『経済の波』がどんどん押し寄せ、今までのような幅のある暮らしが失われつつあります。どんどん規則正しくなり、効率化されていくのをヒシヒシと感じます。暖かく優しいバリ人たちが、これからも同じ笑顔で暮らしてくことを思い描きます。)
ソシアルブダヤビザ取得に必要な書類
ソシアルブダヤビザの申請は、インドネシア国内ではできません。
バリが出発点の場合には、シンガポールやクアラルンプール、タイなどにあるインドネシア大使館へ行って申請の手続きをします。それでも、申請に必要な書類はバリ滞在中に準備をしておきます。
・スポンサーレター(詳細1)
・スポンサーのKTP(カーテーペイ/身分証明書)のコピー
・パスポート
・パスポートのコピー
・証明写真
・申請した国を出る旅程表(マレーシアで手続きをしたらマレーシアを出るチケットが必要です)
・タイで申請をするとインドネシア入国後にインドネシアを出国するチケットも必要かもです
(詳細1)ここでのスポンサーは、バリ滞在のもろもろを保証してくれる人に当たります。信頼できるインドネシア人でスポンサーを引き受けてくれる人を見つける必要があります。スポンサーを引き受けてくれる人が見つからない場合には、エージェントが代わりにスポンサーになってくれますから、大丈夫です。
インドネシア国籍を所有していても、職業についていない『主婦』に当たる人はスポンサーにはなれないようです。
〈エージェント依頼編〉ソシアルブダヤビザの取得方法
自力?でソシアルブダヤビザを取得することもできますが、まずはビザ関連のプロであるエージェントに依頼する方法から見ていきましょう。エージェントに依頼すると言っても、どの段階をお願いするかによって、3通りほどに分けられます。
すでに日本を離れてバリ島がスタート地点のケースで紹介していきます。
とにかく依頼できることはすべてエージェントに依頼する方法
バリ島には、ビザ手続きを代行してくれるエージェントがたくさんあります。
バリ島に知り合いがいる場合には、おすすめのエージェントを教えてもらいましょう。依頼できそうなエージェントが見つからないときには、何軒か回ってみて費用や対応など確認できるのが理想です。
信頼できるエージェントが見つかれば、ソシアルブダヤビザの申請手続きを依頼すれば、必要書類などすべて用意してもらえます。ソシアルブダヤビザを取得するためには、一度海外へ出る必要があります。
バリ島内でエージェントに依頼した場合には、100%の割合でシンガポールへ出国します。シンガポールへ行くことは代行してもらえませんから、用意してもらった書類を持ってシンガポールの指定されるエージェントへ行きます。
午前11時くらいまでに、書類を手渡せればその日のうちにソシアルブダヤビザのついたパスポートを受け取れます。パスポートの中を確認してみてください、60日間滞在できると書かれています。
受け取ってから『60日』を見るとホッとします。
バリ島内で準備できる書類を用意してからエージェントに依頼をする
スポンサーを引き受けてくれるインドネシア人が見つかれば、スポンサーレターを作成しKTPのコピーを用意してバリ島内のエージェントへ行きます。このときに、エージェントの対応によりますが、スポンサーの同行が求められるかもしれません。
また、エージェントによっては必要書類や依頼するスポンサーを自分で用意しても、料金が変わらないことがあるかもしれません。
どの段階を依頼すると、手数料はいくらになるのか事前に教えてもらいましょう。
自分で書類を作成して友人にスポンサーを依頼しても、バリ島内のエージェントを通しておくと、帰国後の延長手続きの代行をしてもらいやすくなります。
依頼するエージェントはシンガポール国内のみ
スポンサーを引き受けてくれるインドネシア人いて、スポンサーレターが作成できれば、必要書類を持って直接シンガポールのエージェントへ行かれます。
バリのエージェントを通さずに個人的にシンガポールのエージェントへ行っても、同じように手続きしてもらえます。11頃までにオフィスに行かれれば、夕方パスポートが受け取れます。
エージェントに依頼する手続きをシンガポールだけにすれば、バリ島内でエージェントに支払う費用が節約できます。
シンガポールのエージェントに支払う代行料は、だいたい180~190シンガポールドルです。大使館への申請料込みで日本円で15,000円くらいです。
シンガポールのエージェントに依頼していた経験
2~3回、シンガポールのエージェントに依頼をしてソシアルブダヤビザを取っていました。初めてのときには、バリでもエージェントに依頼をしています。
バリでのエージェントからシンガポールで手続きを代行してくれる人のメールアドレスを教えてもらい、待ち合わせをする場所と時間を教えてもらいました。
指定された場所は、有名なホテルのロビーでした。
書類と写真、費用を払ってパスポートを託します。
夕方4時位に同じ場所での待ち合わせでした。
2回目以降は別のエージェントで、どこかのマクドナルドで待ち合わせをしたこともあります。約束の時間になっても担当の人が姿を見せずに、ちょっとドキドキしました。それでも、そのときも夕方無事にソシアルブダヤビザとパスポートを受け取っています。
マレーシアやタイに出国してソシアルブダヤビザの手続きをする
友達がペナン島にいたり、チェンマイのナイトマーケットに行きたいときには、マレーシアやタイで申請をしたいこともあるでしょう。
マレーシアのペナン島にもタイの首都バンコクにもインドネシア大使館はありますから、ソシアルブダヤビザの申請はできます。
ただし、インドネシアやシンガポールにあるような手続きを代行してくれるエージェントがありません。マレーシアやタイでソシアルブダヤビザの申請をするときには、用意した書類を持ってインドネシア大使館で直接手続きをすすめます。
エージェントを通さずに自分で申請手続を進めたい!
ソシアルブダヤビザの申請先にシンガポールではなく、マレーシアやタイを選ぶと現地での手続きは自分たちですることになります。
必要書類さえ用意できれば、マレーシアでも、タイでも、そしてシンガポールでも直接大使館で申請手続きができます。ちょっとドキドキするかもしれませんが、「できることはやってみたい」、「代行費用を別のことに使って旅を楽しみたい」と思っている人は、別のページで紹介している体験談を参考にしてください。
ソシアルブダヤの注意点!シングルビザなので出国したら無効
ソシアルブダヤビザが取得できれば、4回の延長手続きをして180日までインドネシアに滞在できます。
はじめにもらえる60日プラス30日✕4回なので、180日になります。
180日滞在予定でソシアルブダヤを取得しても、スケジュールが変わり急に出国しなくてはならないこともありますよね。そんなときには、もちろん180日以内でも出国できますが、一度インドネシアから出てしまうと、4回延長をしていなくても効力はなくなります。
それでも、60日以上滞在していれば、VOA(Visa on arrival)を取った場合と費用面ではほぼ変わりません。
VOAビザの代わりにソシアルブダヤを取得すると延長手続きなし
私は何回か、31~60日しか滞在しないけれど、VOAではなくソシアルブダヤビザを取得したこともあります。
VOAを取るためにもソシアルブダヤビザを取得するためにも、一度インドネシアを出なくてはなりません。ここは同じです。
VOAの場合には必要書類もありませんし大使館へ行く手間もかからず、到着後に空港で手続きをするだけです。この点がVOAの楽なところですが、はじめに30日しかもらえませんから60日まで滞在するには、延長手続きが必要です。
私はマレーシアやシンガポールで、ソシアルブダヤの申請手続きをするほうが楽に感じています。
ソシアルブダヤビザをもらえれば、60日間何もしなくても大丈夫です。
ソシアルブダヤではじめに60日のビザをもらうのと、空港でVOAを購入して延長料を払うとのかかる費用もだいたい同じです。
と言うより、ソシアルブダヤのための宿泊代や食事代を除けば、もしかしたらVOAで延長するよりも確実に安い気がします。
私が60日以内の滞在でもソシアルブダヤを選ぶのは、やっぱりインドネシア国内で延長手続きをしないでいいことです。エージェントを通さないために、1度の延長手続きで3回イミグレーションに行きます。指紋とインタビューがありますから、子供も全員(子供が行くのは2回目だけ)行くことを思うと、ソシアルブダヤのほうがうんと楽に感じています。
長くなりましたが、気持ちが一番楽な方法でソシアルブダヤビザを取得してください。
インドネシアも物価がどんどん上がり、以前よりは生活にかかる費用が上がっています。それでも、長期でステイできるビザが取りやすく、ヨーロッパやオーストラリアなどと比べると生活費もかなり抑えられます。どこか海外で暮らしてみようかと迷っている人は、バリを選択肢に入れてみてください。
次のページではエージェントには頼らずに、自分でソシアルブダヤビザを取得する方法をお伝えします。
コメント