簡単なのになぜ美味しい?マクロビ初心者におすすめしたいとっておきのレシピ3品

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マクロビのお料理と聞くと「なんだかややこしそうだから」と、敬遠してしまう人も多いのではないでしょうか?

 

もちろん中には、下ごしらえから始まり、いくつもの行程があるお料理もありますが、私は、マクロビのお料理は基本シンプルだと思っています。ここでは、マクロビ初心者に特におすすめしたい、簡単なのに美味しくってあなたの免疫力を高めてくれるお料理を3つ紹介します。

 

美味しいとうもろこしが手に入った時に作ってほしい『とうもろこしのスープ』と、ほっくりカボチャが出回る秋におすすめしたい『かぼちゃと小豆のいとこ煮』。そして、急なお客様が来るときや何かのお祝いでも、とても喜ばれる『車麩のフライ』を紹介します。

 

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美味しい素材があればお料理はとても簡単!

 

マクロビでは素材が本来持っている美味しさを引き出すことで、美味しいお料理に仕上げます。旬の野菜であること。調味料は、じっくり時間をかけて作られたものであることは、譲れません。

 

その分、余計な調味料は全く必要ありません。〇〇風味のドレッシングや浅漬元となど、似たような商品がお店の棚にぎっしりと並んでいますが、天然の栄養素やアミノ酸がたっぷり入った美味しい基本調味料が揃っていれば、一見便利そうなさまざまな調味液の出番はありません。

 

食欲が落ちる暑い夏におすすめ!とうもろこしを丸ごと使ったスープ

 

とうもろこしの旬は誰でも知っている、夏です。特に7月から8月に収穫されたとうもろこしの甘みは格別で、よくかんで食べれば生食をすすめる人もいます。とうもろこしは野菜と思われがちですが、イネ科の穀物

 

南米ではトルティーアにしたりして、主食としてたくさん食べられています。

 

とうもろこしとベビーコーン(ヤングコーン)は別品種?

 

日本にとうもろこしが伝わったのは1500年台後半で、明治時代に入り広く食べられるようになりました。今では、北海道で国内生産の半分以上が作られていますが、季節を選べば、日本中どこでも作ることができます。

 

そんな身近にあるとうもろこしですが、ベビーコーンとごく一般的に食べているとうもろこしとはどんな関係があるのか、気になったことがある人もいるでしょう。ベビーコーンは、ベビーコーン専用のとうもろこしがあるのではなく、ベビーコーンは大きくなる前のとうもろこしを早獲りしたものです。

 

ベビーコーンが好きではない人からしたら、なんでわざわざ小さいうちに、早獲りしてしまうんだろうと思うでしょう。それは、残ったとうもろこしを大きく立派に育てるために、片方のとうもろこしを早獲りするのです。

 

とうもろこしは通常、ひとつの種(とうもろこしのひと粒)から芽をだし、まっすぐに大きく成長していきます。そして、2つの実をつけるのですが、このまま育ててしまうと小さめのとうもろこしができるので、ひとつをベービーコーンとして収穫して食べています。

とうもろこしの美味しさは鮮度が命

 

サツマイモは収穫をしてから数日お陽さまに当てて、水分を飛ばすとより美味しくなります。とうもろこしはもいだその場で食べるのが、一番甘みが強く美味しいのです。

 

畑がそばにない限りは、収穫直後のとうもろこしを手に入れることは、難しいかもしれません。それでも、農家の人も流通に携わっている人も、とうもろこしのおいしさが消えないように工夫をして、出荷と配送をしていると思います。できるだけ新鮮なとうもろこしを見つけて、真夏に育った美味しいとうもろこしを味わってください。

 

とうもろこしスープ(コーンスープ)の作り方

 

ついつい、ポテトサラダを『じゃがいもサラダ』、コーンスープを『とうもろこしスープ』と言ってしまいます。(極めつけは、乳母車です…)

 

旬のとうもろこしを使った、コーンスープの作り方を紹介します。

 

材料はいたってシンプル。

とうもろこし
玉ねぎ
しお
月桂樹の葉
葛粉くらいです。

葛粉がなければ片栗粉や米粉でもいいのですが、ついつい体を冷やす冷たいものばかり食べてしまう夏には貴重な葛粉を使って体を温めていたわりましょう

 

葛粉も片栗粉もなくても大丈夫。ミキサーがあれば、とろみを出すことができます。

 

せっかく作るので、とうもろこしは3~6本(もちろんそれ以上でも)くらいあれば、おかわりもできます。

玉ねぎをみじん切りにして、油と塩と一緒に炒めます。

皮をとったとうもろこしをさっと洗って、虫食いなどがあれば取っておきます。まな板の上で、包丁を使ってとうもろこしの粒のみを落とします。

 

結構、はねたり飛んだりするので、周りを片付けてから始めましょう。できるだけひと粒丸ごと取るようにしましょう。もちろん割れてもかけてもいいのですが、実と芯がくっついている部分に栄養がたっぷり入っているので、包丁の背も活用して芯からとうもろこしを全部取ります。

 

玉ねぎが甘くいたまったら、とうもろこしの粒と芯、月桂樹の葉、塩を鍋に入れて、ひたひたよりも少なめの水で煮ていきます。蓋をしてしばらく煮たら、粗熱が取れるまで待ちます。

 

とうもろこしの芯と月桂樹を取り出します。私はとうもろこしの粒が残っているのが好きなので、半分だけミキサーにかけて、あとの半分はそのままにしておきます。

 

溶いた葛粉を入れて、もう一度火を通したら出来上がり。塩で味を整えてください。少し冷やして食べても美味しいですよ。

 

「うま味調味料を加えているでしょう?」

と聞かれたことがありますが、全くそんな事はありません。それに、それを使ってしまったら、私は逆に美味しくないお料理になってしまうのではと思います。

 

かぼちゃと小豆のいとこ煮

 

暑い夏には食べたいと思わないのですが残暑が和らぎ、少し肌寒く感じるようになるとかぼちゃが食べたくなります。かぼちゃとじゃがいもの煮付けも美味しいのですが、私は小豆を加えて、シンプルに塩味で食べるのが大好きです。

 

かぼちゃの皮の栄養にもびっくり

 

かぼちゃ自体に、たくさんの栄養素が含まれています。βカロチン、ビタミンÇ、E、K、カリウム、カルシウム、マグネシウム、葉酸、りん、ルチン、そして食物繊維まで入っています。

 

そして、やっぱり他の野菜と同じように、かぼちゃも皮にたくさんの栄養素があるんです。体の中で、ビタミンAとして働くβカロチンは、実の3倍も。ビタミンAは、新陳代謝を上げ、免疫力を高める作用があります。体や肌を作る時にも、ビタミンAの存在は欠かせません。

がんの予防にも有効との研究発表もあります。

小豆にも旬があります

以前、小豆も育てていたことがあります。

 

小豆が、しっかり熟してから収穫をするのですが、小豆の収穫は朝早く畑に行くことがポイントです。寝坊した朝に小豆を収穫に行くと、小豆がもうはぜてしまって、収穫できる量がとても減ってしまうからです。

 

収穫後、お陽さまに当てるのですが干しすぎると『鬼豆』になってしまい、いくら水につけようがどれだけ煮ようが硬い豆のままです。

 

小豆の種類は、大きさの違いだけではなく、その地方に古くから伝わる在来種がたくさんあります。その土地にあった美味しい小豆が、何世代にも渡り受け継がれているのです

 

小豆が実るのは秋。小豆の旬は秋になりますが、乾物として1年中買うことができますので、戸棚に入れておくと(できれば缶や瓶に入れて)とても重宝します。

 

厚手の鍋で美味しい『かぼちゃと小豆のいとこ煮』を作ろう

 

小豆のとても便利なところは戸棚にいつもおいて置けることだけではなく、食べたいなぁと思ったら、水につけなくてもすぐに使えることです。さっと洗ったら、厚手の鍋に小豆より多めの水を入れて、小豆を炊きます。私は土鍋を使って、炊いていきます。

 

クツクツしてきたら、しばらく蓋を開けて豆の陰性さを飛ばします。あとは時々柔らかさを確認しながら足りなければ、水を足します。火が通ったら、お皿かボールに出しておきます。

 

小豆だけではなく、大豆などの豆を煮る時には、絶対に塩を入れないことがポイントです。塩を入れると、柔らかくすることができません。塩は火がキチンと通ってから入れましょう。

 

今度は同じ土鍋に、食べやすい大きさに切ったかぼちゃを最初に入れます。次に小豆を入れて塩を入れて、かぼちゃが煮えるのに必要なの水を塩を溶かすようにして入れます。混ぜるのは、炊きあがってからで大丈夫。

 

炊きあがった時に、水分がちょうどなくなっているのが理想です。

 

蓋をして中火で炊いていきます。水加減などが気になると思いますので、途中何度か様子を見ましょう。かぼちゃに火が通ったら、さっくりと混ぜて、しばらく蓋をしておきます。小豆とかぼちゃと塩がしっかり馴染んだ頃、お皿によそるか、土鍋のまま食卓に出しましょう。

 

かぼちゃの優しい甘みと小豆の美味しさで、砂糖いらずの一品です

 

かぼちゃと小豆と昆布の炊き合わせ

実は、小豆とかぼちゃのいとこ煮に昆布を加えたものの方が、マクロビのお料理によく登場するのでは?と思っています。かぼちゃと小豆に昆布も仲間入りさせることで、より健康面で理想の組み合わせなのですが、私は昆布なしのいとこ煮が大好きです。

 

なので、昆布を加えたいとこ煮は、数回しか作ったことがありません。

 

昆布を入れたいとこ煮がお好みの人は、小豆を煮る時に、四角く切った昆布を一緒に炊いてくださいね。

 

ビーガンイギリス人も惚れ込んだ車麩のフライ

 

蒸し暑い日本の夏に、イギリスから高校を卒業したばかりの男の子が、わが家にひと月ほど滞在したことがあります。

 

WWOOFのホストをしていたときの出会い

18歳の彼は、涼しいイギリスからムシムシジメジメする季節に日本にやってきました。

彼はビーガンだったので、申込みをどうしようかとちょっと悩みました。

まだまだ若い男の子の希望を叶えたいこともあり、長期のひと月滞在だったことも後押しして、来てもらうことにしました。

 

(私達はほぼベジタリアンの暮らしをしていましが、「なんちゃって」のところもあり、全く動物性のものを取らないビーガンの食事を用意する自信があまりなかったのです。)

 

彼は日本食にとても興味があり、お味噌やたまり、もろみなどの言葉も知っていました。野菜のお料理も喜んで食べてくれたのですが、彼が一番気に入ったのが、車麩のフライです。初めて車麩のフライを食べる人は、お麩であることが信じられないと思います。とっても濃厚で、チーズっぽさもあり食べごたえ十分です。

なんちゃってレベルの車麩のフライの作り方ですが、ごちそうその級です

 

マクロビの正式な車麩のフライは、これから私がお伝えするものより、もう少し手が込んでいるかと思います。ただ、マクロビとひと言で言っても色々あるので、その人その人のやりやす形にアレンジしていくことで、マクロビの良さも広まっていくと思っています(はは…笑)。

 

まずは車麩を買います。

この時に忘れないでほしいのが、全粒粉で作られた車麩を買うことです。おいしさも断然違いますし、栄養素ももちろんです。

 

材料は、これまたシンプルです。

全粒粉の車麩
お醤油
生姜
小麦粉
パン粉
揚げ油

 

特に変わった材料はないので全粒粉の車麩さえ買い置きしておけば、急にごちそうを作ることになった時にもとっても重宝します。

 

まずは、トレーに車麩を並べて上から水をかけて、柔らかく戻しておきます。ひたひたに水を入れてしまうと、車麩の味が抜けてしまうので、半分が浸るくらいがベストです。下の部分が柔らかくなったら、ひっくり返して上の部分も戻します。

 

中までしっかりと水が染み込んだら、両手で押さえるようにして軽く余分な水を切っておきましょう。

 

生姜をすりおろします。車麩の量と好みにもよりますが、少し多すぎかも?と思えるくらいすっておいて大丈夫です。醤油と生姜を合わせたら、水を切った車麩にスプーンを使って、生姜醤油をかけていきます。この醤油も少ないと、味気ない仕上がりになります。揚げ上がったら、何もつけないで食べられるように、しっかりと味をつけておきましょう。

 

次に、固めに溶いた小麦粉に車麩をくぐらせます。これが卵の代わりになるので、溶いた小麦粉を付けたら、すぐにパン粉を両面につけていきます。

 

あとは、揚げるだけです。

 

中温でカラッと揚げましょう。美味しく揚げるポイントは、車麩を入れたあとにすぐにひっくり返したりしないこと。半分までしっかりと火が通ってから、空気に触れさせながら裏返します。

 

両面こんがりと揚がったら、菜箸やトングを使ってしっかりと油を切ります。この時に、車麩を油の中に落とさないように気をつけてくださいね。私は、何度か落としてしまい、熱い油が飛んできたことがあります。

 

丸のまま食卓に出してもいいですし、2つか3つに切って出せば、食べやすい大きさになります。

 

正当マクロビの車麩のフライ

 

よりマクロビの王道に近い、車麩のフライも簡単にお伝えしておきます。

 

まず車麩の味付けですが水で戻したあとに、生姜醤油を回しかけるのではなく、お鍋で煮て味をなじませます。そして、私はパン粉を使いましたが、衣も車麩を使います。おろし金を使って車麩を粉にしていきます。何度か試したことがあるのですが、いつの頃からか、なんちゃって方式に変わりました。

パン粉のほうがボリュームもでます!

 

あっ、あと本来の方法は車麩は衣を付ける前に食べやすい大きさに切ってから、揚げています。

 

ずいぶんとと違いますねぇ~。

 

どうして、マクロビのお料理が美味しいのか

 

ここで紹介したお料理は材料もとてもシンプルで、手の込んだ作り方はまったくなかったと思います。

 

それなのにそれなのに、どれも自信を持っておすすめできる「ほっぺたが落ちる美味しさ」のものばかりです。

 

それは、材料の持ち味を活かしているからこその美味しさです。とうもろこしもかぼちゃも、その野菜にとって一番育てやす季節に作られたものは、栄養価も高く素材そのものが、すでに美味しいのです。

 

素材の美味しさを、やたらな味付けでお料理するのではなく、美味しい野菜を美味しいままにお料理します。シンプルなレシピなのに、美味しい1品に仕上がると思っています。

 

 

イギリスから来た彼には、お土産に車麩を持って帰ってもらいました。きっと美味しくお料理できたと思います!

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