マレー半島を走っているマレー鉄道の紹介をします。
世界遺産になっているペナン島・ジョージタウンへ行く人に特におすすめしたいのが、マレー鉄道です。
列車の旅の魅力といえば、お弁当とお茶を小さなテーブルに置いて、広がる景色を眺めることでしょうか。
以前のマレー鉄道には、寝台車両がありました。すでに高速化してしまっていますので、寝台列車ではありません。それでも、電車の旅には、電車でしか味わえない楽しみがあります。マレーシア内を走っているマレー鉄道の情報をお伝えします。
私たちが何度か利用したクアラルンプール⇔ペナン間の情報が中心です。チケットの買い方や乗車時の注意点などをまとめています。お弁当を食べながら、マレー鉄道の旅を楽しんでください。
目次
KLセントラルから乗車!電車の旅好きにおすすめしたいマレー鉄道
私は電車に乗って旅に出るのが好きです。特に『どんこ電車』と呼ばれる各駅停車に乗って、ゆっくり移動するのが好きです。私が子供ときには『かぼちゃ電車』の愛称で呼んでいました。
電車の色が濃い緑とオレンジの2色だったことから、かぼちゃ電車です。飛行機もバスも走っていますが、本日の記事では、電車でマレーシアを旅してみたい人に向けて体験談を混ぜてマレー鉄道を紹介します。
高速化か進むマレー鉄道
マレー鉄道でイポーやバタワース方面へ行く路線は、列車がディーゼルから電化が終了しています。
スピードが上がり、ディーゼル時の半分の時間で移動できるようになりました。料金は倍ではありませんが、少し上がっているようです。
早くなったことで利便性が上がったこともあるでしょうが、失ってしまうものもあります。
マレー鉄道に関して言えば、寝台車がなくなってしまったことです。
寝台車が終わってしまったのが、はっきりいつなのかわかりません。気がついたときにはすでにありませんでした。2014年という人もいれば、2016年と書かれていることもあります。
私たちはラッキーなことに寝台車なくなる前に、クアラルンプールからバタワース、バタワースからクアラルンプールを寝台車で移動しました。
残念なことに寝台席は3回ともいっぱいで、いつも一般の席でした。「いつか寝台車で」と思っているうちに、高速化で寝台車である必要がなくなってしまったのです。
これはマレーシアだけではありません。日本だってどんどん高速化と言うか、すでに完了に近いのではと思います。そしてこれ以上スピードを求めています。
マレー鉄道の路線図や時刻表、予約ができる公式サイトを貼っておきます。鉄道でマレー半島を移動してみたいと思っている人は参考にしてください。
マレー鉄道では寝台車に乗ることはできませんでしたが、バンコクからチェンマイへ行く時に、寝台車両に乗りました。子供と乗った初寝台列車の情報は、また別のページで紹介します。
時刻表のダウンロード方法とマレー鉄道の時刻表
マレー鉄道の公式サイトから最新の時刻表がわかります。ダウンロードするまでの手順をお伝えしますので、時刻表をゲットしてください。
1.トップページにあるRoutes and Stationsにカーソルを持っていきます。
2.Find time and scheduleをクリックして、ETSの中からKLSentralとButterworthをみつける。
3.KLSentralとButterworthの部分をクリックすると時刻表に移動します。
KLセントラルからペナン島へのフェリーが出ているバタワースまでは、1日5往復走っています。
今すぐに時刻表を知りたい人のために、表にしておきますね。2019年7月上旬現在ですので、チケット購入前には公式サイトでチェックしてください。
KLセントラル駅 | 8:05 | 11:15 | 13:30 | 20:20 | 22:30 |
クアラルンプール駅 | 8:09 | 11:19 | 13:34 | 20:24 | 22:34 |
イポー駅 | 10:48 | 13:50 | 16:09 | 23:02 | 1:07 |
バタワース駅 | 12:31 | 15:33 | 17:52 | 00:45 | 2:50 |
バタワース駅 | 5:15 | 6:05 | 13:10 | 16:00 | 18:33 |
イポー駅 | 6:55 | 7:45 | 14:50 | 17:40 | 20:13 |
クアラルンプール駅 | 9:28 | 10:20 | 17:21 | 20:11 | 22:50 |
KLセントラル駅 | 9:34 | 10:26 | 17:27 | 20:17 | 22:56 |
停車駅を4つしか書いていませんが、ほかの駅にも停車します。またイポー駅までは、もっとひんぱんに電車がでています。豊かな自然が残り学生の街でもあるイポーへ行く場合には、もっと気軽に電車で行かれます。
バタワース駅からペナン島まではフェリーがでています。バスもありますが、フェリーをおすすめします。所要時間は30分位、大人1.2リンギットで往復できます。小銭を用意しておいたほうが、すんなり船に乗れます。
フェリーは24時間運行ではありません。バタワースからペナン行の始発は5時20分、最終は24時10分です。フェリーにすんなり乗ろうと思えば、8時20分と22時30分発のマレー鉄道は理想的ではありません。
高速化される以前にKLセントラルから乗ったときには、たぶんですが10時頃出発して朝の6時頃ついたと思うので、フェリーはすでに動いていました。
マレー鉄道のチケットの買い方
久しぶりに、マレー鉄道のチケットが買える公式サイトを開いてみました。
試しにどんな風にチケットが買えるのか、ちょっと試してみたのですが、あまり使い勝手がよくありません。数年前に実際に購入した時も特に使いやすかった記憶はありません。
それでも、無事に予約と発券ができましたので、あきらめずに進めてください。
公式サイトでマレー鉄道の予約はひと月前からできるので、日本にいる時点で席を確保できます。
KLセントラル駅でもチケットは購入できます。日程に余裕がある人は、直接カウンターで切符を買ったほうがスムーズかも。
マレー鉄道のチケットを公式サイトで購入するときの注意点
私がチケットを購入したときの経験を思い出しながら、現在のサイトでチケットを買うときの注意点をお伝えします
まずトップページの上を開くと、購入したいチケットの情報を入力するようになっています。公式サイトは英語ですが、記入することは決まっています。時間のある時を選んで、ゆっくり進めていきましょう。
まず希望する電車を探すために、入力することは以下の5点です。
・片道か往復か
・乗車駅と降車駅
・日付
・希望する時間帯(その日の電車を全部出してくれればと思うのですが、4つある時間帯から選択します。)
・人数
まず、片道か往復かですが希望する方をクリックします。
乗る駅と降りる駅は駅名の一覧がでますので、入力する必要はありません。
ただ、私がはじめてチケットを買った時に迷ったのが、KLセントラルが見つからなかったことです。英語ではKLセントラル駅は『SENTRAL KUALA LUMPUR』と書かれています。
そして、KUALA LUMPUR駅なるものもあり、混乱したのを覚えています。
クアラルンプール駅はKLセントラル駅ができる前に、中央駅としての活躍していた駅です。
鉄道が開通した時に最初にできた駅がクアラルンプール駅です。国立モスクを始め、マレーシア独自の文化が多く残っているエリアです。
ちなみにペナン島という駅はありません。
ペナン島は本島から離れたところにあり、フェリーかバスで移動します。マレー鉄道でペナン島へ行く場合には、『BUTTERWORTH駅』でフェリーに乗り換えです。
実際にチケットを購入するには登録が必須
チケットの空き状況や価格などの確認は、登録前にできます。公式サイトから実際に予約をして購入する場合には、会員登録が必要です。
登録時の入力項目は、以下の4点です。
・メールアドレス
・パスポート番号
・ユーザーネーム
・パスワード
寒さ対策をしてマレー鉄道に乗ろう
アジアを旅する時に気をつけたいことに共通するのですが、マレー鉄道の車内はものすごく寒いです。
エアアジアの飛行機も冷気がガンガンにでているので、結構冷えていますが、マレー鉄道は今までで1、2を競うほどの寒さでした。ものすごい寒い思いをしたので、2度目に乗るときには、いつも以上に準備をしていきました。
厚手の服に靴下、サロンなど。
それでも寒かった。しかも乗ってくる他の人たちの中にものすごくペラペラの服しか着ていない人が時々います。あれでは完全に冷えてしまいます。私たちがKLセントラルからバタワースまで移動したときには、忘れかけていますが、8時間ほど乗っていたはずです。
夜の10時頃出発して、到着が6時頃?だったように思います。そんな長旅を凍えたまますごすのは過酷です。
マレー鉄道に乗るときには、厚手の服+サロンや軽めの毛布を用意してください。
また、私たちが乗ったときには、ほとんど車内アナウンスはありませんでした。いつ降りればいいのかが、ものすごく未知です。そのため、車内検察の時に車掌さんに到着時刻を教えてもらっていました。
それでも、乗り過ごしたくなかったので、到着時刻が近づいてくるとちょっとドキドキしていました。
日本では車内の掲示板で到着駅が表示されても、アナウンスも流れます。日本の交通機関のアナウンスは途切れることがありません。
バスや電車に乗れば、車内アナウンスが流れ降りる駅を教えてもらえると思ったら大間違いです。少し前にシンガポールでバスに乗ったときにも、車内に表示もなければ、アナウンスもありません。
バス停に到着するたびに、外をキョロキョロしてバス停の名前を探しました。
でも、大丈夫です。
そんな時に頼りになるのが、一緒に乗っている人たちです。マレー鉄道でもシンガポールのバスの中でも、周りにいる人達が助けてれます。
車窓を楽しみながら駅弁を食べよう!
シンガポールの地下鉄は、車内で飲食が禁止です。マレーシアも同じように、食べたり飲んだりできません。ただし、マレー鉄道は高速化されたとはいえ、長距離列車です。
車内に軽食を販売している車両もあります。メニューが限られてしまいますので、車内でお弁当を食べる場合には、事前に購入しておきましょう。
クアラルンプールからペナン島へ行くときのマレー鉄道以外の交通手段
町ごと世界遺産に選ばれているペナン島・ジョージタウンへ、何度か行ったことがあります。
始めて行ったときは、クアラルンプールからバスを利用しました。わざわざ夜行バスを選んで、宿代を節約した記憶があります。たぶん、4~5年前だと思います。ペナン島まで行く直通バスではなく、バタワースで乗り換えました。
まだ朝が明けきっていない時間にフェリーに乗り、ジョージタウンまで行きました。はじめてのペナン島でしたが、宿まで子どもたちと歩きました。宿の玄関はしまっていたのですが、表のテラスに椅子とテーブルがあったので、宿の人が起きてくるまで、子どもたちと待ったのを覚えています。
それから、何度ペナン島へ行ったか覚えていません。たぶんですが6~8回はいっているのではないでしょうか。
何度かクアラルンプールとペナン島をバスで移動した後に、夜行列車にクアラルンプールから乗れることがわかり、クアラルンプールからバタワース、バタワースからクアワルンプールを夜行列車で移動しました。
ただ、残念なことに寝台車両はいつもいっぱいで、私たちの席は一般車両。一般車両は2種類あるのですが、両方に乗りましたが違いはわかりませんでした。
その後、エアアジアが格安で飛んでいることを知りました。1000円台でクアラルンプールからペナンまで飛べることが多く、飛行機を主に利用しました。飛行機なら街まで出る必要もありません
クアラルンプールとペナン島の移動手段は、バス、列車、飛行機の3種類があります。そのため、飛行機の価格が下がります。
フライトや航空会社によっては、バスや電車と同じかそれ以下で移動できることがあります。節約旅をしたい場合でも、クアラルンプールからペナンへ行くときには、飛行機も要チェックです。
大陸まで飛んでしまえば、移動の選択肢は増えます。
ぜひ、電車の旅も選択肢に加えて、かけがえのない旅を楽しんでください。
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