バリ島南部にあるサヌールで両替をする機会がありました。ちょっとドキドキしたのですが、バリはかなり安全な観光地であることもあり、ちょっと冒険してみました。サヌールで両替をしたときの詳細情報をお伝えします。
クタやサヌール、スミニャックにはない、バリのヒンズー文化が色濃く残るウブドの両替所の紹介もしています。
目次
バリ島・サヌールで高値を表示している両替所は信頼できる?
デンパサールはバリ島の中心地です。イミグレーションや領事館など公の施設はたくさんあるのですが、私がよく利用する周辺で両替所を見かけた記憶がありません。
そのため、デンパサーアルのそばにあるサヌールの両替所へ行ってきました。
高いレートのサヌールにある両替所には注意!
まさかまさか、クタにある両替所のように『だます』ことを前提に営業しているお店がサヌールにもあるとは知りませんでした。
もちろん、表示しているレートのまま良心的に両替をしているお店もありますが、クタのように最後が『99』の看板を見つけたときは衝撃的でした。
この日はデンパサールに用事があり、インドネシアルピアが必要でした。ウブドを出たのが朝早かったこともあり、慣れている場所で両替をすることができませんでした。
そのため、デンパサールからバイクで10分ほど移動してサヌールまで両替をしに行きました。
すると、前日のウブドでのレートよりも高く表示しているお店がたくさんあります。とりあえず、すぐに決めずに何件か比較をしていると、サヌールにもありました!
『9』で終わっている看板が!よく見ると『95』もあります。
これはクタ中にあふれていた『99』の両替所のサヌール使用なのでしょうか。写真を撮るために立ち寄ったら、お店の人が声を掛けてきました。もちろん両替する気はなかったので、すぐに立ち去ります。
『9』で終わっている怪しげな両替所以外になると、やはりレートはちょっと下がります。「少しでもレートの高いところで両替をしたい」という思いが残りキョロ距離してみると、「ありました!」
『9』の両替所とほぼ同じレートなのに、余計な端数がついていません。ここならいいのではないでしょうか。
1万円が1,340,000ルピアで両替できたら、とてもラッキーです。一応、手数料なしと書かれているので、中に入ってみることにしました。
お店の人に2点確認しました。
・現在のレート
・タックスはあるのか
看板のレートであっていると言うので、2万円を両替したいと伝えました。すると、計算機を出して、数字を見せてくれます。134✕2なので、2,680,000ルピアです。
ものすごくラッキーかもと思いました。このときのレートは128が大きな両替所の相場でした。(今気が付きました…とほ。0がひとつ足りませんね。)
すると、お店の人は金庫の鍵がないので、取ってくるから待っていてくれと言ってどこかへ行ってしまいました。
もちろん、2万円は渡していません。
すぐに戻ってきたのですが、もうひとりの人と一緒です。
金庫から出したのでしょうか?まとまったお札をテーブルに置きます。そして私に「数えてください。」というのです。
普段なら、両替所の人がまず一枚一枚数えて渡します。または機械を使います。それで、お財布に入れる前に自分でちゃんと確認をします。
いつもと順番が逆だったので、「あれ?」と思ったのですが、とりあえず数えました。5万ルピア札でしたので、余計に慎重に数えました。40枚しかありませんでしたので、2ジュタだけです。68万ルピア足りません。
すると、テーブルに置かずにおじちゃんが手に持っていたお札と私が数えた2ジュタを合わせます。
そして「2万ルピアないので、お釣りはないか?」と聞くのです。
やっぱり?怪しいお店だったのかと思ったのですが、本当にないのかもしれないと思い、おじちゃんの手元から目を離さないようにして、お財布を確認しました。
ちょうど2万ルピアがあったので渡すと、手に持っているお札を全部渡してくれました。
そこで、もちろん数え直します。
2万円は私の側に置いたままです。
すると、54枚あるはずの5万ルピア札が44枚しかありません。
明らかに足りないので数え直す必要はなく「足りない」ことを伝えると、「これしかない」というのです。
「え?」「どういうこと?」と思ったのですが、それなら「1万円分だけ両替をしてほしい」と伝えました。するとまた計算機を出してきて、『127』と打ちます。
そうなんですね。
やっぱり『134』ではないのですね。
と思っていると、お店の人みずから、2軒隣りにある正規店?をすすめてくれました。
すすめられたお店のレートは『128.75』。134よりは下がりますが、最後に電卓で示されたレートよりは、上がります。
134の看板を出していたおじさんたちは特に恐い感じはなく、なんとなくこういう仕事に慣れていない雰囲気がありました。その分対応が丁寧に感じられたほどでした。
お店は通りから引っ込んでいるところにありましたが、通りには面しているので、特に危ない気配もありませんでした。(お店の写真を撮ったのですが、撮れていなかったようです。)
バリ島で何度も両替をしていますが、こういう体験ははじめてでした。いつもはウブドで両替をしています。ウブドはやっぱり安心度が高い場所であることをあらためて感じました。
海外旅行に不慣れな場合は、クタやサヌールなどのエリアでの両替は十分に気をつけてください。
サヌールやクタよりも北にあるウブドの両替所は安心?
以前に、バリ島南部にあるクタの両替情報をお伝えしたことがあります。初めてのクタ進出だったこともあり、行きなれているウブドに比べると徹底した?観光地らしさに驚きました。
クタに限らず、海外でお得に両替をするポイントや注意点も載せています。ぜひのぞいてみてください。
ウブドも華やかな観光地です。街中にはオシャレなカフェやレストランがたくさん並んでいます。夜ともなればネオンがチカチカするので、一段と別世界の雰囲気です。
それでもウブドは、ヨガができるスポットやオーガニックやローフードのお店も点在。バリ舞踊が観られる施設や美術館もいくつもあります。そのため、純粋にバリの文化を観光できるのがウブドでしょう。
パーティが好きな人が集まりやすいクタやレゲギャンなどよりは、比較的のんびりバリの良さを味わいたい人が来るのがウブドです。そのため、ビールを片手に踊りながら、楽しい時間をすごしたい人には、ウブドは向いていません。
そんなウブドにもあっちこっちに両替所があります。
チェーン店化している両替所もあれば、ツアーなどの仲介をしている小さなお店が両替を兼ねているところもたくさんあります。
ウブドのメイン通りジャランラヤウブド(JL.Raya Ubud)にも、ハノマン通り(JL.Hanoman)やモンキーフォレストにも両替所はたくさんあります。レートはまちまちなので、3~4軒ほど表示されている数字を見てみれば、高値がわかると思います。
ウブドの場合には、高値を表示している両替所でもマジシャンはいませんし、後からタックスを請求されることはほぼないと思います。
それでも不安な場合には、安心度を上げる両替所の選び方をお伝えします。
・比較的大きな店舗に入る
・すでに外国人が両替している場所を選ぶ
ウブドからバイクで15分ほどにあるマス村にも両替所!
最近は、ウブドよりも少し南にあるマス村やスカワティ、ロットンドゥにも両替所が新しくオープンしています。
ずいぶんと変われば変わるものです。
数年前はマス村のあたりでは、小さいデルタスーパーが唯一のスーパーでした。それ以外は、地元の小さな商店(ワルン)ばかり。
ココスーパーができ、コンビニエンスストアのアルファマートやインドマレットが営業をはじめました。ニルマナという比較的大きなスーパーマーケットもできました。夜にこのあたりを通ると、ポツポツとネオンをつけて営業しているレストランもあり、マス村の変わりようにびっくりします。
しかも、ココスーパーは24時間営業です。コンビニのアルファマートとインドマレットは、朝の7時から11時までです。(場所によっては、24時間開いているコンビニエンスストアもあります。)
便利になり、観光客も増えたのでしょう。
「こんなところに?両替所!」と、同じようにできたばかりの頃は驚きました。ずっと営業していますので、需要があるのでしょう。
それでも、ウブドの中心地とは違いいくつもの両替所が密集しているわけではありません。
まだまだ1軒の両替所があるのみです。
そのため、競争相手がいないので、レートは悪いのではないかと思っていました。
ところが、ウブドの町中の両替所と変わりません。
ウブドの中心地に宿を取れば、買い物や食事に困りません。それでも、マス村にまで両替所が進出しているということはウブドにはないメリットを求めて、マスに宿泊をする観光客が多いのでしょう。
・ウブドよりも静か
・観光地化していないため、ローカル感を味わえる
・宿泊費や食事代が節約できる
多くの人に共通するマス村などのいいところではないでしょうか。
マス村やロントゥンドゥ、スカワティにできた全ての両替所を利用したわけではありません。たまたま入ったマス村の両替所は対応も良く、女性がひとりで入っても心配ないと思います。
当たり前ですが、表示してあるレートで両替しています。
まとめ
バリ島内の観光地ならどこにでも両替所があります。大きなホテルや日本人が経営しているカフェなどでも、日本円からインドネシアルピアに両替してもらえます。
両替する場所が見つからないという心配はありません。
同じバリ島内でも両替所の姿勢が大きく異なります。ウブド周辺で両替をする場合には、多くの場所で安心して両替できます。クタやサヌールなどバリ島南部で両替をする場合には、両替所選びは慎重にしてください。
だまされる可能性もあるなら、両替はしたくないと思う人もいるでしょう。そんな場合には、キャッシュカードなどを使ってATMでインドネシアルピアを引き出すこともできます。
別のページでバリ島でATMを利用するときの注意点を紹介しています。思い返してみると、この体験もドキドキでした。安心してATMを利用できるように、ドキドキ体験談を参考にしてみてください。
コメント