台湾への海外旅行で要注意!豚肉が使用されている食品は持ち込み禁止

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全くの無知から、台湾に持ち込みが禁止されている豚肉を持って入国するところでした。親切な空港の方に教えてもらい事なきを得ます。私と同じように気軽に、海外へ出かけてしまう人がいるかと思います。どうぞ、私たちの体験を参考にして、万全体制で出かけてください。

 

台湾だけではなく、どの国も外国との接点となる空港などで『豚コレラ』の侵入を防止するために、対策を徹底しています。知らずに肉類を持って入国してしまっても、罰金や帰国の対象です。

海外旅行へ行くときには、知っておいたほうがいい情報だと受け止めています。罰金も大変な事態ですが、うっかり広めてしまい動物の殺処分などの要因を作らないためにも、『豚コレラ』についての基礎情報をお伝えします。

 

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豚コレラの知識を持って海外旅行へ行こう!

 

なんとなくニュースで『豚コレラ』に関するニュースを読んでいましたので、アジアでまた広まっているくらいは知っていました。そう言えば、台湾へ行く前に台湾でも『豚コレラ』の感染が問題になっているらしいニュースも見た覚えがあるのですが、自分たちの台湾行きが『豚コレラ』と接点があるとは考えもしませんでした。トホ

 

 

豚コレラは『ぶたコレラ』それとも『トンコレラ』か?

普段の生活の中で、日本語でニュースを聞く機会がほとんどありません。ネットを通してニュースやできごとに触れるばかりなので、目ではなんとなくわかっていても音として聞くことがなく、正確に発音しないで記事を読んでいます。

 

そのため、中国の国家主席である『習近平』さんの名前とか、台湾で35歳にしてIT大臣になった『唐鳳』さんのは漢字では見たことがあっても、口に出すこともないのでどう読んだらいいのか分かりません。これは漢字だけではなく、カタカナも一緒で目で認識しているだけで、いざ言葉に出そうと思うと全く頭に入っていないことがよくあります。トホ

 

ちなみに中国の国家主席は『シュウキンペイ』さんで台湾でIT部門の大臣をしている人は『タンフォン』さんです。

 

息子に『豚(ブタ)コレラ』の話をするとすぐに、「トンコレラでしょう」と言ってきます。

「え?」「トンコレラ?それはおかしいでしょう」という母に

 

「ラジオでは『トン』コレラと言っている」と言うのです。

 

初めて『トンコレラ』という名前を聞いた私は違和感がものすごくあり、パソコンで『トンコレラ』と打っても変換されず、『ブタコレラ』と入れると変換されるよぉという母の言葉を涼しげに「トンコレラだと思うだけれどぉ」。

 

そんなに言うのならとインターネットで調べてみると、正式名称は『トンコレラ』でした。掘り下げてみてみると、どうやら『ブタコレラ菌』というものもあるようで、それと区別するためではないかという話も見つかりました。また、すでに1887年に北海道で日本で初めて豚コレラの発生があったときから『トンコレラ』だったようです。

 

米国での初めての発症例は1833年とされていますが、病原体が特定された発生例は1909年になります。

 

最近の日本での発症例

 

日本国内では1990年代から豚コレラの発生例がほとんどなくなり、2000年にワクチンの摂取が終了します。そして、2007年に豚コレラの『清浄国』に。

 

26年ぶりになる2018年9月に、日本国内で豚コレラの発生が確認されます。以前に日本に広まっていたウィルスとは型が異なり、中国などで発生が拡大しているウィルスと同じであることがわかります。

そして、岐阜県や愛知県だけではなく、大阪や長野そして関東でも野生のイノシシへの感染も確認されています。

豚コレラは、ワクチン接種がとても有効な手段のようです。ところが、ワクチンを摂取すると『清浄国』から除外されてしまうようで、国が決断をするまでに1年かかったと書かれた記事がいくつもあります。岐阜県での発生から2019年10月までに、殺処分された動物の数は14万頭です。

 

ひとつの養豚場で豚コレラの発生が確認されると、周辺地域の豚も処分の対象になります。(命である豚をその豚に発生していなくても、感染を抑制するために殺処分する。それ以前に私たち人は動物を食べるために飼育している。そして、対策が後手に回った農水省や国、県がどこまで畜産農家の保護をするかは全く見えません)

 

再度、清浄国として認定されるためには、ワクチンを停止してから一年間発生しないことが条件です。

 

2020年に入ったばかりの1月6日に、今度は沖縄県で豚コレラにかかった豚が見つかります。1813頭が殺傷分の対象になり、農場から半径10km以内のほかの農場も出荷停止になります。

 

中国で猛威をふるう『アフリカ豚コレラ』

ワクチンや治療方法がまだ見つかっていない『アフリカ豚コレラ(ASF)』も中国近辺で感染が広まっています。豚コレラ(CSF)の発生例が見つかった翌月、2018年10月に中国から北海道へ来た人の荷物からソーセージが見つかります。

 

日本に持ち込みができないので没収後検査をしたところ、『アフリカ豚コレラ』のウィルスが見つかっているようです。ウィルスが入国しただけでは感染することはないようですが、豚やイノシシがそのソーセージを食べると感染が広まる可能性が高まります。

 

お弁当用に作ったサンドイッチに入っていたハム

 

深夜に台北の桃園国際空港に到着しました。寝起きでボーッとしながら歩いていると、飛行機を降りてすぐのところで荷物検査をしているカウンターがあります。何気なく荷物を預けて、センサーにリュックサックやら手さげやらを通します。

すると、「中身をチェックしたいからリュックサックのこの部分を開けてほしい」ようなことを言われます。中国語だったのか英語だったの覚えていないのですが、身振り手振りで伝わります。

 

ハムやソーセージだけではなくお菓子もNG

 

リュックサックから出てきたのは、サンドイッチ。しかも半分食べてある食べかけ状態です。ハムが入っていることを伝えます。よく覚えていないのですが、お弁当用に作ってきたとか、なにか話をした気がします。

 

すると、今まで英語か中国語だった職員の人が、急に流暢な日本語を話し出します。

「台湾に豚肉は持って入れない」と教えてくれます。

 

今にして思えば、ちょっと調べておけばよかったことです。職員の人にいらぬ手間を掛けてしまいました。そして、とっても感謝です。

 

「今ここで食べれば問題ない」とまで言ってくれました。どうしようかとも思ったのですが、作ってからすでに2日は経っていることもあり、処分してくださいとお願いします。サンドイッチと一緒に、ピーナッツクッキーも見つかります。

ピーナッツクッキーにも「豚肉は入っていないか?」確認されます。入っていないので、入ってないことを伝えます。

 

台湾に豚肉を入れてしまったら、「20万円の罰金ですよ」と教えてくれました。

 

「ええー」(人生驚きの連続です)

 

脅かすとかそういう態度ではなくって、そういう事態にならないように親切から話してくれました。

20万円ではなく『20万元』!73万円です

豚コレラや台湾に持ち込みが、禁止されているものについて調べてみました。すると、私が聞き間違えをしていたことがわかります。

罰金は『20万円』ではなく、『20万元(台湾ドル)』でしたので、73万円です。

 

実際に豚肉を持ち込んでしまい、知り合いが罰金を支払ったというブログも見かけました。意識の高い人は『豚肉』を持ち込んではいけないことをきっと知っているでしょう。それでも、もしかしたらお菓子やカップラーメンに豚肉が使われている物も持ち込めないことは知らないかもしれません。

 

私はラッキーなことに、飛行機を降りてすぐにチェックカウンターがあり、豚肉を持っていることがわかりました。まだ台湾に入国前です。うっかりイミグレーションをすぎて税関を通ってしまったあとに、発覚をすると罰金か即帰国かの選択になるようです。

 

楽しみにしていた台湾旅行が、台無しに近いものになりかねません。海外旅行へ行くときには、パスポートやビザ情報はもちろんですが、美味しい食事処やショッピンの下調べだけではなく、その国や自国の情勢も確認していきたいですね。

 

もしもし万が一、預け荷物の中に肉類が使われている食べ物があることを思い出したら、その場ですぐに処分しましょう。所持したまま先へ進んではいけません。

 

豚肉はすべてNGなのか?

ちょっとややこしくなるのですが、すべての肉類が禁止されているわけではないようです。

例えば、缶詰に入ってれば大丈夫。どうやら缶詰は高温で殺菌されているので、感染する心配がないようです。同じように高温殺菌が証明できるレトルトもOkです。

 

ただし、ペットフードの場合には缶詰であっても牛肉が入っているものはダメ。

 

基本これ以外に肉類が使われている食品は、全てNG。

 

「どうしてもこの豚肉の缶詰を持って台湾へ行きたい」などの強い思いがない場合には、心配されるものを持って行かないほうがいいのでは?と思います。というのも、このような法令は変わることもあり、昨日と同じとは限りません。人によって見解が異なることもあります。

不安な場合には『赤のライン』に

 

私が桃園国際空港から入国するときには気がつかなかったのですが、どうやら税関を通る時にラインが2種類あるようです。

 

緑色と赤のラインです。

 

緑色のラインを通って、うっかり持ち込んでしまった違反品が見つかった場合には罰金か帰国。赤のラインなら職員の人の検査が受けられるようです。ドキドキするものは持っていかないことがベストですが、人にうっかりや間違えはつきものです。

そんなときには、赤のラインにあたる確認してもえる場所を見つけましょう。

台湾入国時に気をつけたいのは『肉類』だけ?

豚肉以外にも台湾への持ち込みが、禁止されているものがあります。

そのひとつが電子タバコです。

 

台湾は喫煙者の割合がとても低く、タバコが吸える場所が細かく決められています。例えば、妊婦のそばでタバコを吸うと罰金の対象になったり、室内に3人以上いるときにはタバコが吸えなかったりします。

 

そのため、電子タバコや加熱式タバコの持ち込みは禁止、預け荷物でもNGです。電子タバコの持ち込みが認められていない国は、台湾以外にもあります。国が変わると、法令が変わりますので、気をつけたいですね。

 

また、タバコやアルコールは台湾に持っていかれますが、本数や量が決められています。紙タバコは200本、葉巻は25本などと決まっています。規定以上のタバコやアルコールを持ち込む場合には、課税の対象です。

 

海外から日本へ帰国するときも同じように肉類は要注意

日本から台湾に持ち込めないものがあるのと同様に、海外旅行から日本へ戻ってくる時にも肉類の持ち込みは禁止されています。

日本でも缶詰や高温殺菌されたレトルトは大丈夫なようですが、流動的なこともあるみたいです。

動物検疫所からの詳しい情報が乗っているページを載せておきます。

 

今まではうっかり禁止されている食品などが見つかっても、処分を依頼すれば罰金などの対象にならなかったようです。2019年4月22日以降、状況が大きく変わりました。処罰や罰則が厳しくなり、『うっかり』が認められなくなっているようです。

肉製品の持ち込みが厳格化

ほとんどの肉類が、審査の対象になります。一部の国では日本向けに証明書付きの肉類を販売しているようですが、それでも検査の手続きがあります。

台湾への肉類の持ち込みは缶詰なら大丈夫との情報がありますが、日本へ持ってくるときには缶詰であっても検査の対象になります。2年以上常温で保存できるかなどの確認事項があるようです。

 

動物検疫所のサイトから一部を抜粋して載せておきます。

偶蹄類の動物(牛、豚、山羊、羊、鹿など)、馬、家きん(*)、犬、兎、みつばち由来の以下のものが対象です。
*家きん:鶏、うずら、きじ、だちょう、ほろほろ鳥及び七面鳥並びにあひる、がちょうその他のかも目の鳥類

台湾で人気商品の『肉髭』や米国からのビーフジャーキーも持ち込みできません。

 

一度ウィルスが入ってしまうと、その国で暮らす人たちの生活に大きな損傷を与えてしまいます。動物検疫所のサイトからも桃園国際空港の職員の対応からも、『肉類』に関わる食品などの持ち込みは「しない」ほうが良いことがわかります。

何らかの事情でどうしても「持ち込みをしたい」という場合には、行政機関で双方の情報をしっかり確認して相談をしてみてください。

検疫探知犬の活躍

 

手荷物などから肉類や果物の匂いを嗅ぎ分ける、訓練を受けている犬が空港で働いています。日本国内では、すでに10カ所で36匹の検疫探知犬が活躍中。沖縄で豚コレラが発症したことを受けて、今後ますます検査や条例が厳しくなるかもしれません。

 

『うっかり』からの任意放棄が、認められていたときと状況が違います。

 

対応が厳格化されている現在、100万円以下の罰金か3年以下の懲役が課せられるとあります。これは万が一、ウィルスを持ち込んでしまった場合の被害が甚大であるためです。

 

海外旅行へ行ったら、お肉類はその国で思いっきり食べてきましょう。同じように、日本から海外へ行くときにも、手放したくない美味しいお肉類があっても、旅先での美味しい出会いを楽しみに、「懸念されるものは持っていかない」を行動していきたいですね。

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