世界中の旅人を結ぶWorkawayにラオスで初参加~ラオの人たちと植物の命

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手作りの看板には、ラオ語、英語、そして日本語で、「二十日大根」と書かれています

 

今年もあと、2日ほどです。

 

学校の休みを利用して、ラオスにあるナムカーンというパーマカルチャーを始めたばかりの農場に子供と一緒に来ています。
ここで、畑仕事を手伝いながら、泊まるところと食事を用意してもらい、滞在中です。

 

ワークアウェイを通してすごしている、ナムカーンでの何気ない一日を、紹介します。

 

 

今日も同じように、朝ご飯の後、畑に出ます。

 

曇り空なので、くっきりしていないのですが、樹木が紅葉しています

 

少しずつ、曇り空の間から、久しぶりの青空が顔を出しています。
今日の作業は、トマトの苗の植え付けです。階段を降りて下の畑に行きます。
ナムカーンの向こうを見れば、山の上の方の木々が紅葉しています。

 

深緑の時も、新芽が薄赤く見えるのですが、たぶん、向こうの山は紅葉?の気がします。
今日もナムカーンは穏やかに時間が流れていきます。

 

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アンデス山脈出身のトマトは、乾燥が好き

 

トマトの苗の植え付けは昨日もしたのですが、苗の時点で、すでにトマトのどこか青っぽいにおいがします。

 

トマトはとっても強い植物で、私が以前に通っていた有機農家の研習先では、苗を植えつけたあと、足で根元を踏みつけて、抑えていたほどです。
土に触れたところから、つぎつぎと根っこが出てきます。

 

生長したトマトの苗を、畝を立てた畑に移植しました

 

昨日植えたサツマイモの苗も同じです。
サツマイモは、とってもありがたい野菜です。
収穫したサツマイモを適温で保存しておくと、にょきにょきと芽が出てきます。

 

おいしいサツマイモに出会ったら、全部食べずに、育ててみてはどうでしょう?サツマイモは、寒さに弱いので、気温が下がってきたら、発泡スチロールなどに入れて、寒さ対策をします。この時にもみがらみたいなものがあると、よりサツマイモが喜びます。もちろん、密閉は厳禁です。時折、サツマイモの様子を見てください。)

 

そのまま放っておくと、芽が伸びて葉が生えてきます。
ある程度に成長したら、その茎の部分が苗?になります。

 

植えつけたばかりのサツマイモの苗に、うす紫色の花が咲いています

 

根っこは全くないのに、畑に植えると、根が出て、葉やつるが伸びだします。
そして、根っこが成長しておいしいサツマイモが実るのです。

 

サツマイモもトマトと同じように、少ない水でも、おいしい実をつけてくれます。むしろ、雨が多くないほうが、水っぽくない濃い味になります。

 

特にトマトは、雨がたくさん降ると実が割れてしまうことがあるほどです。

 

野生に育つみかんの味

 

ご飯を食べるスペースからナムカーン(川)のほうを見ると、ずいぶんと背の高い樹の上に、オレンジ色の実がなっています。
小さくてははっきりわからなっかったのですが、たぶんみかんなのでは?と思っていました。

 

そしたら、今日トマトの植え付けの合間に、ラオのお兄さんが、みかんを収穫してくれました。
高枝切狭があればいいのにと思ったのですが、すでに使っていた長い竹の棒の先が割れていて、ちゃんと高枝切狭の役割を果たしています。

 

お手せいの高枝切りばさみを使って、樹の上の方になっているみかんを収穫します

 

身は固くて、中の皮もかなり厚めなのですが、味はとってもおいしかった。
すっぱくて、濃いです。

 

収穫した野生のみかんが、ピンクの帽子に入っています

 

みかんを切ったあとに、キャッチします

 

ラオ流、ラディシュ(二十日大根)の食べ方

 

お昼ごはんは、巨大なラディシュと豚肉のスープです。
日本ではここまで巨大な、ラディッシュは見たことがありません。

 

大きめのサツマイモほどあります。

 

サツマイモ大のラディッシュが,手編みの籠いっぱいに入っています

 

ここまで大きいので、もしかしたら別の野菜なのかもしれません。

中身はやっぱり、スが入っていて、ぱっくり割れています。
茶色くなっているところもあるので、やっぱり育てすぎなのではと思います。

 

それでも、この巨大二十日大根のスープはとてもおいしいのです。
ラオ人の主食、もち米を中に入れて食べるのもおすすめです。
ヨーロッパから来たボランディアに聞いてみると、やっぱり二十日大根は小さいうちに、サラダで食べるようです。

午後は、種まき。
ビニールハウスの中で種まきをしました。

 

息子は、バナナの幹や葉っぱを細かく切る作業に、借り出されました。
ナタのような道具を使って、これまた巨大な幹を細かくしていきます。
このバナナの幹と、ここで育てている多種多様な微生物とバッファローのウンチを混ぜ合わせて、ナムカーンオリジナルの堆肥を作ります。
たぶんですが、ひと月くらいでできあがるみたい。

 

バナナの幹や葉を細かくして、オリジナルの堆肥を熟成させます

 

私も種まきの仕事が終わってから、バナナを切る作業を少し手伝いました。

 

バナナの幹の中は何層にもなっていて、水分を多量に含む構造です。
これなら、乾季がきても、かなり安心の感じがします。

 

ラオスタッフが教えてくれました。
育てている微生物堆肥のできあがり具合は、アリが教えてくれるそうです。
アリが来ているということは、甘くなり?でき上がったと言うサインになるようです。
おもしろいですねぇ。

 

ふた付きの大きな容器の中で、複合部生物の液を育てています

複合微生物を育てます

 

ナムカーンオリジナルの複合微生物液をペットボトルに入れて、陽に当てています

 

日本にも、自然が種まきの時期などを教えてくれる、話はよくあります。

 

北海道では、渡り鳥であるカッコウがなくと、霜が降りる心配はないといわれています。
北の大地で種まきが始まります。

土の中で育つ大根の根が、例年よりも長く伸びているときには、冬が寒くなると言われる地域もあるようです。

 

決して全国規模で知られていることではなくても、その土地その土地に大切に言い伝えられてきた、自然からの教えがあります。

 

バナナの生命力

 

数日前に、堆肥を作るために、ラオスタッフが切り落とした、バナナの樹があります。
根っこごと切ったのはなく、地上から2~30センチのところから切りました。

 

何気なく、切られたバナナの樹を見に行ってみると、切り口から、新しい芽がにょっきと伸びています。
このままにしておくと、また、立派なバナナの樹に生長するそうです。

 

数日後には、切り口から新しい芽を出すバナナ

成長しているのがわかりますか?

 

切られたバナナの切り口から、新しく芽が出てきています

 

植物自身は、私達人のように動き回ることはありませんが、植物の持つ生命力や、子孫を残すためにひと粒の種が持っている、秘めるパワーは想像を超えるものがあります。

 

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