WorkawayやWWOOFなどに興味があるけれど、「実際にどんな風に仕事をするのか?」「ホスト先での生活はどんな感じなのか?」気になる人は多いのではないでしょうか。
そして、『気になる』だけで終わりにしてしまっては、もったいない。
ここでは、ラオス・ルアンパバーンでにある『ナムカーン』での仕事内容や休日、作業時間やホスト先での食事、そして分担作業などをお伝えします。
ナムカーンでは最大12人のボランティアが一度に滞在できるんです。なんとなくですが、学生時代の合宿にも似ているところがあって楽しいですよぉ。
実際の生活スタイルは行く国やホスト先によって、大きく違ってくることもあるかもしれません。それでも参考になると思いますので、のぞいてみてください。
そして、あなたの新しい扉を開けるきっかけになれば、とても嬉しいです。
目次
気持ちが動いたら「すでに初めの一歩」かも
日本国内のワークアウェイならば、言葉も通じますし、事前にしっかりと確認することができます。海外でのワークアウェイとなると、文化の違いやコミュニケーションの問題を考えてしまいますよね。
海外旅行に慣れていたり英語や他の語学力がたっぷりあるのなら、海外でのワークアウェイをすることにも大きな心配はないかもしれません。それでも、海外旅行が初めてでも英語力にそれほど自信がなくても、ワークアウェイに心ひかれる人には、ぜひ飛び込んでみてほしいと思っています。
それに、何のために海外でワークアウェイをするのかといえば、日本にいては体験することのできない丸ごと異文化の暮らしを体験してみたいから行くのです。
旅に出ると出会える新しい自分
旅に出ると日常生活から離れるので、たとえ近場への旅でも普段は気がつかない、新しい自分に出会うことってあるのではないでしょうか。
ましてや海外に、そしてそこで暮らしている人たちと寝食を共にすることで、目に見えないたくさんのことを感じることができます。
もちろん異文化としての体験は当然ですが、旅に出ることで新しい自分に出会えることが、かけがえのない宝になると私は思っています。そして、出会う人たちの優しさに触れることで、「人って(自分を含めて)やっぱりこんなにすばらしい」ときっと思えると思っています。
お休みの日
休日やボランティアとして作業する時間は、ワークアウェイのホストページにきちんと書かれています。事前に確認をできるので、安心です。
(ナムカーンは、WorkawayとWWOOF Independentsの両方に登録しています。)
ナムカーンのお休みは基本、日曜日
ナムカーンでのお休みは、週に1回です。
もちろんホストのページにちゃんと書かれています。
私は勝手に、「1週間のうちいつでもお休みが1回取れる」ものと思っていました。
もちろんそういうホストもあると思うのですが、ナムカーンのお休みは日曜日と決まっていました。それは、ラオのスタッフのお休みが日曜日なので、一緒に働く私たちも自然にお休みが日曜日になります。
また、ひと月に1度『ブッダの日』というのがあり、この日もナムカーンはお休みです。中には週2回休日のあるホストもありますよ。
2019年の年末年始に訪れたマレーシアのホストでは、『ほとんど作業なし』のワークアウェイでした。ワークアウェイとひと言で言っても、ホストによって形態はさまざまです。きっと行ってみたいホスト先が見つかると思いますので、登録なしで見られる『ホストリスト』をのぞいてみてください。
お休みの前日から、町に繰り出せます
ナムカーンでは、作業が大体4時ごろ終わります。お休みは週に1度ですが、土曜日の夕方からルアンプラバーンの町へ行かれます。その日のうちに戻ってくることもできますし、1泊町に泊まって翌日のんびりすごしたり、観光も充分楽しめます。
実際に私たちも一度お休みの前の日にトゥクトゥクに乗って、町まで降りました。
宿に一泊して夜市で好きなものを食べたり、久々に広いベッドで眠ったり、翌日はサイクリングをしたりと観光気分を味わいました。
トゥクトゥクに乗ってナムカーンを出発して、ルアンプラバーンですごした時間を紹介してるページがあります。気になる人は、ぜひのぞいてみてください。
休日のすごし方と休日のご飯
お休みの日だって、ナムカーンに滞在してのんびりすることもできます。
小さな村の中を散歩したり、ナムカーン(河)の側にある手作りの小屋で日なが1日ボーっとしたり時間を忘れていられます。『時間に縛られずにただ在るだけ』。自分とナムカーン(河)の境界線がわからなくなるほど、自然との一体感を感じれるかもしれません。
「作業をしない休日のご飯は、どうなってしまうのか?」心配になる人もいるでしょう。私は、気になっていました。「普段は3食用意してもらえるけれど、お休みの日はご飯は自分たちで用意する可能性もある?」と思っていました。
ところが、ナムカーンではお休みの日でも食事は作ってもらえます。
住み込みでナムカーンで働いているスタッフがいるので、大丈夫です。
ただ、ホストによってはお休みの日のご飯は、出ないところもあるかもしれませんので、確認してみてください。
ご飯は大事ですよね。ふふ
ボランティア時間
詳しいスケジュールなどは事前にレビューを参考にしたり、先に滞在しているボランティアに様子を教えてもらうとすっきりすると思います。
ホスト先によって、微妙に違います
お手伝いをする時間はワークアウェイで、おおよその基準が決められています。4~5時間が、一応、決まりになっています。でも、この枠に入らないホスト先もあるようです。
中には4時間も働かないところや、逆に一日中作業をする?なんていうところもあるようです。ホストページで確認をするだけではなく、他のボランティアが残したレビューによく目を通して事前に様子を調べておきましょう。
(実は1カ所、ものすごく気になるホスト先があるのです。ボランティアのレビューを見ると、かなりハードな印象です。体力がまだあるうちに「できたら」と思っています。もちろん、行った時にはブログに載せますね。ふふ)
ホストリストのURLを載せておこうと2年ぶりくらいに『モンゴルのホストリスト』をのぞいてみました。あの時からずっと気になっていた、ホストが見当たりません。何かの事情でお休みしているのかもしれません。またお伝えできる事がわかったら載せたいと思います。
ナムカーンでの作業時間は1日4~5時間
ナムカーンでは、ワークアウェイの規定どおり4~5時間でした。休日が日曜と決まっているように、作業時間もラオの人たちに合わせます。1日のうち自分の好きな時間に、働けると言うわけではありません。
朝の作業は、9時くらいからお昼ご飯まです。これで3時間。
午後は1時半からと言われていたのですが、暑い時には2時ごろから始まることも結構ありました。
いやいや。2時になって長靴を履いても、なんだかまだ動き出しそうもなく、また長靴を脱いだことも何度かあります(笑)。
ナムカーンでの仕事の切り上げ方?
始まる時間によって終わる時間も変わってきますが、午後は大体2時間が目安です。
仕事が「おしまい」と言ってくれる時もあるのですが、4時をすぎても、何も言われないこともあります。そんな時は、自分から仕事を切り上げることもありました。
時には表にいるのが気持ちよくて、時間をすぎても手伝いをしていたこともあります。
Workawayに慣れている人や西洋の人は格別にあっさりしていて、時間になったらパッと切り上げて帰っていくのが目立ちます。慣れないうちや、まじめな人は、「仕事の終了を言われるまで働いたほうがいいのでは?」と思ってしまうこともあるでしょう。
そんな時も臨機応変でいいと思います。
ホスト側にどうしても終わらせたい仕事があって、手伝える時などはお手伝いすればホストが助かることもあるでしょう。
今日はしっかり5時間働いたと思えば、自分から仕事を切り上げて問題ないと思います。
ホスト先での仕事内容
自分が何ができるかによって変わってきますし、選ぶことができます。
自分の趣味や得意分野を活かせます
ナムカーンは始まったばかりの一大?プロジェクトなので、仕事内容は多岐に富みます。
私たちの『畑作業組』もとても重宝されていましたが、壁にデザインを書いたり、必要なテーブルやベッド、靴箱などが作れたりする大工仕事もたくさんあります。建築を勉強している半分プロのような人もいて、大工道具を収納する引き出しつきの立派な棚を作ったりしていました。
パソコンに詳しい人は、HPや動画の作成などを依頼されていました。
ホストに連絡をするときに自分の得意なことや好きなことがあれば、積極的に伝えてみましょう。
こんなこと役に立たないかもと、決めてしまうのはもったいないです。
たとえ、その時に『仕事』をいう形に結びつかなくても、あなたが起こした行動は、確実に『波紋』となって世界に広がっています。
私たち畑組は、その日に必要なことを色々しました。
畑組の作業内容
種まき、植え付け、草取り、収穫、堆肥(バッファローのフン入り)撒き、畝作り、水やりに、時には、受粉まで。一連の作業を手伝いました。
3週間の滞在でしたので、さすがに自分達が種を蒔いた野菜を食べることはできませんでした。それでも蒔いた種から芽が出て、植え付けをした野菜が日ごとに大きくなっていく様子を見ることができます。
作業の中で比較的、楽なのは種まきです。楽というのは重労働ではなかったと言うことで、簡単だったと言うことではありません。
小さな種をポットに蒔くこともあれば、直接畑に蒔くこともあります。
どちらも、私が以前していた蒔き方とは違います。
どちらが正解ということはないと思うし、ラオにはラオのやり方があると思うので、教えてもらった通りに種まきをしました。
時には、「こんな蒔き方や植え付けの仕方で大丈夫だろうか?」と不安に思ったこともあります。
それでもラオの大地の豊かさでしょうか、野菜の持つ生命力でしょうか、心配になって見に行くと、きのうはシナシナにしおれていた苗が元気に葉を広げていました。
作業の中で大変だったのは、畝作りです。
かなり広い畑の草取りをしてから、野菜を定植するための畝(土を盛って、幅の広いベッドのようなもの)を作ります。体力も必要ですが、同時にきめ細やかに鍬やフォークを使って平らにします。
短い時間ならいいのですが、ちょっと頑張ってしまうと腰や足に来ます。ハハハ
暑い中の作業もちょっと大変でした。
でも、そこはラオ。
お水を飲んだり、休憩するのも自由です。ラオの人からもよく、「暑いから休んでくれ」と言われました。
こんなことを書いてしまうと、畑仕事はしたことがないから「ちょっとムリ」と思ってしまう人もいるでしょう。
でも、それは大丈夫です。
私は、以前にも畝作りをしたこともありますが、現役のラオの人のようには作れませんし、やっぱり無理は利きません。
自分のペースで、できる作業を丁寧にしていくことが大切だと思います。
そして本来の農作業は、誰にでもできることだと思っています。
釘でホースに穴を開けて、手作りのスプリンクラーの手伝いもしました。
ナムカーン(河)から石をたくさん集めて、袋に入れて階段を何度も上り、台車に乗せてランドまで運んだこともあります。『スパイラルガーデン』を作るためだったのですが、結局元々ランドにある石を使いました。(笑)
その他の役割
いろいろな人と共同で暮らしているので、ナムカーンはナムカーンでボランティアが分担する作業があります。
それは、下の3つです。
・お皿洗い
・朝ごはんのしたく
・共同部分などの掃除
ホワイトボードに、コーディネーターのサオさんがその週の担当を書いてくれているので自分たちの役割がすぐにわかります。
大体、2人ひと組です。
特にお皿洗いはおしゃべりをしながら楽しくできるので、他のボランティアとも仲良くなれます。
(エジプトから来たモハメッドは、エジプトにある忍術の学校に通ったことがあるようで、日本にある忍術を教えてくれるところに、いつか行ってみたいと話してくれました…忍術や侍などの話を、ラオスでエジプト人と話すことがあるとは思っていませんでした。出会いですよねぇ。)
朝ごはんの担当になると、絶対ではないのですが、お料理をします。
お料理と言っても、できることをすればいいし、できなければ、パンを切ったり、ジャムやお皿を出すだけでもOKです。
私たちは、3回朝ごはんの担当が回ってきました。1回目は良くわからずに、お皿を出して、パンを並べて終わってしまいました。
あとから、台所で何か作ってもいいとわかります。
2回目は村の中にあるお店でちょっと買い物をして、ランドの冷蔵庫にあるものとあわせます。野菜スープとジャガイモとトマトの入ったオムレツをシィシィと一緒に作りました。
私はなるべく雑用をするようにして、食事作りなどは子供たちに任せます。
どちらも、おいしいととっても好評でした。
掃除は共同のトイレとボランティアの建物内のトイレ掃除、部屋の前のごみ集めなどをします。
ナムカーンでは、トイレにティッシュは流しません。
全て備え付けのゴミ箱の中に入れます。時々、トイレが詰まってしまうことがあるのですが、うっかり流してしまった紙が溜まってしまったのかもしれません。
食事の時間
ナムカーンの食事は、ラオの人が作ってくれます。
自由時間には台所に入ってお料理を作るのを見たり、時には手伝ったり、味見をすることもできます。ぜひ、ラオの人たちとも仲良くなって、台所でも楽しい時間をすごしましょう。
ラオの人の主食は、お米です。
もちろんパンや麺も食べるのですが、ナムカーンの人たちは3食お米。しかも、もち米です。
お餅はなんとなくですが、寒い時に食べる印象があるので、どうしてラオでこんなに、もち米を食べるのか来たばかりの頃は不思議でした。
ワークアウェイでラオスに入り数日すると気温が急に下がり、朝晩はかなり冷え込むようになって納得です。
ラオスはラオスでも、ルアンプラバーンはかなり北にあります。一時は10度以下になったこともあるほど(12月)。体を暖める作用のあるもち米を食べたくなります。
ラオでは、お米を蒸かします。
電気の炊飯器もあるのですが、これは時々うるち米を炊く時に使います。もち米はもっぱら独特の鍋とざるを使って蒸かし上げます。
蒸かすので、多くの人がイメージするようにやわらかくはありません。
もちろん半生ではないのですが、べたべたしないで水分が少なめです。
お昼と夕ご飯に毎日もち米を食べました。
おかずは野菜とお肉、魚、卵がでますが、それほどバラエティーが豊富ではありません。
うちは元々、食事はそれなりにシンプルで好き嫌いもなかったので、作ってくれるどの食事もおいしかったです。
(ひとつだけ、ほとんど食べられなかったものがあります。なんとなく動物の内臓のようなものが、スープと一緒に時々出たのです。食べてはみたのですが、味というより、食感が苦手でした。)
牛肉は、出ることはなく鶏肉よりも豚肉の方が多く食卓に上がったと思います。
しかも、豚も鳥も、魚も骨ごとお料理をするので、台所からは、出刃包丁を使って、お肉を切る威勢のいい音がよく聞こえてきます。
そして、食べる時にちょっとした注意が必要です。
私はお肉やお魚の入ったスープに、もち米を入れて食べるのが好きだったのですが、いきなりお米を入れてしまうと、かなり食べにくくなってしまいます。
ある程度スープの具を食べて、骨やうろこを出してからご飯を入れれば、口の中でご飯とうろこが一緒になることはありません。
食べると固めのもち米が、なんとなく柔らかくなり、ついお代わりしてしまいます。
ホスト先での洗濯
大汗をかくことは、あまりありませんでしたが、毎日畑に出ていたので作業着が汚れます。そうでなくても、それほど着替えは持ってきていないので、5日に一度は洗濯が必要です。
洗濯用に石鹸(私たちは体を洗うのも、お皿を洗うのも、洋服を洗うのも、すべて同じ石鹸を使っています。)を持ってくるのを忘れてしまいました。
洗濯はランドで働いている家族に、依頼をしました。
洗濯機を持っているので、洗ってから表に干して、乾かしてたたんでもらえます。
それで、1kg15000キープ。200円くらいです。
ルアンプラバーンの町中でランドリーをしているところも、15,000キープが目立ちます。
ナムカーンはたくさんのボランティアやスタッフが滞在する、規模の大きいホストなので洗濯を依頼することができました。でも、ひとつの家族に滞在する場合には、また様子が違ってくると思いますので、そのつど確かめてみましょう。
それぞれのホスト先によって、違ったやり方に出会えるのも楽しいですね。
まとめ
ここでは、ナムカーンを中心に、基本的な作業や生活の様子をお伝えしました。
ホスト先によって、働く時間やお休み日数などに違いがありますので、リストを参考にするか、はっきり書かれていない時には、直接ホストに問い合わせてみるといいと思います。
特に初めてのWorkawayなら、どうしても緊張することもあるかもしれません。
深呼吸をして、リラックスです。
大丈夫。そのままのあなたで、出かけていきましょう。
ナムカーンでは、私がいるときに最大12人のボランティアが一緒に『寝食を共に』しました。生活や作業の基本は決まっていても、そこの中に全員が入るとは限りません。それぞれがそれぞれでいいのです。
次回は、個性豊かなボランティアのナムカーンでの暮らしを紹介したいと思います。
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