町中がユネスコの世界遺産に登録されているルアンパバーンは、西洋と東洋が混ざり合った雰囲気の中に、仏教の寺院が立ち並んでいます。
まさに今、世界中から注目を集めているのですが、そこで暮らす人々やルアンプラバーンの時間の流れは、とてものんびりとしています。
ルアンパバーンに来たのなら『国立博物館やワット・シェントーンなどの寺院を訪れて、プーシーの丘に登り、夜市で買い物や夕ご飯を食べて、早朝の托鉢見学など』が人気の観光コースではないでしょうか?
ここでは、ルアンプラバーン観光の王道からちょっと横道にそれるけれど、ラオスならではの魅力を実感できるおすすめの場所をお伝えします。
ラオスでのんびりとすごす時間のある人は、ぜひ行って見てください。
ラオス・ルアンパバーンにある『ナムカーン』プロジェクトにボランティアとして、滞在していました。
Workawayというワークエクスチェンジのメンバーになり、ラオのスタッフや他の国から来たボランティアと一緒に畑に出て、ラオスでの暮らしと時間を子供と一緒に楽しむことができました。
本日は、「あまりガイドブックに乗っていないのでは?」と思われる、ルアンパバーンの山椒のような魅力をお伝えしたいと思っています。
目次
すべて竹でできた手作りの橋
ルアンプラバーンには、竹が橋げたになり竹を編んで作られている丸ごと竹の橋が何本か架かっています。
プライベートのレストランに行くのにも、竹橋を渡っていく場合もあります。どの橋も、遠目から見ても近づいてから見ても、決して頑丈には見えません。
メコン河とナムカーンの合流地点にも、お手製の橋が架かっています。
全長100mくらいでしょうか…。
なんとも言えないひょろっとした感じが伝わってきます。
この橋を渡るには通行料がかかります。
ひとり1万キープ。
地元の人には、地元価格があるようです。
橋を渡るだけで、1万キープ。
しかも、若干高所恐怖症気味なので、あまり歩きたくはありません。
子供達も特に「渡ってみたい」と騒がないので、遠めで見てすごしていました。
ところが、どういう話でそうなったのか、私の中では渡りたい子だけで行ってくるという結論になったと思っていたのですが、子供達の中ではみんなで行くという話で落ち着いたようです。
「そうだったけ?」
とは思ったのですが、絶対に渡りたくないとまでは思っていないので、怖いと思う気持ちもあったのですが行って来ました。
怖くない人には、全く怖くないと思います。
でも、私はやっぱり怖かったです。
竹を交差して編んであるところを渡るので、下が見えます。しかも手作りなので、編み方がまちまちです。
つかまる部分もあるのですが、橋自体がまっすぐ立っていないので、手すりをつかもうと思うと体が斜めになってしまうところもあり、手すりをつかむほうが怖いです。
もちろん、揺れます。
ギシギシ言います。
この幅なのに、後ろから人が追い越したり、向こうから来る人とすれ違います。
他の人が後ろから来たり、向こう側から来る人とすれ違う時には、神経をかなり集中させて、やりすごす必要があります。
子供達は、へっちゃらです。
上の子は若干「へっぴり腰気味」になっていましたが、それほど怖くはなかったようです。
ルアンプラバーンの町に帰るときに、橋の反対側から、木槌?のようなものを持ったラオの女性が近づいてきました。
手すりになんかつかまらずに、まるで普通の道を歩いていると思わせるような安定振りです。
その女性が、何をするのかと思えば、その木槌?で、編まれている竹のヅレを直すのです。
経験や勘からでしょうか、きちんと橋の安全を確認して修繕をしてくれているのはいいのですが、通行人(私)がいても気にせず、ズレを修正します。
その女性の仕事ぶりを見たい気持ちもあったのですが、道草はせずに、無事に渡りきりました。
日本にも『かずら橋』など、昔ながらの橋が架かっていて橋を渡ること自体が、その場所での貴重な体験になることがあります。
ルアンプラバーンの竹橋も、ラオスに行ってみたら、渡ってみるもの楽しい?のではと思います。
ただ、あまりに怖いと思う人にはおすすめできません。
遠めで橋を眺めているときに、渡るのにずいぶんと時間のかかっている人がいました。
怖いけれど、渡ってみたいと思う気持ちのある人は、行ってみる価値があると思います。
手漉きの紙で作られた雑貨がおすすめのお店
橋の向こう側に何やら観光できるところの案内が出ていました。
せっかく橋を渡ったので、そこに行ってみようと思ったのですが、渡ったものの地図も矢印も出ていません。
人よりも、野生のヤギに会うくらいで、道を聞く人も見当たりません。
実は、橋を渡ってすぐに、ひとりの女性が座って、機織り機に向き合っている家がありました。
家の軒下に完成した生地がかけてあるので、中に入って見学をさせてもらいました。
写真を取ってもいいと言うので、機織りをするところを見せてもらおうと思ったのですが、待てども待てども、ひと織りすることもありませんでした。
そのお店を出て、橋を渡ってもう帰ろうと思ったところに、西洋の女性に会いました。
せっかく橋を渡ってきたので、やはり見学できるところがあるのなら行ってみたいという思いが捨てきれずに、この女性に声をかけてみました。
すると、手で紙を漉いて販売しているところがある、きっとあなたの子供たちも気に入るはずだと言うので、お店が閉まりだす時間が近づいていたのですが行って見ることにしました。
(たぶん、5時ごろには終わってしまいますので、早めに行くことをおすすします。)
とてもステキなところでした。
橋を渡らないでも別の方向からも来られるようで、マイクロバスに乗って、見学や買い物にきている外国人もいました。
一緒に行った娘も、あの女性が予告したとおりにとても喜んでいます。
手作りの紙の温かさや素朴さを見ているだけでも、ワクワクします。
一枚の手作りの紙がさまざまな雑貨になって販売されているので、見ていて飽きません。
たぶん高いのだろうと覚悟しながら値段を聞いてみると、ほとんどの雑貨がひとつ1万キープ(150円位)でした。
子供もこれならお小遣いで買えると思ったのか、嬉しびっくりしていました。
私も、お世話になっている人に、電球に被せるカバーをいくつか買いました。
形や模様もそれぞれで、そのカバーを被せると、電球の灯りがやわらかく温かいものに変ります。
娘は象さんの表紙の手帳?を迷った末に買いました。
買ったものを入れる袋も、ここオリジナルなのでしょう。
ピンク色の手漉きの紙で作られています。
ここで販売されている雑貨は、ルアンプラバーンの夜市やお店でも、買うことができます。
ただ、値段が違います。
橋を渡った先にあるこのお店はひとつのお店が手漉きの雑貨ばかりおいているので、お店の雰囲気自体も独特で、行ってみる価値があるのではと思います。
弾き語り~traditional storytelling theater~
フランス料理の老舗の『エレファント』がある通りに、ラオの伝統的な楽器で演奏を聴きながら、ラオの歴史を聴ける(英語です)小さな劇場があります。
メイン通りから1本入ったところにあるのですが、看板が出ているので、すぐに見つかると思います。
夜の6時半から始まるので、この日にルアンプラバーンの町に宿泊したほうが、のんびりとすごせます。ボランティアのシィシィとマルティンは、演奏のあと、ナムカーンまで戻ってました。
ワインやらおビールを飲みながら、異国の文化を堪能できます。
ひとり5万キープなので、800円くらいかと思いますが、その日の観客が5人に満たない場合はお休みです。
すでにチケットを購入している場合には、お金は戻ってきます。
ラオ料理の教室や草木染め体験~ラオの伝統文化~
おいしいものを食べたりステキな雑貨を購入したりするだけではなく、ラオ料理の作り方やコツを教えてもらったり、その土地の伝統文化を体験できたりしたら、何よりの宝の時間になるのではないでしょうか。
ラオスでも、町中を歩けば、『cooking class』の看板をよく見かけます。
スパイスやハーブの独特の使い方はテキストから学ぶよりも、やってみることで自分のものにできることがよくあります。
機織りの体験や草木染もできるの場所があるので、ありきたりの観光ではなく、その土地の文化に触れ、実体験として体感してみたい人にはおすすめです。
自分で作り上げた作品は持って帰ることもできますし、学んだお料理は、日本に戻ってから、友達や家族に楽しんでもらえますねぇ。
まとめ
人気観光スポットも魅力がありますが、町中にひっそりと佇む場所にもその土地やそこで暮らす人々の魅力があります。
私たちはラオスには25日ほどいたのですが、そのほとんどをナムカーンでボランティアとしてすごしていたので、観光する時間は限られていました。
それでも、プーシーに上り、ナイトマーケットも堪能して、レンタサイクルも楽しみました。ラオの伝統文化に触れることもでき、とても贅沢な時間をすごしたと満足しています。
もし、これからルアンパバーンにいく計画を立てている人は、有名な観光スポットも魅力的ですが、何か『体感』として残ることも計画に入れてほしいなぁと思います。
特に「子供と一緒に出かけてみよう」と思っている人は、ラオの人との交流やラオの自然や文化に直接触れることが、その子たちにとってかけがえのない宝になっていくと思います。
ルアンパバーンでの時間、楽しんで来てください。
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