無事に約30kgの荷物をターミナル2の一時荷物預かり所に置かせてもらい、身軽になって向かう先はチャンギ国際空港のMRT乗り場です。シンガポールのMRTは何度か利用しているのですが、日本の券売機と仕様が違いちょっと戸惑うことがあります。
飲茶を食べるために街中へ向かっているのですが、美味しい飲茶の前にシンガポールのMRTのチケットの買い方や種類の紹介をします。旅のプランによって、最適なチケットを購入してください。
シンガポールのMRTチケットの種類を紹介!購入方法や価格など
荷物を預けられる時間が、6時間です。トランジットの待ち時間が長いと言っても、前の飛行機が到着してから、次の飛行機が離陸するまでに約12時間。空港での手続きなどの時間を差し引くと自由に使える時間は7~8時間です。
今回は預け荷物を24時間の価格帯ではなく6時間以内でお願いしてきたので、それまでに戻らなくてはなりません。行かれる場所は限られてますが、それでもMRTのきっぷを購入するときに『1日使い放題のツーリストパス』がいいのか、通常のチケット(スタンダードチケット)でいいのかちょっと迷いました。
スタンダートチケット
ごく一般的なMRTのチケットです。初めの段階で6回まで使えるチケットが、でてきます。まとめて金額を入れられるのではなく、乗車するときにそのときに必要な金額を入れていきます。
MRT乗り場に行くと券売機が並んでいます。スタンダードチケットはこの券売機を利用して、自分で購入します。
画面に触れると『スタンダードチケットを買う』のか、『スタンダートチケットに入金をする』のか選択できる画面が開きます。まずは6回まで使えるスタンダードチケットを購入をタッチします。
次に『Map(地図)』で行き先を探すか、アルファベット順で探すかを選びます。私はなんとなくいつも、地図から検索しています。
すると金額が表示されます。確実に同じ場所から同じ場所へ戻ってくる場合には『Round trip(往復)』を選ぶと、お得に買えます。
通常券売機ではコインは大丈夫ですが、紙幣は2ドル札か5ドル札しか使えません。まれに10ドルを受け付けてくれることもありますが、なるべく小さいお金を確保しておきましょう。
無事に支払いが済んだら、カードとお釣りがでてきます。このカードを入口の機械にタッチすれば、目的地まで行かれます。
次にきっぷを買うときも同じです。今度はスタンダードチケットを買う必要はありませんので、券売機にチケットを置いて入金します。このときに情報がちゃんと入るまでは、カードを動かさないようにしましょう。
シンガポールツーリストパスの料金と購入場所
MRTや路線バスを利用して、活発に移動したい旅行者に向いているきっぷです。
日程によってわかれ、1~3日まで選択できます。
1日券 | 20SD |
2日券 | 26SD |
3日券 | 30SD |
どのパスにも10SD分のデポジットが入っています。購入してから5日以内に窓口へ持っていくと、10SD戻ってきます。
ちゃんと10SDを受け取れれば、実質10SD、16SD、20SDです。
ツーリストパスは券売機では購入できません。窓口のみでの販売になりますが、すべての駅で購入できるわけではありません。ツーリストパスが購入できる駅と営業時間を参考にしてください。
駅名 | 営業時間と休日 | 主な観光地など |
Ang Mo Kio (アンモキヨ駅) | 毎日:8am~9pm | シンガポール動物園への路線バス |
Bayfront (ベイフロント駅) | 土日祝日: 12pm~3:45pm/4.45pm~6.00pm 平日はお休み | ダウンタウン線とサークル線の乗換駅 |
Bugis(ブギス) | 毎日:10am~9pm | ダウンタウン線と東西線の乗り入れ駅 |
Changi Airport (チャンギ空港) | 毎日:8am~9pm (Terminal 2) Automated STP Kiosks available 24hr daily (Terminal 2 & 3) | チャンギ国際空港駅はターミナル2に隣接しています |
Chinatown (チャイナタウン) | 毎日:8am~12.30pm/1pm~4pm/5pm~9pm | ダウンタウン線と北東線が乗り入れ |
City Hall (シティホール) | 毎日:9am~9pm | 南北線と東西線が乗り入れ |
Farrer Park (ファーラーパーク) | 毎日:12pm~3.45pm/4.45pm~7.30pm | 北東線 |
HarbourFron (ハーバーフロント) | 毎日:8am~4pm/5pm~9pm | 北南線 セントーサ島へのロープウェイ |
Jurong East (ジョロンイースト) | 毎日:12pm~3.45pm/4.45pm~7.30pm | 東西線と南北線 |
Kranji(クランジ) | 金~日:12.30pm~3.45pm/4.45pm~7.30pm 月~木と祝日はお休み | 南北線 |
Lavender (ラベンダー) | 毎日:12pm~3.45pm/4.45pm~7.30pm 祝日はお休み | 東西線 |
Orchard (オーチャード) | 毎日:8am~9pm | 南北線 有名なショッピング街 |
Raffles Place (ラッフルズプレシス) | 平日:8am~9pm 土曜:8am~5pm 日曜祝日はお休み | 東西線と南北線 出口『H』からマーライオンまで歩ける |
Somerset (サマセット) | (Concession Card Replacement Office) 毎日:10am~2pm/3pm~6pm 祝日お休み | 南北線 |
Tanjong Pagar (タンジョンパガー) | 平日:12pm~3:45pm/4.45pm~7.30pm 土曜:12pm~3:45pm/4.45pm~6.00pm 日曜祝日お休み | 東西線 |
Woodlands (ウッドランズ) | 毎日:8am~9pm | 南北線 マレーシアのジョホールバルへ行くときのバスがある |
ez-link(イージーリンク)カード
ez-linkカードは、シンガポールに住んでいる人や長期で旅行したい人に向いているとっても便利なMRTのチケットです。
スタンダードチケットのように、乗るたびごとに券売機で料金を入れる必要はありません。まとめて入金できるので、気軽にMRTや路線バスに乗れます。また、ez-linkカードで乗車すると、スタンダードチケットで乗るよりもお得な料金で利用できます。
購入場所
ez-linkカードが購入できる場所は、下記の場所です。
・ほとんどのMRT駅
・TransitLink Ticket Offices
・Concession Card Replacement Offices
・バスステーション
・シンガポール内のすべての7イレブン
スタンダードチケットのように、券売機では売っていません。駅の窓口で購入してください。
対応範囲
交通手段を使うときではなく、幅広く活用できるのがez-linkカードです。
・MRT
・路線バス
・ショッピングや食事の支払い
・タクシー
・レジャー施設(Jewel Canopy Park AttractionやCathay Cineplexなど)
・行政や地域のサービスなど
初めの購入費用
MRTの駅で購入するときと7イレブンで購入する場合では、支払金額が違います。デポジットと使える運賃は一緒です。
合計支払金額 | 使える運賃分 | カードの代金 | |
MRTのカウンターなど | 12SD | 7SD | 5SD |
7イレブン | 10SD | 5SD | 5SD |
カード代金にあたるデポジットは、払い戻しをしても戻ってきません。
チャージ方法
シンガポールでは、カードの中にお金をチャージしておくことを『Top up』と言うようです。
残金が少なくなってきたときにはMRT駅にある券売機で、チャージできます。現金でもカードでも使えますから、一度購入しておくと後がとっても楽です。
・MRTの券売機
・バスステーション
・7イレブン
・Google play store
・Cheers Convenience Stores
・銀行のATMなど
7イレブンでチャージをすると手数料がかかるかもしれません。乗車するタイミングで、駅でプラスしておくのが良さそうですね。
有効期限
ez-linkカードの公式サイト(FAQs)に、ez-linkカードの有効期限について書かれているところがあります。『encoding』されてから5年とありますが、5年以上有効期限のあるカードもあるようです。
自分のカードの有効期限が後どのくらいなのかは、MRTにある券売機で確認できますし、下記のURLにカードの番号を入れればすぐに分かります。
有効期限が5年もあるのなら、短期の滞在でもez-linkカードを買っておけば次の訪問のときに使えますね。3SDを支払えば、新しいカードに残っているチャージごと移行してもらえます。
払い戻し
MRT駅の窓口などで対応してもらえます。カード代金の5SD以外は返金してもらえます。
払い戻しをした後のカードは、返却されません。
もし記念に持ち帰りたい場合には、入っている金額をギリギリまで使って思い出として持ち帰るのもありかと。
紛失時の対応
ez-linkカード内には最高500SDまで入れておけるようですが、なかなか旅行者でここまでチャージしておく人はいないかと思います。それでも、万が一紛失してしまったときには、ez-linkカードの使用を停止できます。
アプリに登録しておいたり、ez-linkカード裏面にある16桁の番号を控えておくと失くしてしまったときに、対応できます。
ez-linkカードの詳しい情報がわかる公式サイト
英語になりますが、ez-linkカードについての詳細がとっても詳しく載っているサイトを載せておきます。シンガポール在住者だけではなく、短期でシンガポールに観光に来る人に向けても、積極的に情報提供をしているのが伝わってきます。
スタンダードチケット、ツーリストパス、ez-linkカードでどれがお得でおすすめ?
シンガポールを観光するときに、どのチケットを買ったらいいのか迷う人は結構いるのではないでしょうか?
7年ほど前に初めてシンガポールへ行ったばかりの頃は、情報もあまり持っていなかったので、とにかく『スタンダードチケット』で移動をしていました。しかも、私たちがシンガポールへ行った数カ月前にシンガポールへ行った友人からスタンダードチケットをもらいました。
でも、そのときにすでにそのカードは使えなかったような記憶があります。
2019年3月にシンガポールへ行ったときに、初めてツーリストパスを購入しました。それ以外ではすべてスタンダードチケット。ez-linkカードは、シンガポールに住んでいる人向けのチケットと思い込んでいましたので、選択肢にも入りませんでした。
スタンダードチケットがおすすめのケース
スタンダードチケットのメリットは、特にしばりがないために必要なときにMRTを利用できることです。
例えば、「ツーリストパスを買ったから、1日分の金額までは乗り切って元を取ろう」なんて力を入れる必要はありません。10セントをデポジットとして支払いますが、金額的にも大きくないので、「カードを最後まで使い切ろう」とかカードを返却してデポジットを返してもらう手間もありません。
スタンダードチケットのデメリットは、乗るたびに料金を支払わなくてはならないことです。また、ツーリストパスやez-linkカードのように、運賃がお得になることもありません。
スタンダードチケットがぴったりなケースは、シンガポール滞在は数日以内でしょう。そして、あまり表に出ることはなく、MRTも乗るかもしれないけれどタクシーも頻繁に使う場合には、スタンダートチケットで十分ではないでしょうか。
ツーリストパスがお得なケース
ツーリストパスは滞在は1~3日以内だけれど、MRTや路線バスを乗りこなして積極的に活動したい人に向いています。また、次にシンガポールに来るのは5年以上先になりそうと、思われるときには、ツーリストパスがいいでしょう。
1日パスを購入したときには、その日のうちに10SD以上MRTやバスに乗れば、確実に元が取れます。2日間使えるパスの場合には、1日平均8SD。3日間有効なツーリストパスなら、1日約平均7SD以上乗車すれば、ツーリストパスで支払う以上活用したことになります。
シンガポールを出国する前に(購入から5回以内に)、ツーリストパスを返却して10SDのデポジットをちゃんと受け取りましょう。
ez-linkカードがぴったりの選択肢はどんなケース?
ez-linkカードは、購入したことがありません。シンガポール在住の友人に貸してもらったことはありますが、自分で買ったことがないのがez-linkカードです。
今回この記事を書くにあたって、あまり馴染みのなかった『ez-linkカード』のことを調べてみました。とにかく長期滞在者向けと決めつけていたので、眼中に入らなかったのです。
それでも、有効期限が5年間もあるのなら、1回の滞在でそれほどMRTや路線バスを利用しなくても、ez-linkカードを購入しておいても良かったかも?と思っています。
ez-linkカードがおすすめな人は、比較的長期間シンガポールに滞在する人でしょう。また、1回の滞在は数日でも、ときどきシンガポールに来てMRTやバスで移動する場合には、1枚持っておくと空港に到着してすぐにカードが利用できます。
チャージするのも券売機でできますから、とっても気軽ですよね。
チャンギ空港から『Jl.Besar(ジャランブサール)』まで往復するときどのチケットがお得?
ターミナル2に荷物をあずけて受け取りまでの時間が、6時間です。この間にしたいことはいくつかありました。
・ダイソーかメイソーでマスクを買う
・チャイナタウンで湯波を食べる
・ムスタファセンターに寄る
・ひとり飲茶をビールとともにする
メイソーは事前に娘に調べてもらい『Dhoby ghaut駅』からすぐの『Plaza singapore』にあることがわかりました。『チャイナタウン』は友人の話を聞いていきたくなりました。飲茶の場所はどこか新しいところとも思ったのですが、ムスタファセンターのすぐ側にある中華料理屋さんにしました。
ですので、私の行程は下のとおりです。
チャンギ国際空港
↓
Dhoby ghaut駅
↓
チャイナタウン駅
↓
ジャランブラール駅
↓
チャンギ国際空港
チャンギ国際空港駅で、料金表とにらめっこをして考えました。
チャンギ国際空港からDhoby ghaut駅までが、1.81SD。
Jalan Besar駅からチャンギ国際空港まで戻ってくると、1.75SDです。
途中、Dhoby ghaut駅からチャイナタウン駅、チャイナタウン駅からジャランブサール駅まで移動しても10SDにはなりません。それなら買うチケットは自然に『スタンダードチケット』になりました。
このときに、ez-linkカードの有効期限が5年間とわかっていたら、もしかしたらez-linkカードを買っていたかもしれません。ez-linkカードを使用するとスタンダードカードで支払うよりも20~30%安くなるようです。ただ、割引が適応されないケースもあるようで、現段階ではお伝えできるほどはっきりした情報がわかりません。
また、何かはっきりした数字を紹介できるときには、また紹介していきたいと思っています。
どんなプランでシンガポール観光をしたいのかによって、購入するチケットを選んでください。次回は『ひとり飲茶』の紹介をします。
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