台北駅からMRT『淡水信義線(Red Line)』に乗って終点まで行くと、淡水と呼ばれる港町に到着します。台北駅から約40分ほどです。
かつては台湾最大の港町として、栄えた時期があります。今では大きな船が出入りすることはありませんが、地元で暮らす人たちの大切な足となるフェリーが行き来しています。
そんな淡水の魅力を3回に渡って紹介していきました。本日の記事は4回目、最終編としてお伝えしきれなかった淡水の魅力をお伝えします。淡水から乗船できるフェリー、淡水駅から4km程先にある『情人橋』、そしてレンタサイクルなどの情報などです。
目次
また訪れてみたい『淡水』の魅力!フェリーに乗ってサイクリングもして夕焼けを見る
地図を見てみるとわかるのですが、淡水河と海が混ざり合う位置にあるのが淡水です。旧イギリス領事館やスペイン統治時代の面影を残す建物も残ることから、『東洋のベニス』などど呼ばれることもあります。
見どころはたくさんある淡水ですが、台湾で暮らす人たちを身近に感じられる親しみやすさもあります。外国人観光客であふれる大きな街とは違い、普段の台湾らしさが感じられます。ゆっくりと時間が流れる淡水で、淡水ならではの台湾の良さを実感してください。
『情人橋』や対岸にある『八里(バリ)』へ行くならフェリーがおすすめ
淡水駅を降りて左手に進むと、川沿いに遊歩道があります。フェリーの発着所は遊歩道を少し歩いたところです。
船の向こう側に見えるが淡水河の対岸、『八里(バリ)』です。このフェリーに乗って八里や遊歩道を4km進んだところにある『漁人碼頭』へも行かれます。
かなりローカル感が感じられますが、自転車も乗せられるようです。フェリーを上手に活用すると、淡水周辺の観光がぐんと広がりますね。
現金だけではなく、『悠遊カード』での支払いもできるようです。
淡水から漁人碼頭は60元、八里は34元です。(2019年12月現在)
対岸八里にもある風情のある市場や夕陽スポット
淡水と八里はフェリーに乗ると、5分ほどで到着します。淡水も魅力的な土地ですが、八里にも見どころがいくつもあります。
レンタサイクルもできるようなので、自転車を借りれば八里観光が自由自在に楽しめますね。台湾は自転車の普及率がとても高く、八里でもサイクリングロードが整備されています。
木馬やシーソーで遊べる芝生のある公園やマングローブの保護地区、博物館などがあります。マングローブ保護地区『挖子尾自然保護留区』も美しい夕日が見られるポイントです。
八里にも市場があり、地元の人や遠くから来る台湾人で賑わいます。『渡船頭老街』名物の双子ドーナッツや台湾の美味しい食べ物が並びます。
また、中華系の人が中国から移住する前から、台湾で暮らしていた人たちの食事を提供しているレストランもあるようです。今度台湾へ行ったときには、八里にもぜひ寄ってみたいです。
台湾随一の夕日が望める『情人橋(恋人橋)』
予定では淡水で夕日を見ることも『したいことリスト』に入っていました。ところが天気がいまいちだったり、思っていた以上に他の場所でゆっくりしてしまい情人橋のある『漁人碼頭』まで行かれませんでした。
八里と同様、近いうちに訪れたい場所です。
漁人碼頭へはフェリーかバス、自転車がおすすめ
当初の予定では、淡水から漁人碼頭あたりまで歩いていく予定でした。3km位かなぁという長女からの情報でしたが、それでも夕陽が見られるベストポイントは混んでいるし遠いので、途中のどこかで見るつもりでした。
ついつい食欲の方にばかり比重が偏ってしまい、台湾人の間でも「夕陽を見るのなら『漁人碼頭』」とまで言われる場所へ行かれませんでした。
これもまた次回の楽しみ。楽しみがたくさんあるのは、楽しいです。ふふ
実際には、淡水駅から漁人碼頭エリアまでは約4kmあります。サクサク歩けば50分くらいかもしれません。でも、きっとあっちのお店こっちのお店と気になってしまうでしょうし、1時間かけて歩いてまた1時間かけて戻ってくるのは、体力を温存しておく必要があります。
そのため漁人碼頭へは、自転車をレンタルしていくかフェリー、またはバスがおすすめです。漁人碼頭にも美味しい食べ物やさんが、たくさんあるようです。そんなことを聞いてしまうと、ますます行ってみたくなります。
沈んでいく夕日を眺めながら、まったりゆったりできるなんて素敵です。ぜひ、淡水へ行かれるときには、美しい夕日を眺めながら幸せな時間をすごしてください。
レンタサイクルがあれば淡水だって自由に移動
台湾は人口あたりの自転車の生産台数が、世界一です。純粋な生産台数を見ると、中国、インドの次に台湾です。アジアすごいですね。
暮らしの中に浸透している自転車
台湾は町のあちこちに、気軽にレンタサイクルできるお店があります。観光客でも借りられますが、地元台湾の人も普段からレンタサイクルを活用したり、自転車に乗って遠出をしたりしています。
すべての道路ではありませんが、自転車専用のレーンがあります。また、MRTにも自転車を持ったまま乗車できます。一部使用できない駅がありますが、折りたたまずに自転車を電車に乗せられることから、柔軟性の高さや環境への配慮が感じられます。
MRTの公式サイトを開いてみると、自転車についての案内もあります。乗り降りしたい駅で、自転車が持ち込みできるか確認できますよ。知りたい駅名をクリックしてください。詳細ページが開かれます。
長距離列車にも自転車が乗せられることもあります。
レンタサイクルがあれば夕陽を見に『漁人碼頭』や『情人橋』だって、気軽に行かれます。ただし、橋は自転車では渡れません。港エリアも自転車で入れないところがあるので、そばにある駐車所に預けましょう。
画期的な台湾のシステム『YouBike』とは?
『You Bike』は、台北エリアを中心に広まっているレンタサイクルのサービスです。
バイクスタンド場所が800カ所以上、自転車の数は28,000台以上あるようです。実際にレンタルできるスポットを地図で見てみると、まるでぶどうの粒のようにぎっしり表示されます。
ここまでYou Bikeが広まった要因は、やっぱり使いやすさでしょう。どこでも乗り降りができて、24時間自由に使えます。利用者目線のシステムと柔軟性の高さが人気の秘密です。
You Bikeを活用して台北周辺を回りたい場合には、『悠遊カード』を作っておくととても便利です。MRTやバス、買い物などにも使えます。桃園国際空港や松山空港にもカウンターがありますし、MRTの駅、コンビニエンスストアでも売られています。
悠遊カードで初めてYou Bikeを使うときに、登録の手続きが必要です。その後は、カードをタッチするだけで、使いたい場所で使いたいときにYou Bikeが借りられます。悠遊カードを作らないで、You Bikeを利用することもできます。その場合にはクレジットカードが必須です。
しかもしかもです。悠遊カードでMRTに乗ると、料金が2割引になります。これってとても嬉しいですよね。次回は、空港で悠遊カードを作りたいです。有効期限はないようです。(デポジットの100元は払い戻し不可)
淡水駅周辺にあるレンタサイクルのお店
淡水駅周辺にも、何カ所かレンタサイクルができるお店があります。『YouBike』もありますし、『協力車出組』や『Tamusui Bike Rental』と書かれている青いマークもあります。
まだ他にも自転車の貸し出しをしているところがありますので、自転車の状態やサービスなど安心できるところで貸してもらいましょう。
店舗によって、料金体制などはまちまちです。借りられる自転車の種類も違ってきます。レンタルするときにパスポートを預ける必要のあるところもあれば、コピーでも構わないところもあるようです。
台湾と淡水の魅力を再確認!
いつものことですが、自然に『美味しい食べ物たち』に心が奪われてしまいます。それはそれで至福の時です。
記事にするために淡水のことをあらためて振り返ってみると、とっても素敵なところに観光に行かれたなぁと思います。ラッキーです。
淡水で暮らす人たちの生活を支える市場にある生鮮食品
淡水には美味しそうな台湾名物の食べ物や可愛らしい雑貨と一緒に、野菜や果物、魚やお肉も売られています。普段はあまり外食はしないで、新鮮な食材を買って『お家でご飯』を食べています。そのため美味しそうな野菜に、ついつい目が行ってしまいます。
葉っぱがないのが残念ですが、とても美味しそうな大根でした。おでんや煮物にしたらみずみずしくて甘そうです。
いろいろな葉物が少しずつ売られています。どれも新鮮そうで、さっと茹でるだけで美味しそうです。
時期が12月だったためか地元の果物よりは、輸入?されたものが多い感じでした。
淡水近郊で水揚げされる魚でしょうか。
あまり見かけない物も売られています。気になります。
書ききれない台湾と淡水の魅力
すでに3回にわたり淡水のことを紹介していますが、まだまだ書ききれません。笑
今回の台湾滞在では、行かれなかったところ、食べられなかった美味しいものがあります。次に台湾へ行ったときには、また幸せをいっぱい感じながら楽しい時間をすごしたいと思います。
そのときにはまたブログに書いていきたいと思っていますので、何かの役に立てたら嬉しいです。
このページの最後にもうひとつ気になる台湾の魅力をお伝えします。台湾にはさまざまなサイクリングツアーがあるようです。
ではでは、みなさんも「行ってみたい」と思う場所で楽しい時間をすごしてください。
台湾はサイクリングツアーが人気?
台湾は自転車が好きな人たちの間でも、行ってみたい場所のひとつです。国を上げて自転車を主要な交通手段にしていこうという気持ちが伝わってきます。MRTに自転車を持ち込めること、自転車専用レーンが整備されていること、乗り降りが自由にできるレンタサイクルが充実していることなどがあります。
そしてそして、自転車好きが参加できるツワーがとても豊富にあります。初心者からハードなコースを走ってみたい人の希望に合わせて、さまざまなイベントやコースが整っています。
サイクリストたちが集まるカフェやレンタサイクルできる場所などでイベント情報が確認できます。台北市内はかなり交通量があるので、自転車での移動は経験が必要そうです。それでも、台北にもレンタサイクルできる場所がありますので、台北から郊外へ自転車で出かけていく人もたくさんいます。
自転車に乗り慣れている人なら、台北から淡水まで行って美味しいものを食べてまた自転車で帰ってくることもあります。
走ってみたい『日月潭 (リーユエタン)』一周
特に自転車に乗るのが、好きというわけではありません。それなのになぜか、台湾で自転車に乗ってみたいなぁという思いが生まれました。
そんな流れで、台中に自転車でぐるっと回れる湖があることがわかります。世界でも人気のサイクリングコースみたいです。ちょっと調べてみると景色がとってもきれいです。ちょうど娘も来て「わぁきれい」と言います。
「30km位あるらしよ」と言うと、長女は間髪入れずに『ヤダ』と言ってどこかへ行ってしまいました。笑
次女は「いいよぉ」なんて言って、楽しそうです。
これはもともと運動が好きどうかではっきり分かれますし、『30km』というの距離感があるかないかにも寄りますね。笑
長女と同じくらい問題ありなのが私です。始めから30kmは無謀かなぁ?とも思うので、また別のコースを探してみます。台中や台南へも行ってみたいですが、台北以外の場所に行く場合にはゆったりコースで行きたいです。
もう少し調べてみると、台北から日月潭でのサイクリングは、十分日帰りが可能です。自転車に乗り慣れている人なら2時間位、あとは体力などにもよりますが4時間位でしょうか。
2年前になりますが、ラオスのルアンパバーンでレンタサイクルをしたときの体験談を書いたページがあります。よかったら見てみてください。
台湾一周『環島(ホワンタオ)』をするイベントもあり
台湾の大きさは、日本の九州と同じくらいです。
九州と同じくらいといっても、手にとるようには分かりません。北海道よりも小さくて、四国よりも大きいというなんとも大雑把な感じです。
最近は自転車がブームということもあり、多くの人が台湾一周を楽しんでいます。走行距離はだいたい1,000km、10日前後で1周する人がほとんどです。自転車がおすすめではない道もあります。そんなときは鉄道と組み合わせると、体力も温存できますので、柔軟に対応していきたいですね。
湖『一周』や台湾『一周』にどうしても惹かれます。ここからは余談です。笑
多分、高校生の時に山手線『一周』をしたから?かと思います。女友達6人でものすごい熱い夏休みの一日にぐるっと山手線を一周歩きました。このときに数学のF先生が一緒に来てくれました。その時の私たちからしたらすでにおじいちゃん先生だったのですが、富士山マラソンなどをする、とても素敵な人でした。
F先生は教室に入いると慌てて宿題をしている私たちに向かって、「宿題をはやく写しなさい」というのです。確かに宿題を解いている時間はなく、すでに終わっている友達の宿題を写していたのです。
山手線一周のことはちょっと相談をしただけだったのですが、私たちだけでは心配だったのでしょう。F先生が一緒に来てくれてました。この時代は携帯なんてありませんから、グーグルマップなんて存在していません。それでも私たちが用意した地図は駅名が書かれている路線図だけでした。笑
しかも6人の内ふたりは電車に乗って山手線一周をするだけと思い、そのつもりで駅に来ます。笑
それで、よく一周歩いたもんだと思います。特に後半は休み休みになり、12時間かかりました。ジュースやらスポーツドリンクをものすごく飲んでいるのに、トイレには行きたくなりません。体から塩が吹き出してきます。あと4駅ほどのところになると、どうやって足を前に出したらいいのかわからなくなり、手で支えて足をすすめました。笑
学校の最寄駅からはじめて、同じ駅に到着したときは今まで味わったことのない喜びでした。家に帰る前に甘味屋さんに行って、美味しいデザートを食べました。F先生は寄らずに帰ります。
実はその数年後、社会人になってからもう一度山手線一周を歩きました。というのもこの話をしたら「歩いてみたい」という友達がいたので、学生時代一緒に歩いた友人も誘って2度めの山手線1周をしました。
このときの季節は覚えていないのですが、ものすごく楽でした。かかった時間も8時間くらいだっだと思います。居酒屋さんで山手線一周を歩いたお祝いです。
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