世界中から多くの人を魅了し続けている、バリ島のレンタルバイク情報をお伝えします。バリ人同様にガソリンを入れるためのポイントも説明しています。
数ヶ月前に、インドネシアの首都で初の地下鉄が開通したことが日本でも大きく取り上げられました。
ジャカルタで地下鉄が走るようになりましたが、バリ島には電車や地下鉄のような公共交通機関はありません。地元で暮らす人にとって、バイクは生活になくてはならない大切な移動手段です。
ときには観光客もバリ島でレンタバイクをします。本日は、バリ島のレンタバイク事情、バイクを借りるときに注意したいことをお伝えします。
バリ独特の道路事情については別のページで紹介していますので、参考してください。
目次
レンタバイクをするときに確認したいこと
クタやサヌール、スミニャック、やウブドなどの有名な観光地なら、すぐにレンタルバイクができるお店が見つかります。宿泊している宿でも貸してもらえることもありますので、レンタルバイク屋さん探しに困ることはありません。
実際にレンタルバイクを借りるときに、お店で確認したいことや注意点を紹介します。
バリ島のレンタルバイクに免許証は必要?
これは微妙なところです。
だんだん厳しくなっていく流れにあるのでは?と思いますが、今現在多くのお店で国際免許証やインドネシアのドライバーズライセンスの提示を求められることはありません。必要なのは、パスポートの提示くらいです。
中には、比較的大きなお店では、国際免許証がないとかしてくれないこともあります。インドネシア人でも、バイクに乗っている全員が免許証を持っているわけではありません。どのくらいの割合なのかはわかりませんが、免許無しでバイクに乗っている人はかなりいます。
ときどき、警察の取り締まりがあると、わざわざ避けて道を選ぶバリ人もいますし、実際に免許がないことで止められてしまうこともあります。
以前は、観光ビザで入国をしている人でも正規の手続きを踏めば、ひと月の免許証がもらえました。今はほとんどのケースで長期滞在のビザがなければ(ビジネスキタスや学生キタス)、免許は取れなくなっています。
それでも道は残っていますので(2019年8月現在)、ちょっと調べてみてくださいね。
バリに来てみるとわかりますが、たくさんの西洋人がバイクに乗って移動しています。たぶんですが、強い陽射しの下かなり肌を露出してバイクに乗っている人たちは、短期の観光客では?と思っています。
1年中常夏のバリで、ずっと肌を出してバイクに乗り続けていては、肌に負担がかかります。
真っ白い肌を出して、バイクに乗っている人たちを見ると、日焼けが心配になります。でも特に北方から来た人たちにとって、日に焼けたりお陽さまの下で活動することはとても贅沢なことのようです。
話が横道にまたソレました。
短期のバリ滞在であろう人たちが、大勢バイクに乗っています。
流れとしては、国際免許やインドネシアのドライバーズライセンスを持っていることが、インドネシアでバイクや車に乗るための必須条件になる感じです。
(当然といえば当然なのですが。)
それでも、一大観光地であるバリでどこまで徹底できるのか、未知です。
価格と返却日の確認
レンタルバイクと看板やサインを出しているお店でも、価格が書いてあることはほあまりありません。それでも直接お店の人に聞けばすぐに教えてもらえます。
適切な相場価格で借りるためには、何軒か聞いてみることをおすすめします。
最近は1日80,000ルピアくらいのようです。80,000ルピアはだいたい、630円くらいです。このときに『One day』で価格を聞いていても、今日中に返す『One day』なのか、24時間借りられる『One day』なのか、しっかり確認をしましょう。
勝手に24時間と思ってしまい、お店の人は今日一日と思っているかもしれません。
2~3日借りる場合や1週間借りたいときなどは、値段交渉をすると下げてくれることもあります。長期滞在でひと月丸ごと借りたいときは、人気観光地でも700,000ルピアくらいです。6,000円しないで、バイクがひと月借りられます。
カバー付きのヘルメットを貸してもらえるか
バイクを借りるときにヘルメットもついているのかを確認しましょう。一緒に乗る人がいれば、その人の分も貸してもらえるのかも重要です。
日本人でもときどきヘルメットを着けずに運転している人がいますが、やはりバイクに乗るのならぜひヘルメットを着けてください。このときにできれば前面にカバーの付いているものが理想です。
前面のカバーがあるとないとでは、大きな違いがあります。
・大雨が降っても目を開けて運転できる
・夕方の虫が飛ぶ時間帯でも(田舎道)安心
・コンタクトレンズ、特にハードをしている人は目に入ってくるゴミを避けられます
・カバーがUV加工だと、日焼けから肌を守ってくれます
これだけのメリットがありますので、ぜひカバーの付いているヘルメットを貸してくれるお店を見つけてください。
ちょっと激しい雨の場合では、前面のカバーがないとビシビシと雨が顔に当たりかなり痛い!です。目が開けられないと前が見えませんので、カバーは必須です。
後ろに乗っている人の安全面からもヘルメットは必須ですが、今はバリでも同乗者のヘルメットが義務化されています。以前は運転している人だけだったのですが、一緒に乗っている人がヘルメットをしていないと、交通整理をしているおまわりさんに呼び止められます。
呼び止められた体験談は別のページで書いていますので、参考にしてください。
バイクの登録証が入っているか
通常バイクの座席を開けると荷物や合羽が入れられるスペースがあります。新しいバイクの場合には、スイカ1個丸ごと入る収納スペースです。
その収納スペースに設置されている小さなポケットに、バイクの登録証が入っています。道を走っていて、おまわりさんに声を掛けられたときにはこの登録証が必要です。
インドネシア語では『SAMSAT』といいますので、お店の人が登録証について何も言ってこない場合には、「Ada SAMSAT ?」と言って確認してみましょう。
乾季でも合羽の確認しよう
バリの気候は意外と雨季と乾季がはっきりしています。それでも、乾季でも突然雨が降ることがありますので、バイクに合羽は必須です。
ずぶぬれになって走ることも避けたいですが、合羽があれば荷物を守れます。パラパラと降って終わることもあれば、道が川状態になるほど降ることもあります。
バリは雨が降っている地域と降っていない地域がものすごく近距離にあります。ここでは降っていないのに、バイクで数分走れば、ザンザン降っていることも。
雨の予測は難しいですので、バイクの中には常に合羽を入れておきましょう。
理想は足がちゃんと付くバイクの大きさ
最近は色々なタイプのバイクが町中を走っています。車種だけではなく、大きさもいろいろあります。小さめのバイクとやや重たくて大きいものから選べます。もしかしたらバイク好きの人は『Vespa』など、特定のバイクを希望するかもしれませんね。
人気の高いバイクの価格は、やはりお高めですが、日本ではなかなか乗れない形もあります。日本では捕まってしまうアレンジの仕方でも、バリなら問題なく走れるので、バイクにこだわりのある人は好みのスタイルで走れるものも魅力です。
乗り慣れていない人は特に、小さいバイクを選ぶようにしましょう。大きいほうが馬力が高く、安定しているとも言われますが、まずは足がしっかり着くことが理想です。
特に女性の場合には、重いバイクは支えるのが大変です。遠乗りをする予定がなければ、まずは小さいバイクから始めましょう。
ちなみに私が乗るバイクは、ホンダのスクーピーです。バリでも人気のバイクで、比較的小さい目なので女性でも乗りやすいかと思います。
ずいぶんと前にガソリンスタンドで前に止まっているバイクがものすごく大きくて、娘とびっくりしたことがあります。タイヤも軽自動車くらいあるのでは?と思うほど巨大でした。
そんなバイクにガソリンはどのくらい入るのだろうと、興味しんしん待っていると、なんと1,000円以上のガソリンを入れていました。どのタイプのガソリンかまでは確認をしなかったのですが、それにしてもバイクでそこまで入るのには驚きです。
通常スクーピーくらいのバイクなら、ほぼ空の状態で20,000ルピア(170円)~25,000ルピアくらいです。
ガソリンスタンドでの注意点
バリ島では、ガソリンスタンドは国営です。日本のように、ちょっと走れば格安なガソリンスタンドがあるということはありません。
どこで入れても価格は同じですので、早めにガソリンを入れておきましょう。
ガソリンの種類と違い
主にガソリンの種類は3つあります。『PrutaMax』、『Pertalite』『Peremium』です。あとは、『Sola』もあります。たくさんバイクに乗る人は、安いタイプがお得に感じられるかもしれません。
高いガソリンの方が燃費がいいとも聞きますので、私は値段は高いですがPrutaMaxを選びます。数年前にはPrutaMaxというガソリンはなかったのでは?と思っています。そのときにはPeremiumを入れていました。
簡単にガソリンの違いをお伝えしてきますね
・PrutaMaxは、国際的な基準を満たしているガソリンです。バイクに掛かる負担も少ないと言われ、
・Pertaliteは蛍光色で緑色です。
・PrutaMaxは主にバイク用のガソリンで、圧縮比が9以下のエンジン向きです。
売り切れていることがある
ときどきですが、ガソリンが品切れのことがあります。
インドネシア語では『Habis』です。
1種類だけがHabisのこともあれば、全部のガソリンがなかったこともあります。ガソリンに余裕があれば、次のガソリンスタンドまで走れますが、ギリギリの場合は困ってしまいますよね。
そんなときには、ガソリンの小売をしている小さな商店で購入できます。バイクで走っていると、かなりの数のワルンがガソリンを店先で売っているのがわかります。
以前はガラス瓶に入れていたのが主流でしたが、最近はワルンでも機械化され始めています。手動式の機械がお店の前に置かれ、1~3種類のガソリンが入られられます。
実はワルンのガソリンをおすすめしない理由
ガソリンスタンドの数が少なくても、ワルンでガソリンが購入できるので、あれだけの数のバイクに対応できます。
どうやら小売店のガソリンは、別のものが混ざっていることがあるようです。そのため、エンジンに負担がかかります。しかも、値段は国営のガソリンスタンドよりやや高めです。
バリの人は気軽にワルンでガソリンを購入しています。ちょっと走ればワルンはたくさんあるので、ほとんど並ぶことはありません。わざわざ遠く離れたスタンドまで行く必要もありません。
私は、今のところずっとガソリンスタンドで入れています。うっかり入れ忘れることが多いのですが、ギリギリに気づけているので、ワルンガソリンのお世話にはなっていません。
バリ島のガソリンスタンドは半セルフ?ガソリンの入れ方
バイクは車ほどガソリンが入りませんので、早め早めに入れると安心です。近距離の移動だけでも、ガソリンは意外と減っていきます。
赤い看板なので、とても目立ちます。
一応ガソリンスタンドの手前にあまり目立たないのですが、ガソリンスタンドがあるというお知らせ看板があります。
一応、車が並ぶところとバイクがガソリンを入れる場所が分かれています。でも、店員さんが少なかったり、特別に混んでいたりする場合には臨機応変に並びます。
入れるガソリンによっても並ぶラインが違うことがありますので、入れたいガソリンのある場所を見つけてください。
日本でバイクのガソリンをいれたことがないので、日本の場合と比較できません。バリのスタイルは、半セルフでしょうか?
私が乗るスクーピーの場合でお伝えします。
バイクに乗ったままガソリンが入れれるバイクもありますが、たぶん新しいスクーピーでもエンジンを切って一度降りてから、ガソリンを入れるのではないでしょうか?
1.自分で鍵を使って、シートを開けます(ガソリンタンクはシートの中)。
2.ガソリンを入れる口も自分で開けます。
3.ガソリンの種類と金額を伝えます。
4.ガソリンを入れてもらったら、また自分でガソリンを入れる口を締めます。定員さんが閉じてくれることもあります。
こんな感じです。
特に難しいことはありませんので、安心してください。
ただ迷うのが、どのタイプのガソリンがいいのかということでしょうか。あとは、満タンではなく、金額を指定することで間違った金額を支払う可能性を減らせます。
満タンではなく金額を指定する
インドネシアの通貨は、日本円と比較するとゼロが2つほど多いです。
10,000Rpからゼロを2つ取って、100ルピアにします。今レートがいいので10,000Rpが100円ということはなく、80円位です。
100,000ルピアが1,000円ではなく約800円、1,000,000Rp(1ジュタ)が、約8,000円です。
普段の生活で1,000や10,000という単位を使っている日本人からすると、インドネシアルピアはものすごく単位が大きなお金です。
米国やヨーロッパから来た人達は日常的に『ゼロ』の少ないお金で買い物をしていますので、ゼロのたくさんついたインドネシアルピアは新鮮であり、うっかりしてしまうことが多いのではないでしょうか。
また物価の違いから、高いのか安いのかの基準がすぐにわかりません。
たぶん、バリに着いたばかりの西洋人だったのかもしれません。
2度ほど『ゼロ』がひとつ多い単位でガソリン代を払っていたのではと思われることがありました。
はっきり最初から最後まで見ていないので、確実ではないのですが、「もしかして10倍のお金を払っていたかも?」と思っています。
満タンのガソリンを入れてもらうと、実際にガソリンを入れたあとでないといくらになるかわかりません。もちろんインドネシアルピアやバリの物価をすでに知っていれば、言われた金額が間違っていた場合にはすぐに分かります。
でも、到着したばかりでインドネシアルピアに両替したばかりでは、違った金額を言われてもなかなか気が付けないのではないでしょうか?
ガソリンを入れるときに「Full」でお願いをするよりは、事前に15,000ルピアや20,000ルピアと指定することをおすすめします。
インドネシア語でどう言うかがわからない場合には、お札を見せて入れてほしいガソリンの種類を伝えるなり、指で指せばいいと思います。
全てのガソリンスタンドでごまかされたり、適当なことをする人ばかりが働いているわけではありません。日本でも同じように「あれ?」と思うことをしてしまう人がいるように、バリでもたまたまそういう人に出会うこともあります。
せっかく楽しみにしていたバリ観光です。幸せな時間をたくさんすごすように、着実な方法で給油をしましょう。
ガソリンスタンドの設備
全てのガソリンスタンドにトイレやATM、コンビニエンスストアがあるわけではありません。それでも、特に街から遠く離れた場所にあるガソリンスタンドには、トイレがあります。
もしかしたら有料のところもあるかもしれません。
設備ではありませんが、道がわからなくなったときにもお店の人は親切に教えてくれます。日本でもガソリンスタンドで道を聞くのと同じように、バリでもガソリンを入れながら、道を教えてもらえます。
大抵のバリ人はとてもフレンドリーで、新しいことを学びたい意欲が旺盛です。
「15,000ルピアは日本語でなんと言うのか?」と聞かれたり、私が「ありがとう」と日本語でお礼をすると「ありがとう」と返ってくることもよくあります。
ちょっと前に、ガソリンを入れた後にお財布を忘れたことに気がつき、事情を説明してお財布を取りに戻ったことがあります。めったに利用しないガソリンスタンドでしたので、私のことは知りません。
それでもイヤな態度もされずに、帰らせてくれました。
もし、バリ島でレンタルバイクをして観光を楽しむときには、上手にガソリンスタンドを活用してみてください。
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