一度就職をしてしまうと多くの人にとって、長期の休みを取ることは難しくなります。たとえ2週間くらいの休みが取れたとしても他の人の休みと重なってしまうと、チケット代などがものすごく高いことがあります。
長期の休みを利用して旅に出るのなら、学生の時が一番。
仕事を始める前に、海外旅行にってみようかと思っている人におすすめしたいのがワークエクスチェンジです。
WWOOFやWorkawayなら、現地で暮らす人たちと交わりながらかけがえのない時間がすごせます。食費や滞在費を抑えられるので、格安に海外旅行を楽しみたい人にもおすすめです。
「旅に出たい」という思いと一緒にあなたが1歩を踏み出せば、現実が動き出します。
人生の選択肢に幅も生まれるので、受験や就職などの問題にぶつかったように感じる時にもおすすめしたいです。
私が20代の頃にはWorkawyやWWOOFなどのワークエクスチェンジは、ありませんでした。ワーキングホリデーはありましたが、あまり興味がわかず、もっぱら日本国内の温泉や山歩きを楽しんでいました。
それはそれでよかったのですがワークエクスチェンジの魅力を知った今、ぜひ若い人たちにはWorkawayやWWOOFをどんどん利用して、海外へ行くチャンスを増やしてほしいと思っています。
(去年、初workawayに子供と一緒にデビューしてきました。かけがえのない出会いと時間をすごすことができました。)
若い人に向けて、ワークエクスチェンジの魅力をお伝えします。
目次
自分の価値観が広がる
日本で暮らしていると、日本の中での暮らしや考え方が基準になります。もちろん、日本で暮らしていく上では「日本での常識」のようなものを知っていることは、とても大切だと思います。
でも、もしその「基準」に疑問を感じたり、しんどく感じることがあるようなことがあれば、それはそれで、とても自然なことだと思います。日本の基準があっている人もいれば、いくら日本人として日本で育っても、違った感じ方をする人がいるのは自然なことです。
ただ、日本国内にずっといると「なじめない自分がおかしいのでは?」とか「本当の気持ちを話せる友達がいない」と悩んでしまう人もいるでしょう。
そんな時にこそ、旅に出てみてください。就職する前の自由な時間を有効活用してください。(もちろん就職後だって!)
WWOOFのホストをしていたときにフランスから来た男の子が、子供と一緒にテレビを見ていたら、急に怒り出したことがあります。どうしたのかと思ったら、子供番組の合間に流され続ける、おもちゃやゲームのコマーシャルに対して「信じられない」と。フランスでは、子供番組の間に子供が買いたくなるような、商品をコマーシャルで流すことは許されていないと教えてくれました。
日本で暮らしていると全く疑問に思わないことが、一歩海外へ出ると法律違反にさえなるんです。
異文化の人と知り合いになれる
日本人は、仏教や神道を暮らしの中に取り入れながら生活をしています。でも実際に仏教や神道の教えを守りながら、暮らしている人はごくわずかだと思います。
私自身は、神さまのような存在?はいると思っていますが、無宗教です。
国によっては、この無宗教という考えを自然と受け入れてくれるところもあれば、無宗教という「考えや感覚」がわからない国もあります。学校に通えば、ある国では小学校の時から、「宗教」を選択します。自分がどの宗教を信じて、どの宗教を勉強したいのかを、選ぶのです。
この時に無宗教と言う選択肢はありません。それは、無宗教と言う考え自体がないからです。
宗教の授業になると「仏教」「イスラム教」「キリスト教」「ヒンドゥー教」などに生徒が分かれて、それぞれの専門の先生からそれぞれの宗教を学ぶのです。
違った暮らしをしている国で育った人と友達になり、話をするのは驚きの連続です。同じように、日本と言う国で育ったあなたの経験や話は他の国から来た人にとって、とても新鮮で興味深いものです。
そして、お互いの経験などを交換することが、お互いの人としての幅を広めます。
国を超えて友達になることは、想像以上にとても豊かで幸せなことです。
バーチャルではない、実体験の連続
ラオス・ルアンパバーンにあるナムカーンプロジェクトで、3週間Workawayをしました。調度クリスマスと年末年始でした。運良く異国ラオスで、クリスマスとお正月のお祝いをすることができました。
ラオのスタッフとヨーロッパや中近東などから来ているボランティアと一緒のお祝いだったので、まさしく世界で唯一のクリスマスと新年のお祝いだったと思います。
ここで、子供達はラオの人たちや異国から来たボランティアの人たちが、ラオビールや『ラオラオ』を飲んで、自由に踊ったり揺れたりする姿を目の当たりにしました。周りの目なんて気にしません。気持ちのまま踊っている様子に、びっくりしながら、楽しそうに大笑いしながら見ていました。
時には手を引っ張られ、踊りの輪の中に加わったりもしていました。行かなきゃ体験できない、実体験です。
違っていい。自由でいい。
違っても友達になれる。お互い自由なことをしていても、友達には変わりない。
何かに悩んだ時の支えになる
私は違った価値観の中ですごした楽しい体験やびっくりした経験が、その後の人生をとても豊かにすると思っています。
(だって、みんな同じがつまらないし違うことが自然です。)
異文化での体験のすごいところは、人生を豊かにするだけではなく、何か問題や悩みにぶつかった時に自分自身を支える力や元気の元になることです。目の前に、解決しなくてはならないことがある時に、解決方法や対処の仕方が、ひとつでも多いほうが、答えが見つかりやすくなります。
たとえ、答えが見つからなかったとしても、深く落ち込んだり、悩み続けることが、小さくなるはずです。『正しい』答えはひとつではないんですから。
あなた自身を豊かにそして、柔軟な気持ちをいつでも持てるように、どんどん旅に出てください。予算がたくさんなくても、WorkawayやWWOOFを利用すれば、小さなバジェットでも実現できるのではないでしょうか?
WorkawayやWWOOFを活用して、異文化体験を楽しもう
旅行会社などが提供しているホームステイや語学留学も、異文化を実体験できる絶好のチャンスでしょう。でも代理店を通している分、予算が上がります。
そして、エージェントを通すことで自分で旅の計画を立て実行に移していくと言う、とても大切なプロセスを他の人に、しかもお金を払ってしてもらうことになってしまいます。
旅は、旅に出ようと思ったときから始まっています。せっかく異文化体験をしに行くのです。できることは、自分で調べて、すすめていきましょう。旅に出ようという気持ちが、あなたの中に生まれたと言うことは、あなたには、あなたの旅の準備を進めて実行していくことができるのです。
そして、WorkawayやWWOOFなら、宿泊費や食事代を払わなくても、ホスト先に滞在できます。ホームステイ先や語学学校に払う分のお金がかかりません。ちょっと調べてみてください、LCCを利用すれば想像以上に実行しやすい予算だと思います。
WorkawayやWWOOFについては、別のページで詳しく書いていますので、覗いてみてください。基本は「お手伝い」と「寝る場所と食事」の交換です。そして、お互いの文化や暮らしを大切に思う気持ちが、土台になっています。
大学の講義や教科書からは学べないこと
最近は、日本の公立の小学校でも「国際クラス」が増えてきています。それは、海外から家族で日本へ来たり、海外で暮らしていた日本人の子供にとって、特に国語である「日本語」のクラスは、ハードルが上がります。国際クラスを設けて、授業内容を子供達に合わせています。
日本に来る外国人の数は、増えています。観光客もいますが、勉強や仕事のため日本で暮らす人たちが、大きな都市に限らず地方都市にもたくさんいます。
そして、色んな意味でのグローバル化の速度が上がっている今、幅の広い考えや価値観を自分の中に育てていくことはとても大切です。これは、実体験することが一番確実な方法です。
異文化ですごした経験は、結果として、あなたが大学受験をする場合にも、就職をするときにも、あたな自信の大きな支えになります。
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